アピチャッポン・ウィーラセタクン監督最新作で、ティルダ・スウィントンが主演を務める『MEMORIA メモリア』が東京国際映画祭にてジャパンプレミア上映、2022年3月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開されることが決定した。

Photo: Sandro Kopp © Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF-Arte and Piano, 2021
監督は「この映画は映画館で観ることが非常に重要であり、唯一の方法かもしれないと思っています」

本作は、『ブリスフリー・ユアーズ』(ある視点部門最優秀作品賞)、『トロピカル・マラディ』(審査員賞)、タイ史上初のパルムドール受賞作『ブンミおじさんの森』に続き、本作でカンヌ国際映画祭4度目の受賞となったアピチャッポン・ウィーラセタクンの監督・脚本による最新作。

とある明け方、大きな爆発音に驚き目覚めたジェシカは、その日以来自分にしか聞こえない爆発音に悩まされるようになる。姉を訪ねてボゴタを訪れた彼女は、建設中のトンネルから発見された人骨を研究している考古学者のアグネスと親しくなる。アグネスに会いに訪れた発掘現場の近くの町で、ジェシカは魚の鱗取り職人のエルナンと出会い、川のほとりで思い出を語り合う。一日の終わりに、ジェシカは目の醒めるような感覚に襲われる。

南米コロンビアが舞台の本作は、監督が初めてタイ国外で制作した作品。ポン・ジュノ、ルカ・グァダニーノ、ウェス・アンダーソンら名監督とのタッグでも知られるティルダ・スウィントン、『バルバラ セーヌの黒いバラ』でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバールら世界的に活躍する俳優陣に加え、コロンビアのTVシリーズなどで活躍するエルキン・ディアス、メキシコのアカデミー賞ことアリエル賞を受賞したダニエル・ヒメネス・カチョらをキャストに迎えた本作は、第94回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。

監督自身の体験が基になっているとされる脚本は、カンヌ国際映画祭での出会いから「彼女と仕事を」という思いを温め続けてきた俳優ティルダ・スウィントンを念頭に当て書きされたもの。彼女が演じる主人公ジェシカを通じて、観客はとある時期からジェシカだけに聞こえる「地球の芯から響くような」爆発音、目の醒めるような感覚など、主人公に起きたことを「体験」することになる。

北米では配信やソフトリリースの予定はなく、映画館のみでの上映となることも話題になったが、監督は「この映画は映画館で観ることが非常に重要であり、唯一の方法かもしれないと思っています。観客一人一人に、暗闇を受け入れ、夢を見てもらいたいと思っています」と語る。

監督にとって、初めての試みの続いた『MEMORIA メモリア』だが、インスピレーションから織りなされる物語や、深遠さや穏やかさを感じさせる独自の世界観は変わらない。東京国際映画祭映画祭での上映は、11月1日(月)14:15より有楽町よみうりホールにて。チケットは10月23日(土)より販売スタートとなる。

作品情報

MEMORIA メモリア
2022年3月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他にてロードショー

監督・脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン
出演:ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール

2021/コロンビア、タイ、フランス、ドイツ、メキシコ、カタール/カラー/英語、スペイン語/136分  原題 MEMORIA

配給:ファインフィルムズ

©Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.

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