第94回アカデミー賞®で脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされるなど世界の映画賞を席巻し、映画ファンを虜にしているノルウェー発の異色作『わたしは最悪。』(7月1日公開)の本予告映像とポスターが解禁された。
本作は、主人公の女性の20代後半から30代前半の日々の暮らしを描いた、恋と成長の物語。であるものの、メディアからは「痛烈」「破壊的」「センセーショナル」「スリリング」といった、何ともミスマッチな熱いレビューが殺到。リチャード・カーティスやポール・トーマス・アンダーソンら名だたる名匠が「完全なる傑作」「The Best Movie」と大興奮するなど、エモーショナルな映像体験が待つ異例の話題作だ。
監督は『母の残像』『テルマ』のヨアキム・トリアー。カンヌ国際映画祭コンペティション部門とある視点部門に本作を含め3度正式出品されるなど、海外の映画祭で高く評価され、ノルウェーで最もリスペクトされている奇才である。主人公ユリヤを演じるのは、これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェ。子供の無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する年代の感情の揺れ動きを、繊細かつ大胆な演技でグラデーション豊かに表現、本作で映画界の未来を担う存在へと躍り出た。その恋人アクセルには、『パーソナル・ショッパー』『ベルイマン島にて』のアンデルシュ・ダニエルセン・リー。レナーテを輝かせながらも、アクセルの視点から見れば、もう1本の作品が成立するほどの情感のこもった演技で魅了する。若くて魅力的なアイヴィンには、主にコメディ作品で高い人気を誇る、ノルウェーの俳優ヘルベルト・ノルドルム。
今回解禁された予告編は、主人公のユリヤが新たな出会いに胸高鳴る様子から始まる。芸術の都オスロで、今の彼の元で幸せと思いながら、小さな違和感に気付かないふりをして過ごしてきたユリヤ。そんな彼女がある時「これは望んでいた自分?」と問いかけ、新しい恋に向かって走り出す姿が、遊び心溢れる独創的な映像と、60~70年代に活躍したハリー・ニルソンの今この時代にこそフィットするキャッチーな楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて描かれている。彼女のセリフは行動とはうらはらなところもあるが、常に本音だから突き刺さる。
あわせて解禁されたポスタービジュアルは、添えられたキャッチコピー「人生は選択―時々、運命」を体現するかのように、ユリヤが吹っ切れたような表情とともにオスロの街中を駆け抜ける様子を切り取ったもの。加えて、本作の原題でもある「The Worst Person In The World」のテキストの中に、彼女のいくつもの人生のワンシーンが切り取られ、コラージュされたユニークなビジュアルとなっている。
「最悪」な本音が、「最高」の共感を呼び、世界が絶賛! 新時代を生きるすべての人に贈る、恋と成長の物語『わたしは最悪。』が遂に日本へ――。
『わたしは最悪。』は7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー。
本作への絶賛評
★これは新しい!恋愛ドラマに青春モノを掛け合わせて、こんなにも甘美で魅惑的なものができるとは。何よりレナーテ・レインスヴェが素晴らしい。新たなスターの誕生だ。― THE GUARDIAN
★コメディとペーソスの間を巧みに行き来しながら描くヨアキム・トリアーのスリリングで奔放な一作。― SCREEN
★鋭く痛烈!まさに傑作。― DEADLINE
★大爆笑と悲痛が同居するヨアキム・トリアー監督のベスト作品!― THE PLAYLIST
★ユニークで感動的。面白くて、切なくて、最後にはほろ苦い。― IONCINEMA
★世界最高の映画だ。 ― ポール・トーマス・アンダーソン監督
★レナーテは今年最高の映画の最高の女優 —CINEVUE
★痛快でセンセーショナル。それでいて甘酸っぱい。—Thrillist
★The Worst person in the world is The Best movie in the world. ―ポール・トーマス・アンダーソン監督
★ここ10年ではNO.1。完全なる傑作—リチャード・カーティス監督(「アバウト・タイム」「ラブ・アクチュアリー」)
★面白くて魅力的で、洞察力がハンパない —エドガー・ライト監督
★あまりの素晴らしさにずたぼろ。気持ち悪いくらい泣いてしまった。映画で泣いたのは初めて。―ダコタ・ジョンソン
わたしは最悪。
2022年7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー
STORY
学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが──。
監督:ヨアキム・トリアー 『テルマ』(17)、『母の残像』(15)
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー
原題:Verdens verste menneske
英題:The Worst Person In The World
2021 /ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマーク/カラー/ビスタ/5.1ch デジタル/128 分/字幕翻訳:吉川美奈子/後援:ノルウェー大使館
配給:ギャガ
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA
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