現代フランスを代表する劇作家のひとりで、『ファーザー』で監督デビューを飾ったフロリアン・ゼレールが長編監督2作目『サン(原題)』(The Son)でアンソニー・ホプキンスと再タッグを組む。ホプキンスは『ファーザー』で2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞している。

アンソニー・ホプキンス
"Anthony Hopkins" by gdcgraphics is licensed under CC BY-SA 2.0
「『ファーザー』の後、アンソニーなしでは次の映画を作ることができませんでした」

本作は『The Mother』『The Father』『The Son』というフローリアン・ゼレールの舞台3部作のうちの1本を映画化するもの。『ファーザー』に続いてゼレールが自らメガホンを取る。『The Son』はフランス最高位の演劇賞であるモリエール賞にて最優秀新人賞を受賞した傑作舞台で、日本でも今年、舞台『Le Fils 息子』として岡本圭人主演で上演された。

今回の映画版では『グレイテスト・ショーマン』のヒュー・ジャックマンをはじめ、ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービーという豪華キャストが共演。そこにホプキンスも加わることになる。彼がどのようなキャラクターを演じるかは発表されていない。

ピーター(ジャックマン)は新しいパートナー(カービー)と生まれたばかりの赤ん坊との多忙な生活を送っていたが、そこに元妻(ダーン)が10代の息子ニコラスを連れて現れたことで、生活が一変してしまうというストーリー。タイトルロールである息子ニコラス役は、新人のゼン・マクグラスが演じる。

監督はこのキャスティングについて次のように述べている。

「『ファーザー』の後、アンソニーなしでは次の映画を作ることができませんでした。彼は『サン』の脚本を最初に読んだ人物で、登場人物の一人は彼のために特別に書かれたものでした。彼がこの新しい物語を語るために我々のそばにいてくれたことは、名誉であり、深い喜びであり、非常に感動的なことでした」

本作の撮影はすでに終了しており、監督は撮影終了の報告と出演者への感謝をSNSに投稿。「今は編集作業を始めるのが待ち遠しいです」と結んだ。投稿は以下の通り。

この投稿に主演のヒュー・ジャックマンも反応し、「あなたの演出、忍耐、言葉、そして日々のサポートに感謝します」とコメント。また同じくローラ・ダーンも「監督、撮影終了おめでとうございます。なんという奇跡的な旅に参加できたのでしょう。あなたは私たちに永遠の家族を作ってくれました」と感謝の言葉を寄せている。

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