今そこにある“最悪”を描くディストピア・スリラー『ニューオーダー』ブルーレイ＆DVDコンボが2023年1月11日発売決定

ヴェネツィア国際映画祭審査員大賞を受賞した、メキシコの俊英ミシェル・フランコ監督最新作『ニューオーダー』のBlu-ray＆DVDコンボが2023年1月11日（水）に発売されることが決定した。

本作は、広がり続ける経済格差とそれがもたらす社会秩序の崩壊という、今まさに我々が直面している危機的状況、今そこにある“最悪”を描いたディストピア・スリラー。目を背けたくなる、それでも刮目せねばならない“最悪”のリアリティに、観る者の覚悟が試される。

夢に見た結婚パーティー、マリアンにとってその日は人生最良の一日になるはずだった。裕福な家庭に生まれ育った彼女を祝うため豪邸に集うのは、着飾った政財界の名士たち。一方、マリアン宅からほど近い通りでは、広がり続ける貧富の格差に対する抗議運動が、今まさに暴動と化していた。その勢いは爆発的に広がり、遂にはマリアンの家にも暴徒が押し寄せてくる。華やかな宴は一転、殺戮と略奪の地獄絵図が繰り広げられる。そして運良く難を逃れたマリアンを待ち受けていたのは、軍部による武力鎮圧と戒厳令だった。電話や通信網は遮断され、ついさっきまで存在していたはずの法と秩序は崩壊、日常が悪夢に変わる。だが、“最悪”はまだ始まったばかりだ。

現代人が直面する危機的状況を想起させるリアルな恐怖に満ちた本作は、第77回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞（審査員大賞）など2冠を受賞しながらも、各国の映画祭で激しい賛否両論を巻き起こした。

監督を務めたのは長編デビュー作から4作品連続でカンヌ国際映画祭に正式出品され、コンペティション部門での脚本賞を含む3冠に輝いてきたメキシコの俊英ミシェル・フランコ。ごく普通の人間の人生がふとしたきっかけで崩壊の危機に瀕していく様を冷徹な視線で描く。