『アメリカン・ビューティー』などで知られるケヴィン・スペイシーに、セクハラ疑惑を受けて人気ドラマシリーズを降板したことによる損害賠償をドラマ制作会社に支払うように命じる判決が出た。

, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を制作したMRCの訴えが認められた格好
2019年から2年間の法廷闘争の後、ケヴィン・スペイシーは『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を制作したMRC(メディア・ライツ・キャピタル)に、政治シリーズの舞台裏での性的違法行為に対して約3,100万ドル(日本円で約35億円)を支払わなければならないと命じられた。これは11月22日に公開された裁判関連文書で明らかになったもの。
動画配信大手のNetflixで配信され、人気を博した『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を制作したMRCは、若手男優に対するハラスメントと強制わいせつ疑惑を受け、スペイシーが急きょ同番組を降板したことで生じた損失に対し、損害賠償を求めていた。
MRCは彼の突然の降板によって番組の再編が必要になり、大きな損失が生じたと主張。シリーズの中心人物であるアンダーウッド(スペイシー)が登場しないように脚本を書き直したり、第6シーズンのエピソード数を減らしたりする対応に迫られたという。
スペイシー側はNetflixとMRCが契約中に突然降板を迫ったとして、逆に経済的被害を被ったと主張していたが、これは認められなかった模様。