引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描き、世界各国の映画祭で感動を巻き起こしたウド・キアー主演映画『スワンソング』(8月26日公開)に假屋崎省吾、美川憲一、八代亜紀ら著名人からの絶賛コメントが到着した。あわせて新30秒予告が解禁された。
白鳥がこの世を去る際、最も美しい声で歌うとされる伝説から生まれた「スワンソング」という言葉。 芸術や匠の技に身を捧げた者たちが、人生の最後に残した作品、最後のパフォーマンス、つまり有終の美が「スワンソング」と表現される。本作は実在の人物をモデルに、引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描くハートフル・ロードムービー。監督のトッド・スティーブンスは、17歳の時にオハイオ州のゲイクラブで“ミスター・パット”ことパトリック・ピッツェンバーガーが踊っているのを見て衝撃を受け、映画の道へ進んでからも、いつか同郷のこの人気ヘアメイクドレッサーを題材にした作品を撮りたいと思い続け、その念願を叶えた。
そんな本作をいち早く鑑賞した著名人から続々と絶賛コメントが到着。華道家の假屋崎省吾は「この映画を見ずして棺おけには入れない!」とまで豪語。女装パフォーマーで TV 出演も多数こなすブルボンヌは「心の芯から震え続けた一生モノの作品」、歌手の美川憲一は「何度でも観たい人生の宝物」、小説家の岩井志麻子は「寂しさこそが人生の妙味、美味を味合わせてくれるものなのだと教えてくれる映画」と絶賛。
映画ライターのよしひろまさみちは主演のウド・キアーを『プリシラ』(94)のテレンス・スタンプに重ね、漫画家でコラムニストの辛酸なめ子は高齢化社会に希望を抱き、歌手の八代亜紀も「勇気をもらいました」と主人公のパットの姿を讃え、ヘアメイクアップアーティストの奈良裕也は「僕は妹への最初のメイクが死化粧でした」と自身の人生に重ね合わせながら「最後までヘアドレッサーとして生きぬきたいと思わせてくれる素晴らしい作品」と語る。
他にもドラァグクイーンの最前線を走り続けるオナン・スペルマーメイド、ヴィヴィアン佐藤、次世代 DIVA の筆頭であるゆっきゅん、ゲームクリエイターの小島秀夫、映画監督の三島有紀子など、各界を代表する面々から大絶賛コメントが寄せられた。コメント全文・一覧はページ以下の通り。
『スワンソング』は8月26日(金)より、シネスイッチ銀座、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
著名人コメント ※50音順
歳を取るのは悪いことではなく寂しいことだが、その寂しさこそが人生の妙味、美味を味合わせてくれるものなのだと、教えてくれる映画でした。
岩井志麻子(小説家)
ウド・キアーのあまりにもエレガントな振舞い。詩人ボードレール曰く「化粧とはその人が美に仕えることしかできないことを証明すること。一種の純粋さを持って身を曝け出すこと」。美に取り憑かれ、冥府をさまよう「ベニスに死す」の変奏であるこの物語が、それを証明してみせたわ。
ヴィヴィアン佐藤(美術家/ドラァグクイーン)
この映画は、ゲイの老人の可能性を輝きに変える方法を伝えている。結局若い頃に様々な経験をすればこその物語。そう、人生って動いてる人が主人公なんだ。〝自分の時間〟を再び動かす事もできる、私たちはそう言う人に夢を見る。
オナン・スペルマーメイド(ドラァグクイーン)
誰にでも人生の最後はある。有終の美を飾るにふさわしいドラマが散りばめられた珠玉の作品。観るもの全てに夢や希望、勇気を与えてくれる。この映画を見ずして棺おけには入れない!
假屋崎省吾(華道家)
例えるなら、ジェンダーと老人問題を扱った怪優ウド・キアー版「おくりびと」。しかしそれほど単純ではない。全てを壊す程に、ウド・キアーの好演が素晴らしい!!!こんなウド・キアーは観た事がない!悲劇でも喜劇でもない。人生の終幕に、悔恨と赦免を優しく描く、美しいウド・キアー映画。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
生きているか死んでいるかどちらでも良い境地に達し、性別も超越しているパット。最高にかっこいい老後に憧れ、高齢化社会に希望を抱きました。
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
パットは親友リタへの葬儀が最後の死化粧、僕は妹への最初のメイクが死化粧でした。同じヘアドレッサーとしてとても共感のできる部分が多く、笑える所、そしてとても考えさせられる所が沢山ありました。時の流れとは素晴らしいところもあり、時には残酷な部分もあり、人生を謳歌して生き抜くとはなにか?何が自分にとって幸せか?幸せとは何か?を考えされられました。最後にパットが自分を奮い立たせてリタのヘアメイクをした時に胸が熱くなりました。僕も最後までヘアドレッサーとして生きぬきたいと思わせてくれる素晴らしい作品でした。
奈良裕也(ヘアメイクアップアーティスト)
老いることは愛する人も友も華やかさも視える世界も全てを失っていくこと? いいえ、アタシたちは最期まで化けて笑って、プライドだけは遺すの。心の芯から震え続けた一生モノの作品を、どうか多くの孤独な星々に。
ブルボンヌ(女装パフォーマー)
一時代を築いたヘアメイクドレッサーのプライドと自信に、心打たれた。わたくしも、主人公のパットも、「しぶとく」生き抜いているところに共感。悔いなくやり遂げた人生は素晴らしい! もう一度観たい、いや何度でも観たい、人生の宝物。
美川憲一(歌手)
メイクアップアーティストの男が、古い親友のために最高に美しく、最高にド派手な死化粧をする旅に出る。このストーリーに惹かれて拝見しました。わだかまりばかりの人生の最後に、○印をくれることの幸せが溢れた映画でした。
三島有紀子(映画監督)
人生を振り返り、人生の終わりを考えた時、思わぬ依頼をきっかけに赴くままに動いていく姿に勇気をもらいました。そして、劇中で使用されている名曲の数々が、映画のシーンとシンクロしているのが見事でした。
八代亜紀(歌手)
忘れたことにした過去がどれだけあるか。本当は思い出せるかけがえのない時間が、どれだけあったのか。忘れたり、忘れられていると思っても、そこにあった人生を見た人がいる。美しさを覚えている人は必ずいるのだ。
ゆっきゅん(DIVA)
たおやかさとえげつなさを行き来するパット、最期の旅の景色は Camp そのもの。古き佳きゲイカルチャーへの讃歌、そして『プリシラ』のテレンス・スタンプを彷彿とさせるウド様に感激!
よしひろまさみち(映画ライター)
スワンソング
2022月8月26日(金)より、シネスイッチ銀座、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督:トッド・スティーブンス
出演:ウド・キアー、ジェニファー・クーリッジ、マイケル・ユーリー、リンダ・エヴァンス
【2021年/ アメリカ / 英語 / 105分 / カラー / ビスタ / 5.1ch / 原題:SWAN SONG / 日本語字幕:小泉真祐】
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
© 2021 Swan Song Film LLC
公式サイト swansong-movie.jp
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