フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトの⼈⽣と作品を巡る旅のドキュメンタリー映画『AALTO』が邦題『アアルト』として2023年秋に劇場公開されることが決定し、ティザーポスタービジュアルが解禁された。

「私がいつも基準にしてるのは、“⼈間”だ。⼈間は、松や⽩樺と同じように⾃然の⼀部である」

フィンランドが⽣んだ世界的建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト(1898-1976)が来年 2023 年に⽣誕125年を迎えることを記念して公開される本作は、彼の⼈⽣と、そして⽣み出した作品を巡るドキュメンタリーであり、アルヴァと同じ建築家であった妻のアイノとの濃密な愛の物語。そしてアアルト夫妻が世界中を股にかけながら物を創造していく過程とその伝説をどのように作り上げていったかを、まるで観客が映像ツアーに参加しているかのようにみせていく、独創的な作品となっている。“フィンランドのアカデミー賞”と称されるユッシ賞では⾳楽賞、編集賞を受賞した。

このたび解禁されたポスターは、アトリエで共に作業するアアルト夫妻の様⼦を捉えたもの。「私がいつも基準にしてるのは、“⼈間”だ。⼈間は、松や⽩樺と同じように⾃然の⼀部である。―アルヴァ・アアルト」と語っているように、このシンプルながらユニークなポスターの構図は、⾃然がもつしなやかさをデザインに活かすことを常に⼤事にした、アアルト夫妻の想いを想起させるようなビジュアルとなっている。

本作を⼿掛けたのは、⻑年アルヴァ・アアルトの映画を撮りたいと考えていたフィンランドの⼥性監督、ヴィルピ・スータリ。北欧を代表する建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルトは、どのような⼈⽣を歩んできたのか。どのようにして最初の妻であるアイノと出会い、⼆⼈で数々の傑作を⽣み出していったのか。彼らの⼿紙のやり取りを通して、これまで明かされてこなかった⼆⼈の関係が余すところなく描かれている。

アルヴァ・アアルトの⽣誕125周年にあたる2023年。建築だけでなく、アルテックの家具やイッタラの⾷器など、後世に残る名作の誕⽣秘話も必⾒だ。

作品情報

アアルト
2023年秋、ヒューマントラストシネマ有楽町、UPLINK 吉祥寺、シネ・リーブル梅田、UPLINK 京都、シネ・リーブル神戸、伏見ミリオン座、札幌シアターキノ、KBC シネマ 1・2ほか全国順次ロードショー

原題:AALTO
監督:ヴィルピ・スータリ(Virpi Suutari)
制作:2020年 配給:ドマ 宣伝:VALERIA
後援:フィンランド⼤使館、フィンランドセンター 協⼒:アルテック、イッタラ
2020年/フィンランド/103分

©FI 2020 - Euphoria Film

公式サイト aaltofilm.com

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