本国イギリスでスマッシュヒットとなった『ボイリング・ポイント/沸騰』(7月15日公開)の撮影の舞台裏を収めたメイキング映像が公開された。全編90分ワンショットで撮影され、NGを出したら即終わりという撮影現場の緊張感が伝わる映像となっている。

「現場の緊張感が役者からいい演技を引き出した。すごい面白い現場だった」

本作は、ロンドンの高級レストランを舞台に、崖っぷちのオーナーシェフの波乱に満ちたスリリングな一夜を、全編90分ワンショットで捉えた作品。正真正銘のノーCG、ノー編集。新鋭フィリップ・バランティーニ監督が人気レストランの表と裏を同時に味わえる、濃密な人間ドラマを作りあげた。

このたび解禁された特別映像は、高級レストランを舞台に90分ワンカットを取り入れた本作だからこその、俳優たちの苦労や役作りの工夫に迫る内容。

映像は主役のオーナーシェフ・アンディを演じるスティーヴン・グレアムや、副料理長・カーリー役のヴィネット・ロビンソンを中心に、実際にキッチンに立ちながら、撮影の流れをシミュレーションし、キャラクターの心境を役者とスタッフで確認し合う、緊張感にあふれた貴重なメイキング映像から始まる。

スティーヴン・グレアムと、ガイ・リッチー監督による痛快なクライム・コメディ『スナッチ』(2000)でも共演した、ライバルシェフでタレントのアリステア・スカイ役のジェイソン・フレミングは「恐怖は連帯感を生む。普通の映画だとNGが出たら撮り直すだけ。でも本作だと自分の出番以前のシーンも台無しになる。そんな現場の緊張感が役者からいい演技を引き出した。すごい面白い現場だった」と嬉しそうに振り返る。

またコック・フリーマン役のレイ・パンサキは「スティーヴンの記憶力はすさまじい。他の演者の動きまで覚えていた」と言い、撮影中に自分が次の動きをうっかり忘れた時に、瞬時にスティーヴン・グレアムが自分の立ち位置まで教えてくれたエピソードを披露。

また俳優たちはそれぞれ役作りも工夫。バーテンダーを演じたタズ・スカイラーはカクテルの講義を受講。そのうえ、バーでバーデンターのアルバイトまで経験したことが明かされる。映像では、タズ・スカイラーがボトルをジャグリングしながらカクテルを作る貴重な映像もおさめられている。

タズ・スカイラーは1995年生まれで、映画・ドラマに次々出演。クールなルックスで人気を集めている新進気鋭のスーパールーキー。実写ドラマ化が決定した尾田栄一郎原作の世界的大ヒット漫画「ONE PIECE」(Netflix)では、サンジ役に決定したことでも話題だ。このたび、スティーヴン・グレアムとジェイソン・フレミングのツーショットを含む新たな場面写真に加えて、タズ・スカイラーの劇中のショットやメイキング写真も解禁された。

副料理長のカーリー役、ヴィネット・ロビンソンは、ミシュラン2つ星を誇るガストロパブの最高峰ハーウッド・アームスの女性シェフ、サリー・アビーの仕事を手伝いながら見学。「“シェフとして最も苦労したことは何?”という質問への回答に涙が出そうになった」と振り返る。「女性がシェフとして活躍することは並大抵のことではない。でも最近のシェフたちは環境を変えようとしている。その結果、昔のような息苦しさが消えつつある」と語っている。

『ボイリング・ポイント/沸騰』は7月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開。

作品情報

ボイリング・ポイント/沸騰
2022年7月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開

STORY
一年で最も賑わうクリスマス前の金曜日、ロンドンの人気高級レストラン。その日、オーナーシェフのアンディは妻子と別居し疲れきっていた。運悪く衛生管理検査があり評価を下げられ、次々とトラブルに見舞われるアンディ。気を取り直して開店するが、予約過多でスタッフたちは一色触発状態。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れてサプライズ来店する。さらに、脅迫まがいの取引を持ちかけてきて…。

製作・監督・脚本:フィリップ・バランティーニ
出演:スティーヴン・グレアム『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』『アイリッシュマン』、ヴィネット・ロビンソン「SHERLOCK/シャーロック」、ジェイソン・フレミング『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

原題:BOILING POINT/ 2021/イギリス/英語/94 分/配給:セテラ・インターナショナル/PG12

© MMXX Ascendant Films Limited

公式サイト http://www.cetera.co.jp/boilingpoint/

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