独自の画風を確立したコロンビアの巨匠、フェルナンド・ボテロの波乱万丈な人生と、多幸感あふれる創作の秘密に迫るドキュメンタリー『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』(4月29日公開)のポスタービジュアルと予告編が解禁された。

世界で最も有名な存命の芸術家、フェルナンド・ボテロ。人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアあふれる作風が愛される巨匠。90歳のマエストロは現在も毎朝アトリエに通い、多幸感あふれる独創的な作品を生み出し続けている。
本作では、幼い頃に父を失った貧しい少年が、闘牛士学校に通いながらスケッチ画を描いていた原点から、対象物をぽってりと誇張する“ボテリズム”に目覚め、『モナ・リザ、12歳』のMoMA展示で一躍注目を浴びアート界の頂点へとたどり着いた軌跡を追いかける。一方でコロンビア出身という出自で差別され、ポップアートや抽象表現主義全盛期に具象画を描く頑なさを批判されたことも。愛息の死、自身の利き手の一部を失う悲劇など、精神的にも肉体的にも作家生命が危ぶまれた衝撃の過去が明かされる――。
日本に初めてお目見えしたのは、1981年6月の西武美術館での展覧会。一度目にしたら忘れられないユニークなフォルムと陽気な色彩は日本でも大きな話題となり、今では全国各地の美術館や街角にプクプクした彫刻が設置されている。
4月からは、26年ぶりとなる大規模展『ボテロ展 ふくよかな魔法』が、Bunkamuraザ・ミュージアムなど全国3ヶ所を巡回する。なぜ、すべてをふくよかにするのか? そこに込めた意味とは。唯一無二の独創性を貫く信念について、ボテロ本人、そして波乱万丈の人生を一緒に歩いてきたファミリーが語りきる貴重なドキュメンタリーだ。
このたび解禁された予告編では“ボテリズム”と呼ばれる独自のふくよかな画風の絵を描き続けてきた、世界で最も有名な存命の芸術家フェルナンド・ボテロの、独創性を貫く信念と波乱万丈の人生が、ボテロ本人や家族によって語られ、ふくよかさに込められた意味が紐解かれていく。世界中から愛される90歳の巨匠の素顔と、“ボテリズム”の秘密に迫る内容に期待が高まる予告編となっている。
あわせて解禁となったポスタービジュアルには、特徴であるふっくらとした女性が大きく描かれた自身の絵を眺めるボテロの姿が切り取られる。ただふっくらしているのではなく、計算されたメリハリのあるボリューム感がオリジナリティあふれるボテリズムは、一度見たら忘れられない強烈な個性と魅力に溢れている。「ふくらむ、幸せ。」というコピーも並び、いろいろな作品をもっと見てみたくなるビジュアルとなっている。
『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』は4月29日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー。
フェルナンド・ボテロ 豊満な人生
2022年4月29日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
監督:ドン・ミラー |2018 年|カナダ|英語・スペイン語|ビスタ|デジタル5.1|82分|原題:BOTERO
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
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公式サイト botero-movie.com