『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』以降の『ハリー・ポッター』シリーズ後半4作品から『ファンタスティック・ビースト』全3作まで、15年にわたって魔法シリーズの監督を務め続けるデヴィッド・イェーツ監督が新たなプロジェクトに着手する。魔法ワールド作品以外の監督を務めるのは『ターザン:REBORN』以来となる。

"David Yates" by Gage Skidmore is licensed under CC BY-SA 2.0
米Deadlineによれば、イェーツはソニー・ピクチャーズのタイトル未定のオリジナル作品の監督として現在交渉中。アメリカで社会問題になっているオピオイド問題(麻薬系鎮痛剤の過剰摂取問題)をテーマに、医療業界を描く作品になるという。マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のようなテイストの作品になるようだ。
この15年間イェーツはほとんど魔法ワールド作品だけに関わり、唯一それ以外で監督した作品は2016年の『ターザン:REBORN』のみ。実現すれば、それ以来の2作目となる。撮影は来年の春頃からに開始される予定。
物語の主人公は女性で、そのキャスティングも並行して行われる。魔法ワールド作品を世界的な成功に導いた監督の作品とあり、多くの女優たちが関心を示すことになりそうだ。小説「奪い尽くされ、焼き尽くされ」などで知られ、ニューヨーカー誌の「40歳以下の有望な小説家20人」に選ばれたタワー・ウェルズが脚本を手がける。
『ファンタスティック・ビースト』第3弾は2022年7月15日に全米公開予定。イェーツは 『ファンタビ』第4弾の監督も続投すると言われており、このタイミングで別作品に着手するということは、第4弾の撮影までにはしばらく間が空くということかもしれない。