パレスチナをテーマにしたドキュメンタリー2作品 『ガザ 素顔の日常』『パレスチナのピアニスト』が、シアター・イメージフォーラム他にて7月2日(土)より同時公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルが完成した。

危険な戦争のイメージが強いガザの、今までに見たことのない姿

『ガザ 素顔の日常』は「世界で最も危険な場所」「紛争地」「ミサイル」「戦車」など危険な戦争のイメージが強いガザの、今までに見たことのない姿を伝えるドキュメンタリー映画。東京 23 区の 6 割ぐらいの狭い場所にパレスチナ人約 200 万人が暮らすガザでは人々が貧困にあえいでいる。イスラエルが壁で囲み封鎖したため物資は不足し移動の自由もなく「天井のない監獄」と呼ばれる。本作は、それでも日常を力強く生きようとする人々の姿を捉える。

19 歳で現実逃避するためにチェロを奏でるカルマは海外留学して国際法や政治学を学びたいと考えている。14 歳のアフマドの夢は大きな漁船の船長になり兄弟たちと一緒に漁に出ることだ。「欲しいのは平和と普通の生活」。ガザの人々は普通の暮らしを今日も夢見ている。地中海に面した美しいビーチ。サーファーやラッパーに普通の大学生たち。あなたの全く知らないガザ地区がここにある。

『パレスチナのピアニスト』は将来プロのピアニストとなることを夢見ている才能ある10 代のピアニスト、モハメド・“ミシャ”・アーシェイクを追った音楽ドキュメンタリー。パレスチナのラマッラに住む青年ミシャの父はパレスチナ人、母はロシア人、そしてピアノの先生はユダヤ系イスラエル人──。紛争、人種、宗教、国境、そして新型コロナ。数々の壁に翻弄されながらも諦めずに彼はプロのピアニストを目指し奮闘する。

映画はそんなミシャの 13 歳から 17 歳の 4 年間を追う。決して恵まれた環境でない場所に暮らしながら、ミシャはパレスチナ、イスラエル、そしてロシアを行き来しながら次第に才能を開花していき、国際的にプロのピアニストとして活躍する夢を固めていく。しかし、研鑽を積むため、ヨーロッパ留学が決まった矢先に新型コロナウイルスの世界的流行により、新たな国境の壁が彼の行く手を阻んでしまう。将来は医師になれという父からのプレッシャー、自由に行き来できない国境、そして突然やって来たコロナ禍という障害が加わるも、ミシャはピアニストになって幸せな人生を生きる夢を叶えるために挑戦を重ねていく。音楽を愛し、夢を追う全ての人の心を揺さぶる感動作だ。

作品情報

ガザ 素顔の日常
2022年7月2日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー

監督:ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル
プロデューサー:ブレンダン・J・バーン、ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル、ポール・カデュー
エグゼクティブ・プロデューサー:トレバー・バーニー、クリスティアン・ベーツ、マリーズ・ルイヤー
撮影監督:アンドリュー・マコーネル 編集:ミック・マホン 音楽:レイ・ファビ

配給:ユナイテッドピープル

92分/アイルランド・カナダ・ドイツ/2019年/ドキュメンタリー

公式サイト https://unitedpeople.jp/gaza/

© Canada Productions Inc., Real Films Ltd.

パレスチナのピアニスト
2022年7月2日(土)シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー

監督:アヴィダ・リヴニー
プロデューサー:エイタン・エヴァン、ウディ・ザンバーグ
撮影:ネイエフ・ハムド 編集:ニリ・フェラー
原語:アラビア語、ロシア語、英語
原題:The Pianist from Ramallah

配給:ユナイテッドピープル

61分/イスラエル/2020年/ドキュメンタリー

公式サイト https://unitedpeople.jp/palestine

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