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「日本におけるイタリア年」をきっかけに2001年に始まり、毎年の恒例イベントとして今年で22回目の開催となる「イタリア映画祭2022」のオンライン上映“第2部”が7月7日(木)からスタート。そのラインナップが発表された。

※当初の予定だった“第2部”の開催期間(6/23~7/24)から変更されています。

イタリアが誇る巨匠マルコ・ベロッキオ、エットレ・スコーラらの過去の幻の名作も

東京・大阪2拠点での会場実施、オンライン上映/第1部(新作)に続いて第2部がスタート。過去映画祭で好評を博し、現在日本であらゆる権利がない旧作のアンコール上映作品10本、短編映画2本が取り揃えられた計12本のラインナップとなった。

82歳にして現在も精力的に作品を撮り続けるマルコ・ベロッキオのキャリア中期の『乳母』(99)、親交のあった巨匠フェデリコ・フェリーニの素顔に迫ったエットレ・スコーラによる敬意と愛情に満ちたドキュメンタリー『フェデリコという不思議な存在』(15)、『ゴモラ』『リアリティー』でカンヌ国際映画祭のグランプリを若くして2回受賞したマッテオ・ガッローネの長編4作目にあたる『剝製師』(02)とイタリア映画ファンにはたまらない巨匠たちの作品が並ぶ。

一方で、エミール・クストリッツァが絶賛したジャンルカ&マッシミリアーノ・デ・セリオのデビュー作『七つの慈しみ』(11)、『マーティン・エデン』でヴェネチア国際映画祭の男優賞に輝いたルカ・マリネッリが出演することの決め手になったピエトロ・マルチェッロの前作『失われた美』(15)など若き俊英の注目作も見ることができる。

その他作品も近年おなじみとなったエドアルド・レオ監督・主演のコメディ映画『どうってことないさ』(16)やヴァレリオ・マスタンドレア、リッカルド・スカマルチョといった人気俳優らの出演作品や過去映画祭で反響のあった作品が取り揃えられた。

短編映画は『レフェリー』(08)、『4つの道』(20)の2本。うち1本の『4つの道』は、アリーチェ・ロルヴァケル監督(『幸福のラザロ』『夏をゆく人々』)が人間同士の接触が制限されたコロナ禍のロックダウンの最中に制作。16mmカメラとズームレンズを通して近隣の人々との交流を彼女なりに試みた作品で自身の姿も映し出される貴重な作品。短編2本はオンライン視聴の際に必要な朝日IDに登録さえすれば無料で視聴ができる。

今回のラインナップ長編10本と短編2本の計12本は、日本での版権はなく、いずれも本映画祭期間中に限り権利を取得した作品。21世紀以降もさまざまな形で脈々と息づくネオリアリズモ、新時代のイタリア映画を味わうことのできる貴重なチャンスだ。

視聴方法

イタリア映画祭 公式サイト(http://www.asahi.com/italia/)よりアクセス※朝日IDに登録が必要です
1作品:1,000円/ストリーミング期間72時間

【ラインナップ】

『どうってことないさ』[2016/105分]原題:Che vuoi che sia
監督:エドアルド・レオ
出演:エドアルド・レオ、アンナ・フォリエッタ
『いつだってやめられる』シリーズなどヒット作への出演が相次ぐスター俳優であるとともに、『ある日、ローマの別れ』など監督としても活躍するエドアルド・レオが主演も兼ねるコメディー。社会に広く知られるようになったクラウドファンディングを題材にしたエンターテインメントで、ネット世界や社会問題への考察も巧みに盛り込まれている。フリーランスのクラウディオは、新ビジネスのためにクラウドファンディングで資金を調達しようとするが集まらない。ある夜、酔っ払ったクラウディオと妻アンナは、資金が集まったら二人のセックス動画をネット上で公開すると約束してしまう。

『南部のささやかな商売』[2013/103分]原題:Una piccola impresa meridionale
監督:ロッコ・パパレオ Rocco Papaleo
出演:リッカルド・スカマルチョ、バルボラ・ボブローヴァ、ロッコ・パパレオ
スター俳優のリッカルド・スカマルチョが出演するエンターテイメント作。ばらばらだった人びとが、一つの企てをきっかけにまとまっていく様を笑いにくるんで描いて、ヒットした。コスタンティーノは50歳の元神父。女性を好きになるが捨てられて、南部の故郷に戻ってきた。聖職の道を外れた息子を母が恥じるので、打ち捨てられた灯台に一人で住むことになる。だが、妻に逃げられて失意の義弟や元娼婦ら、同居人がたまたま増えて、一風変わった共同生活が始まるのだった。

『ティートとエイリアン』[2017/92分]原題:Tito e gli alieni
監督:パオラ・ランディ Paola Randi
出演:ヴァレリオ・マスタンドレア、クレマンス・ポエジー
女性監督パオラ・ランディの2作目は、ユーモアとイマジネーションがうまく結実した心温まるユニークなドラマで、主演はヴァレリオ・マスタンドレア。ナポリ出身の科学者ビオンディは、アメリカ・ネバダ州にある秘密の軍事施設「エリア51」の近くで米軍の極秘計画に携わっていた。だが、妻を亡くして落胆し、6年もの間、毎日ソファの上で宇宙からの音に耳を傾けてばかりいた。故郷で兄フィデルが亡くなると、兄の娘アニタと息子ティートの面倒を見ることになり、渡米してきた彼らとの奇妙な生活が始まる。銀のリボン賞最優秀原案賞を受賞。

『乳母』[1999/106分]原題:La balia
出演:ファブリィツィオ・ベンティヴォッリョ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、マヤ・サン

80代になっても精力的に作品を発表し続ける巨匠マルコ・ベロッキオ監督(『シチリアーノ 裏切りの美学』『夜よ、こんにちは』)の1999年カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作。20世紀初頭のローマを舞台に、スター俳優のファブリィツィオ・ベンティヴォッリョ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが夫妻を演じ、乳母役のマヤ・サンサと心理劇を繰り広げる。精神科医の家に初めての子どもが生まれるが、妻は赤ん坊を胸に抱こうとせず、夫は乳母を雇うことを決意する。撮影監督はジュゼッペ・ランチ(『カオス・シチリア物語』『ノスタルジア』)。

『フェデリコという不思議な存在』[2013/93分]原題:Che strano chiamarsi Federico!
監督:エットレ・スコーラ Ettore Scola
出演:トンマーゾ・ラゾッティ、マウリツィオ・デ・サンティス
『道』や『8 1/2』などの4作品でアカデミー賞に輝き、映像の魔術師と呼ばれたフェデリコ・フェリーニ(1920-93)。親交があった巨匠スコーラが、没後20年を機にフェリーニの素顔に迫る。風刺雑誌の仕事場での二人の初めての出会い、マストロヤンニとの友情、フェリーニが撮影に使ったチネチッタの第5スタジオ等々。再現シーンを中心に、フェリーニ映画の映像も所々に挿入される構成で、ローマに上京する1939年から亡くなる93年までのエピソードが鮮明に蘇る。ヴェネチア国際映画祭特別招待作品。

『剥製師』[2002/95分]原題:L'imbalsamatore
監督:マッテオ・ガッローネ Matteo Garrone
出演:エルネスト・マイウー、ヴァレリオ・フォッリャ・マンツィッロ、エリザベッタ・ロッケッ
ティ
衝撃作『ゴモラ』『リアリティー』でカンヌ国際映画祭のグランプリを二度受賞しているマッテオ・ガッローネ監督がローマで実際に起きた出来事を題材にして描いた第4作。ナポリから北イタリアのクレモナへ、小柄で目をぎらつかせた剝製師の男と彼に弟子入りするのっぽの若者、そして途中から加わる物憂げなまなざしの若い女が繰り広げるシュールで不思議なロードムービー。カンヌ国際映画祭監督週間出品、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀助演男優賞と最優秀脚本賞を受賞した。

『失われた美』[2015/87分]原題:Bella e perduta
監督:ピエトロ・マルチェッロ Pietro Marcello
出演:トンマーゾ・チェストローネ、セルジョ・ヴィットーロ、エリオ・ジェルマーノ(声の出
演)
ドキュメンタリーとイマジネーションを絶妙に融合させた独特の映像表現に目を見張るピエトロ・マルチェッロ(『マーティン・エデン』)のデビュー作は、詩情と哀愁にあふれる現代のおとぎ話。貧しい羊飼いのトンマーゾは、ナポリ郊外の荒廃した宮殿を護っていたが急死してしまう。子牛をかわいがっていた彼の遺志を受け継ぐために愚かな道化師が召喚され、子牛と一緒に北に向かう。その旅で見えてきたのは、人間と自然の関係や今のイタリアだった。ロカルノ国際映画祭コンペティション部門出品作品。

『子供たち』[2001/95分]原題:Figli - Hijos
監督:マルコ・ベキス Marco Bechis
出演:カルロス・エチェバリア、フリア・サラーノ、ステファニア・サンドレッリ
チリ生まれの鬼才マルコ・ベキス監督が、歴史に翻弄される人々を鮮烈な映像で描いた力作。ネットで自分の双子の兄を探し当て、アルゼンチンからミラノへ現れたローザ。裕福に育つハビエルは、ローザの登場に戸惑いながらも、2人で真実を探し始める。20年前、軍政下のアルゼンチンで何が起こったか・・・。2001年ヴェネチア映画祭出品、ハビエルの母親役のステファニア・サンドレッリは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演女優賞。

『七つの慈しみ』[2011/103分]原題:Sette opere di misericordia
監督:ジャンルカ&マッシミリアーノ・デ・セリオ
出演:ロベルト・エルリツカ、オリンピア・メリンテ
マラケシュ国際映画祭で審査員長だったエミール・クストリッツァ監督から絶賛され、最優秀演出賞を受賞したデ・セリオ兄弟の鮮烈なデビュー作。トリノ郊外に生きる不法移民のルミニツァは、喉から手が出るほど欲しい身分証明書との引き換えに、赤ちゃんを盗むことにする。その過程で末期の病人であるアントニオの家に押し入るが、計画は当初とは異なる方向に進んでいってしまう。研ぎ澄まされた映像と音響のもと、現代社会における寄る辺なさとともに希望も浮き彫りにされる。ロカルノ国際映画祭ドン・キホーテ賞を受賞。

『日常のはざま』[2012/90分]原題:L'intervallo
監督:レオナルド・ディ・コスタンツォ
出演:フランチェスカ・リーゾ、アレッシオ・ガッロ
レオナルド・ディ・コスタンツォ監督(『内なる檻』)が、ナポリの郊外に生きる10代の少年少女の心の移ろいと置かれている現実をじっくりと描き出す劇映画第1作。荒れ果てた無人の建物に拘束されるヴェロニカと、理由も知らずに彼女の監視を強いられるサルヴァトーレ。反目する二人だが、同じ時間を共有するうちに二人の関係に変化が生じ始め、拘束の理由も明らかになっていく。ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で国際批評家連盟賞をはじめ多数の賞を、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では最優秀新人監督賞を受賞。

―短編―
『4つの道』[2020/8分]原題:Quattro strade
監督:アリーチェ・ロルヴァケル
「天空のからだ」「夏をゆく人々」「幸福なラザロ」、わずか3作でイタリア映画を代表する監督の一人となったアリーチェ・ロルヴァケル。2020年、新型コロナウイルスの蔓延によるロックダウンで行動が制限される中、ロルヴァケルは古いキャメラと期限切れの16mmフィルムを携えて、近隣の人々を訪ねる。撮影を通じて豊かなウンブリアの自然の中で生活する人々との対話を試みる。

『レフェリー』[2008/16分]原題:L'arbitro
監督:パオロ・ズッカ/2008年/16分
「イタリア映画祭2019」で「月を買った男」が上映されたパオロ・ズッカ監督の短編コメディーで、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の最優秀短編賞受賞作。不正によりサルディーニャ島に左遷されたサッカーのレフェリーと、羊泥棒。最下部リーグのサッカーの試合が行われ、その騒乱の中で2人には対照的な運命が待ち受けていた。

開催情報

イタリア映画祭2022 第2部
2022年7月7日(木)~8月7日(日)オンラインにて開催

主催:朝日新聞社、イタリア文化会館、チネチッタ 特別後援:イタリア共和国大統領
後援:イタリア大使館、イタリア総領事館

公式サイト http://www.asahi.com/italia/

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