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2月18日(金)より公開される、イランを舞台にした冤罪サスペンス『白い牛のバラッド』。本作は第71回ベルリン国際映画祭金熊賞&観客賞ノミネートされ、世界的に高い評価を得たにも関わらず、本国ではファジル国際映画祭で数回上映された以降、劇場公開されていない。ベタシュ・サナイハ監督とマリヤム・モガッダム監督が明かす「過酷なイランの映画事情」とは?

本作は、中国に次いで死刑執行数が多い国イランを舞台に、ろうあの娘を育てながら必死で生活するシングルマザーのミナ(マリヤム・モガッダム)の物語を描くサスペンス。愛する夫を死刑で失った彼女は、その1年後に突然、夫の無実が明かされ深い悲しみに襲われる。賠償金よりも判事に謝罪を求める彼女の前に、夫の友人を名乗る男レザ(アリレザ・サニファル)が現れる。ミナは親切な彼に心を開き、3人は家族のように親密な関係を育んでいくが、ふたりを結びつける“ある秘密”には気づいていなかった…。罪と償いの果てに、彼女が下した決断とは。

イランにはイスラーム法でキサースという同害報復刑があり、2016年、4歳の少女の顔に石灰をかけて視力を奪ったとして有罪判決を受けた男に対し、両目を失明させる刑が執行されたという恐ろしい事実もある。被害に相応した報復または制裁ができるもので、犯罪被害者は、加害者からの賠償金と引き換えに刑罰を免除することもできる。いわゆる「目には目を、歯には歯を」の制度だ。
こうしたイランの厳罰的な法制度を背景に、本作の冤罪で夫を失ったシングルマザーのミナは、2億7千万トマン(日本円で2,500万円程度)が賠償金として支払われると提示を受けるが、誤審をした判事にただひとつ、「謝罪」を求め続けた。

自国イランの検閲にひっかかった本作は、上映するためには本編のシーンを20分削除しろと命じられた。そのため、同映画祭で上映された本編は、日本をはじめ世界で公開されているものとは内容が異なると、ベタシュ・サナイハ監督とマリヤム・モガッダム監督は打ち明けている。20分の削除とまではいかないが、映画自体が変わらない程度に、セリフなどを検閲に通るよう変更した箇所があるという。
映画祭で評論家から好評を得て記事になり話題となったが、それも国内では上映禁止に至った理由の一つなのかもしれない、と検閲の厳しさを垣間見せるエピソードを語る。

続けて監督たちは、インタビューで他国で作品を作らないのかという質問を多く受けると明かしながら、「イラン国内に多種多様な物語が存在しているため、自分たちの国の物語を語ることが大事なんだ」と国内で映画を撮ることへの意義を打ち明ける。
本作の主人公ミナのキャラクターについては、「多くの困難を抱えたミナの、社会との闘いの物語には、世界中の女性観客が共感しうる普遍性と、イラン特有の問題が入り混じっている」と彼女に込めた想いを語る。

今後製作したいテーマについては、数多くあるイランの問題の中でも、女性が置かれている状況を語ることは重要であり、そうした作品をつくりたいと明かした。さらに、孤独や死にまつわる物語や、コロナや経済危機により、多くの問題が入り混じるNEW WORLD(あたらしい世界)についても描いていきたいと製作意欲を語っている。
今回本作のショート予告が解禁。「イランでは上映中止」という言葉から始まり、西川美和監督、瀬々敬久監督、森達也監督ら名監督たちから寄せられた絶賛のコメントとともに、ミナとレザの姿がサスペンスフルに切り取れている。あわせて解禁された場面写真では、神妙な面持ちのレザや、死刑に処された夫の無実が明かされ、慟哭しているミナの姿などが切り取られている。
『白い牛のバラッド』は2月18日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
白い牛のバラッド
2022年2月18日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
STORY
テヘランの牛乳工場に勤めるミナは、夫のババクを殺人罪で死刑に処されたシングルマザーである。刑の執行から1年が経とうとしている今も深い喪失感に囚われている彼女は、聴覚障害で口のきけない娘ビタの存在を心のよりどころにしていた。ある日、裁判所に呼び出されたミナは、別の人物が真犯人だと知らされる。ミナはショックのあまり泣き崩れ、理不尽な現実を受け入れられず、謝罪を求めて繰り返し裁判所に足を運ぶが、夫に死刑を宣告した担当判事に会うことさえ叶わなかった。するとミナのもとに夫の友人を名乗る中年男性レザが訪ねてくる。ミナは親切な彼に心を開いていくが、ふたりを結びつける“ある秘密”には気づいていなかった…。
監督:マリヤム・モガッダム、ベタシュ・サナイハ
出演:マリヤム・モガッダム、アリレザ・サニファル、プーリア・ラヒミサム
2020年/イラン・フランス/ペルシア語/105分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:Ballad of a White Cow/日本語字幕:齋藤敦子
配給:ロングライド
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