12月に最新作『猫たちのアパートメント』とデビュー作『子猫をお願い 4Kリマスター版』の公開が控えるチョン・ジェウン監督が2011年に制作した、自身初めてのドキュメンタリー映画『語る建築家』が現在開催中の「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2022」と「京都建築映像祭2022」で特別上映されることが決定した。

末期がんと告知された、韓国を代表する建築家チョン・ギヨンの最後の日々を捉える

『語る建築家』は末期がんと告知された、韓国を代表する建築家のひとり、チョン・ギヨンの最後の日々を捉えたドキュメンタリー作品。韓国では公開当時、4万人を動員し、2012年のインディペンデント映画の興行1位を記録するヒットになった。配信では昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭2021で上映があったが、日本では初めてのスクリーンでの上映となる。

大腸がんと告知された後でも、イルミン美術館の建築に関する展示の準備や、後進の指導などに多忙な日々を送っている建築家のチョン・ギヨン(1943-2011)。建築の公共的価値と倫理がその主な関心事で、建築家は誰のために働くべきか、建築は社会の中でどのような道具であるべきかを身を持って示す。彼は、建築の限界を知り、それを崇拝しない。仕事や人々との対話を止めることはないが、残された時間は少なくなっていく。

20代の5人の女性の友情、夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をみずみずしく描き、韓国の女性監督や女性を主人公にした作品が注目を集めるきっかけになった記念碑的傑作『子猫をお願い』(2001年)でデビューしたチョン・ジェウン監督は、デビューから20年、劇映画とドキュメンタリー映画を行き来する独自のフィルモグラフィーを築き上げてきた稀有な監督でもある。

ソウル市内のマンモス団地に住む250匹のノラ猫の引越し作戦を描いた最新ドキュメンタリー『猫たちのアパートメント』まで、4本のドキュメンタリー映画を制作。『語る建築家』(2012)、“Talking Architect, City: Hall”(2014)、“Ecology in Concrete”(2017)を含む建築ドキュメンタリー三部作と、最新作の『猫たちのアパートメント』まで一貫して都市、建築とそこに生きる人々の生活を記録し続けている。

『語る建築家』上映日程(2回のみ)

【東京】ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2022
11月19日(土)19:00 アテネ・フランセ文化センターにて
http://cinematrix.jp/dds2022/

【京都】京都建築映像祭2022
12月18日(日)10:30 京都文化博物館フィルムシアターにて 
https://kaff.jp/

作品情報

語る建築家

【監督】チョン・ジェウン 【出演】チョン・ギヨン

2011年/韓国/95分/ドキュメンタリー/英題: Talking Architect

  

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