『君の名前で僕を呼んで』監督のルカ・グァダニーノが製作総指揮を務め、世界中の映画祭で喝采を浴びたドキュメンタリー映画『白いトリュフの宿る森』(2月18日公開)の場面写真が一挙に解禁された。大地に寄り添い、愛犬ととともに生きる老トリュフハンターたちの、時の流れが止まったような純粋で美しい暮らしが切り取られている。

本作は、去年1月、第36回サンダンス映画祭でお披露目されたのをきっかけに、批評家たちの間で“異彩を放つドキュメンタリー”として瞬く間に話題となり、第73回カンヌ国際映画祭、第45回トロント国際映画祭ほか、テルライド、ニューヨーク、テッサロニキ、トリノ、サン・セバスティアン、台北……など数々の国際映画祭で公式選出・正式上映された作品。

その評価は高く、合計20部門にノミネートされた他、史上初の快挙となる第73回全米監督協会賞と第35回全米撮影監督協会賞の同年同時受賞を果たし、さらにアカデミー賞の前哨戦のひとつとして知られる第92回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞TOP5ドキュメンタリーにも選出された。

世界で最も希少で高価な食材、アルバ産「白トリュフ」。その名産地である北イタリア、ピエモンテ州で、写真家のマイケル・ドウェックは、夜になると森に白トリュフを探しに出てくる、まるで妖精のようなおじいさんたちがいる……というささやかな言い伝えを耳にする。そこから本作の映画製作は始まった。

栽培は行われず、どのように、なぜそこに育つのか解明されていない「白トリュフ」。危険のつきまとう森の奥深く、老人たちは犬と共に、まるで宝探しを愉しむように、何世代にも伝わる伝統的な方法で「白トリュフ」を探し出す。

ドウェックは約3年間にわたり彼らの生活に入り込み、信頼関係を得たうえで貴重な撮影に成功。そこに映し出されるのは、彼らの大地に寄り添い、時の流れが止まったような、純粋で、美しい暮らしだった。

このたび解禁された場面写真では、84歳の老人アウレリオが彼の“子供”のビルバ(犬)にいとおしそうに話しかけているシーンなどが切り取られている。犬たちを引き連れて山の中でトリュフへの情熱を話すハンターたちの、自然や犬とのつながりが感じられる場面写真の数々だ。

『白いトリュフの宿る森』は2月18日(金)に公開。

白いトリュフの宿る森
2022年2月18日(金)公開
原題:The Truffle Hunters
製作年:2020
製作国:イタリア/アメリカ/ギリシャ
監督:マイケル・ドウェック、グレゴリー・カーショウ
製作総指揮:ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』監督)ほか
配給:ソニー・ピクチャーズ
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