実在するゲイの水球チームをモデルに、仲間と絆と成長を描いたロードムービー『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』(10月28日公開)のジャパンプレミア試写会が10月5日(水)に実施され、フランスより来日中のセドリック・ル・ギャロ、マキシム・ゴヴァール両監督、日本からは映画初出演を果たしたブリアナ・ギガンテ、世界共通エンディング曲を書きおろしたビッケブランカが登壇した。
本作はフランスで公開されたフランス映画初日動員数No.1(2022年4月13日フランス公開時)と大ヒットを記録した話題作。歌とダンスが大好きなお騒がせ水球チーム「シャイニー・シュリンプス」は、ゲイゲームズ出場のため開催地・東京を目指す。⋯はずが、なんと乗り継ぎに失敗し、ゲイ差別が横行する異国の地で一晩を過ごすことに。大騒動に巻き込まれた彼らは、一致団結し、無事に東京にたどり着くことができるのかー?
この日のジャパンプレミアのためにフランスから念願の来日を果たしたセドリック・ル・ギャロ監督&マキシム・ゴヴァール監督。イベント開幕と同時に、ブリアナからセドリック監督へ、ビッケブランカからマキシム監督へ歓迎の花束が贈呈された。セドリック監督は「コンバンハ!アリガト!」と日本語で挨拶して「フランス映画であり、しかも LGBTQ をテーマにした映画を応援しに来てくれたことを嬉しく思います」と駆けつけた日本の映画ファンに感激。マキシム監督は「コロナで日本での撮影が出来ず残念でしたが、1 年遅れてこのように日本に来ることができて本当にうれしいです!しかも満席!感動しています」と喜んだ。
セドリック監督は、10 年前から実際にゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」に所属しており、その経験が映画を作るきっかけになったという。「水球チームのメンバーは親友であり、そんな彼らと一緒に世界各国を回りながら試合に参加。その活動が本作を生み出したきっかけです」と解説。その横でマキシム監督は「僕は水球がしたくて、かつ劇中で彼らが着ている赤いジャケットが欲しくてこの映画を作りました。もちろんジョークだよ?」と笑いを誘っていた。
人気 YouTuber で、本作で映画出演デビューを飾ったブリアナ。ポールダンスシーンの様子を尋ねられると「たいしたことしてない。水の上で動いているだけよ」と謙遜するも「過酷だった。瀕死の状態での撮影だった。でも監督二人は遠慮してくれて、私が『結構きつい』と言ったら早めに OK をくれて…優しい」と熱演の舞台裏を告白。これにセドリック監督は「無事に生きていて良かったです!」とジョークで返礼し「制約もあって難しく過酷な撮影で大変だったはず」とブリアナの労をねぎらった。
本作のために楽曲「Changes」を書き下ろしたビッケブランカは「監督の二人からは“何かを変えていきたい”というマインドを感じて、それを自分に置き換えて社会も変わっていくべきだと思ったときに Changes という複数形の言葉が出てきた。納得のいく曲であり、素晴らしい映画に素晴らしい楽曲を提供することができて嬉しい」と手応えを口にした。
マキシム監督は楽曲について「とても幸せな気持ちになって笑顔になってしまう。映画のラストを観て聴くたびに幸せな気持ちなります」と大絶賛。セドリック監督も「音楽とピッタリ合っていて感動的」と満面の笑みだった。
最後にセドリック監督は「この映画は自由についての映画です。今の時代、自由とは人生の中で大事なものだと感じます。この作品を気に入ってもらえたら幸いです」とヒット祈願。マキシム監督は「日本人は几帳面で時間に正確だと思うので、この映画をしっかり最初から観てもらいたいと、映画の冒頭にブリアナさんを起用しました。そして皆さんが映画の途中で帰ってしまうことがないよう、ビッケブランカさんの楽曲をエンディングに流しました。是非とも最後までお楽しみください。アリガト!」とユーモアを交えて本作をアピールしていた。
また本イベントにあわせて、ビッケブランカが描き下ろした『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』の物語を彩る全世界共通エンディング曲「Changes」のミュージックトレーラーが解禁された。
映像は「Changes」の歌詞の内容に、映画の本編映像がリンクしたエモーショナルな仕上がり。教会で熱唱するビッケブランカの映像も重なり、会場で初披露されるとその映像に頬を光らせる観客も出ていた。本作のために書き下ろした全世界共通エンディング曲「Changes」は、“変わりたい” と強く願うメッセージ性のある歌詞に加え、ビッケブランカらしい特徴的なメロディラインと美しいファルセットボイスが合わさった一曲。この曲が映画のポジティブなテーマとどのようにリンクするのかも注目だ。ビッケブランカは「Changes」について「『変化』を歌った曲です。誰だって変わりたいし、僕だって変わりたいし、変わるべきものがあるし変えるべきものがあるということを改めて感じながら一句一句書きました。価値のある映画に携われてとても光栄です」と気持ちのこもった解説。作品もお気に入りの様子で「これが絆の力か!異国の地で多様な奴らが躍動する様子に、心躍らずにはいられない!これは壮大なメッセージでありヒューマンドラマであり、なによりも最高なアドベンチャーだ! シャイニー・シュリンプス最高!」とコメントを寄せている。
『シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ』は10月28日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国公開。
シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ
2022年10月28日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
STORY
歌とダンスが大好きなお騒がせ水球チーム《シャイニー・シュリンプス》は、ゲイゲームズ出場のため開催地・東京を目指す。⋯はずが、なんと乗り継ぎに失敗し、ゲイ差別が横行する異国の地で一晩を過ごすことに。危険な街だと知っていながら、それでも楽しい時間を過ごそうと夜の街に繰り出すメンバーたちは、やがて大騒動に巻き込まれてしまうのだった! さらに、メンバーそれぞれが抱える悩みや秘密も明らかになり、仲間の絆が試されることに。果たしてシャイニー・シュリンプスは、一致団結し、無事に東京にたどり着くことができるのかー
監督・脚本:セドリック・ル・ギャロ、マキシム・ゴヴァール
出演:ニコラ・コブ、ミカエル・アビブル、デイヴィット・バイオット、ロマン・ランクリー、ローランド・メノウ、ジェフリー・クエット、ロマン・ブロー、フェリックス・マルティネス、ビラル・エル・アトレビー、ピエール・サミュエル、ブリアナ・ギガンテほか
エンディング曲:ビッケブランカ「Changes」(avex trax)
2022年/フランス・日本/カラー/シネマスコープ/フランス語・ロシア語・日本語/原題:La Revanche des Crevettes Pailletées/字幕翻訳:高部義之
提供・配給:フラッグ
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