ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』や映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』などのエミリア・クラークが、自身のブロードウェイ・デビューを「大失敗だった」と振り返った。

"Emilia Clarke" by Gage Skidmore is licensed under CC BY-SA 2.0.
2013年の舞台版「ティファニーで朝食を」でホリー・ゴライトリー役を演じ、ブロードウェイに初挑戦したエミリア・クラーク。『ゲーム・オブ・スローンズ』でブレイクした後のことだったが、舞台での彼女の演技は批評家や観客の不評を買ってしまった。メディアからは「洗練された大人になりきろうと頑張っている未成年」などと酷評された。
「BBC」のインタビューに応えたクラークは、当時について振り返り、準備不足だったことを認めたうえで次のように語った。「大失敗でした。準備不足だったんです。私に準備ができていたのか? いえ、間違いなくできていませんでした。赤ん坊でした。若くて未熟だったんです」
しかし今、彼女は再び舞台に挑もうとしている。アントン・チェーホフの名作戯曲『かもめ』でロンドン・ウェストエンドの舞台デビューを飾るのだ。舞台への恐怖は消えないというが、ウェストエンドでのデビューは彼女の長年の夢だったという。「(今度の舞台は)10倍怖いです。『彼女はカメラの中でしか演技ができない、舞台では明らかに演技ができない』と言いたがる人がいますから。それが一番の恐怖です」
『ゲーム・オブ・スローンズ』が大好きで、ドラゴンの母(彼女が演じた役柄)を目当てに観劇する人がいることも認識しているという彼女は「今回の舞台では私はドラゴンに乗っていません(笑)。でも願わくば、(『ゲーム・オブ・スローンズ』のファンでなければ)見なかったかもしれないこの舞台を楽しんでもらえたらと思います」と意気込んでいる。
コロナ禍で2020年から延期されていた舞台『かもめ』はいよいよ今月末よりロンドンのハロルド・ピンター劇場で上演される予定。