グレタ・ガーウィグに続く才能と絶賛される気鋭クリエイター、ケリー・オサリヴァンが主演・初脚本を務めた『セイント・フランシス』(8月19日公開)よりシーン写真7点が解禁された。うだつのあがらない日々を過ごす34歳の主人公ブリジットと6歳の少女フランシスの2⼈が、お互いを認めあい、⼼を通わせていく時間の経過が切り取られている。

「映画のほとんどはフィクションだけど、リアルな場所から始まっている」

これまでタブー視されることの多かった、女性の生理、避妊、中絶、妊娠、産後うつに育児ストレスなど、その身体にのしかかる様々な負担や精神的プレッシャー、セクシャルマイノリティーの人々が直面する社会的な差別といったリアルをユーモアと軽やかさをもって見事なバランスで描いた本作は、アメリカで開催される世界最大のエンタメカンファレンスイベントSXSWフィルムフェスティバル2019で観客賞と審査員特別賞受賞。本作で主演をつとめ、脚本デビューを飾ったケリー・オサリヴァンは「グレタ・ガーウィグに続く才能」と絶賛された。社会が決めた見えないルールに振り回されて居心地の悪い思いをしたり、自分の生き方に自信を持てなかったり……。『セイント・フランシス』はそんな不安だらけの毎日を生きるすべての人々に優しいエールを贈る作品だ。

34歳で独身、大学も1年で中退し、レストランの給仕として働くブリジット(ケリー・オサリヴァン)は夏のナニーの短期仕事を得るのに必死だ。そんなうだつのあがらない日々を過ごすブリジットの人生に、ナニー先の6歳の少女フランシスや、その両親であるレズビアンカップルとの出会いにより、少しずつ変化の光が差してくる――。

今回解禁されたシーン写真は主人公ブリジットと6歳の少女フランシスの2⼈の交流を切り取った 7 点。⼀緒に⽇光浴を楽しんだり、アイスクリームショップではスイーツを堪能、夜は⼀緒にお泊まりしたり。今までは相⼿を深く知ろうとしなかったブリジットが「ある事件」をきっかけに 6 歳児なりに⼈⽣に悩むフランシスの姿や、パーフェクトに⾒えた⼈々が実際はそれぞれが悩み苦しみながら⽣きている現実を知り、同時に⾃⾝の気持ちも少しずつ動いていく様⼦を捉えたものとなっている。

グレタ・ガーウィグの『レディ・バード』(17)の女性の描き方に触発され、俳優として多くの脚本を読んできた経験を生かして、自伝的要素を織りこんだ本作のオリジナル脚本の執筆を開始したというケリー・オサリヴァン。本作を思いついたきっかけは「20代の頃にベビーシッターをしていて、いつかこれについて書きたいと思っていたの。だってこんなに奇妙でエモーショナルな仕事はないから」だと言い「お世話をする子どものことを本当に愛おしく思うようになるし、ある意味その家族の一員になるのだけど、一方で部外者のままでもある。家にいれば時々、その家族のとてももろい部分を目撃することもある。だけど仕事が終われば自分の家に帰るというね」「それでその後、30代のときに私は中絶をして、この二つの経験、つまり中絶とベビーシッターが重なったらどうなるのかなと考えたの。だから映画のほとんどはフィクションだけど、リアルな場所から始まっている」と語っている。

『セイント・フランシス』は8月19日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国ロードショー。

作品情報

セイント・フランシス
2022年8月19日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国ロードショー

監督:アレックス・トンプソン 
脚本:ケリー・オサリヴァン
出演:ケリー・オサリヴァン、ラモナ・エディス・ウィリアムズ、チャーリン・アルヴァレス、マックス・リプシッツ、リリー・モジェク
2019年/アメリカ映画/英語/101分/スコープサイズ/5.1chデジタル/カラー
原題:Saint Frances
字幕翻訳:山田龍

配給:ハーク

©2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED 

公式サイト www.hark3.com/frances/

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