世界的人気シリーズ『007』最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の全世界公開を目前に控えるダニエル・クレイグが『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)にカメオ出演を果たした経緯を明かした。有名スターたちがこぞって出演を希望する『スター・ウォーズ』に参加できたのは「ジェームズ・ボンドのおかげ」だという。

"Secretary-General Names Daniel Craig as UN Global Advocate on Elimination of Landmines" by United Nations Photo is licensed under CC BY-NC-ND 2.0
多くの俳優が出演を熱望する『スター・ウォーズ』シリーズには、大物俳優がわずか1シーンのみ出演していたり、顔を隠してカメオ出演しているケースも多いが、ダニエル・クレイグもその一人。 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の1シーンにストームトルーパーとしてカメオ出演した。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のプロモーションで「BBC Radio 1」のインタビューに応じたクレイグは、そのカメオ出演が実現した理由を次のように明かしている。
「私がジェームズ・ボンドになっていなかったら、あんなことはできなかったと思います。そんな素敵なことがあるのも、そんな大胆なことができるのも、私がボンドだからでしょう。じつは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の第2助監督であるベン・ディクソンに頼んだんです。彼は『007 スペクター』 の第2助監督でもありました。私は「ベン、お願いだ。『スター・ウォーズ』に参加させてほしい。ストームトルーパーにもなれるよ」と言いました。彼は「(監督の)J・J(エイブラムス)に聞かないと」という感じで、J・Jは「彼を入れよう」と言ってくれました。 私はただ後ろで (ストームトルーパーとして) 銃を持っているだけでいいと思っていました。それで満足でしたが、監督は実際に登場シーンを与えてくれたんです」
クレイグ演じるストームトルーパーが登場するのは、主人公レイがカイロ・レンとファースト・オーダーに捕らえられた後のシーン。囚われの身となったレイはフォースを使い、監視役のストームトルーパーを操って自由の身となる。そのストームトルーパーの“中の人”がクレイグだ。
ほかにもトム・ハーディやカール・アーバンらがストームトルーパーとして撮影に参加していたといわれるが、こうしたカメオ出演でキャラクターとしての「役割」が与えられるのは異例。これはやはり本人が言うようにジェームズ・ボンド役がもたらした恩恵の一つなのかもしれない。
ダニエル・クレイグが最後のボンドを演じる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はいよいよ10月1日(金)公開される。