今年で第27回を迎える国際映画祭「第27回東京フィルメックス(TOKYO FILMeX 2026)」の開催期間・会場・オープニング&クロージング作品が決定した。あわせてメインビジュアルが解禁された。

特定非営利活動法人東京フィルメックスは、今年で第27回を迎える国際映画祭「第27回東京フィルメックス(TOKYO FILMeX 2026)」を、2026年11月20日(金)から11月29日(日)までの10日間、有楽町エリアを中心に開催することを決定した。
今年の東京フィルメックスは、メイン会場である有楽町朝日ホールに加え、映画祭の幕開けを祝う晴れ舞台として「丸の内ピカデリー」が上映会場となる。本年もアジアを中心に、世界各国の国際映画祭で絶賛された話題作や、現代社会を鋭く切り取る質の高い作品を厳選して届ける。
第27回を迎える今年も、映画の新たな地平を切り拓く多様な視点を象徴するメインビジュアルが新たに決定した。昨年に続き、今年も映画祭メインビジュアルをデザイナーのIKKI KOBAYASHIが作成。今後も本ビジュアルを使用した公式HPやポスター、フライヤーなどの各種広報物を通じて、映画祭の魅力を広く発信していく予定。
今年、オープニングを飾る作品に選ばれたのは、ベストセラー作家の原田マハが自身の短編小説を自ら監督・脚本を務めて映画化した長編デビュー作『無用の人』。キュレーターとしての造詣と成熟した視点、主演の蒼井優をはじめとする実力派が織りなす演技、そして光と影の対比や色彩にこだわり抜いた画面設計が見事な映画芸術へと昇華されており、サン・セバスチャン国際映画祭コンペティション部門で上映され国際批評家連盟賞など2賞を獲得した注目の話題作となっている。
そして、映画祭のフィナーレを飾るクロージング作品には、アンソニー・チェン監督の『みんな他人じゃない(原題:We are All Strangers)』が決定した。現代シンガポールを舞台に、ひとつ屋根の下で暮らす出自も世代も異なる家族の葛藤と絆を温かく見つめた同監督の『イロイロ ぬくもりの記憶(Ilo Ilo)』(2013)、『熱帯雨(Wet Season)』(2019)に連なる「成長三部作」完結編であり、今年2月のベルリン国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映され、日常の美しさを捉えた巧みな演出が高く評価された。
東京フィルメックスの重要な提携企画であり、アジア全域の若手映画filmmaker(監督・プロデューサー)を対象とした人材育成ワークショップ「Talents Tokyo」を本年も開催。ベルリン国際映画祭(Berlinale Talents)との提携のもと、将来のアジア映画界を担う才能たちが東京に集結し、第一線で活躍する映画プロフェッショナルによるマスタークラスや、プロジェクトのピッチングなどを行う。
■オープニング&クロージング作品
◯オープニング作品:『無用の人』(In Father’s Room / 日本 / 2026 / 109分)
監督:原田マハ ( HARADA Maha ) 配給:ビターズ・エンド ©2026 映画「無用の人」製作委員会
美術館の監視員として働く聡美(蒼井優)のもとに、見覚えのない鍵が届く。送り主は父・唯一(イッセー尾形)。母(渡辺えり)と熟年離婚し、誰にも看取られずにひと月前に亡くなったばかりだった。鍵に導かれるように父の足跡をたどり始めた聡美は、骨董商のタク(永山瑛太)を通じて晩年の父の意外な側面と出会う。作家・原田マハが2014年に刊行された自身の短編小説集『あなたは、誰かの大切な人』に収録された1編を自らの監督・脚本で映画化した長編デビュー作。キュレーターの経歴を持つ原田の絵画や古美術への豊かな造詣や、人物を描く際の成熟した視点と深い洞察が遺憾なく発揮されていることに加え、光と影の巧みな対比や色彩設計の細部までこだわり抜かれた端正で静謐な画面設計も相まって、本作を見事な映画芸術へと昇華させている。サンセバスチャン国際映画祭のコンペティション部門で上映され、国際批評家連盟賞とアテネオ・ギプスコアノ賞をダブル受賞した。

◯クロージング作品:『みんな他人じゃない』(We Are All Strangers / シンガポール / 2026 / 157分)
監督:アンソニー・チェン 陳哲藝 ( Anthony CHEN )
現代のシンガポール。屋台食堂を営む父と兵役明けの21歳の息子が、相次いで意中の女性と結婚する。父のお相手は苦労人の移民、息子の妻はお嬢様育ちの高校生。狭い公営住宅で同居を始めた二世代のカップルは、本当の家族になれるのか――。アンソニー・チェン監督がデビューから13年間取り組んできた≪成長3部作≫の完結編。シンシア・エリヴォ主演の英語長編『Drift』(2023)や中国で製作された『国境ナイトクルージング』(2023)等、近年は広く国際的に活躍してきたチェン監督が、地元シンガポールを舞台に家族ドラマのスタイルへと回帰した作品。『イロイロ ぬくもりの記憶』(2013)、『熱帯雨』(2019)に続く「成長三部作」の最終章でもある。三部作の過去2作でタッグを組んできた俳優陣が再集結しているのも見どころの一つで、格差や経済成長の歪みが個人の生活に落とす影を冷徹に見つめつつも、登場人物たちへの眼差しはあくまでも温かく、市井の人々の感情の機微が洗練された語り口で丁寧に紡がれている。シンガポール映画として初めてベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された。

まとめ(注目ポイント)
- 第27回東京フィルメックス11月20日開幕2026年11月20日から29日まで有楽町エリアを中心に開催。
- オープニングは原田マハ監督『無用の人』第74回サン・セバスチャン国際映画祭で2賞を受賞した長編デビュー作。
- クロージングは『みんな他人じゃない』アンソニー・チェン監督による「成長3部作」の最終章。
- 丸の内ピカデリーが上映会場に有楽町朝日ホールに加え、丸の内ピカデリーなどで上映を実施。
- 人材育成ワークショップ開催人材育成ワークショップ「Talents Tokyo」を本年も開催。
第27回東京フィルメックス(TOKYO FILMeX 2026)
2026年11月20日(金)~11月29日(日)(計10日間)開催
会場:有楽町朝日ホール、丸の内ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか
主催:特定非営利活動法人東京フィルメックス
公式サイト https://filmex.jp/




