昨年1月18日に73歳で他界したファッション業界のレジェンド、アンドレ・レオン・タリーの生涯を描いたドキュメンタリー映画『THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ』(原題)が邦題『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』として3月17日(金)Bunkamura ル・シネマ にて公開されることが決定した。さらに日本版ポスタービジュアルも解禁となった。

『プラダを着た悪魔』でスタンリー・トゥッチ演じるナイジェルのモデルとされ、白人の占める割合の多いファッション業界において、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献したファッション界の巨匠アンドレ・レオン・タリー。彼の死に際してはミシェル・オバマをはじめ、ビヨンセ、ゼンデイヤ、マライア・キャリーなど各界の著名人が弔意を表した。
人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人の彼が、如何に最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか。本作は、彼の人生と彼が残した数々の功績をマーク・ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム・フォードなどファッション界を代表する人物たちのインタビューと共に振り返るドキュメンタリー映画。

このたび解禁された日本版ポスタービジュアルはアンドレ・レオン・タリーがこちらをまっすぐに見据える姿が切り取られている。スタイルと美学の定義を構築した彼を象徴するようなコピー「ファッションは儚く、スタイルは永遠」が印象的なビジュアルに仕上がった。
1948年に生まれたアンドレ・レオン・タリーは「ジム・クロウ法(1876年~1964年に存在した人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法)」の影響下にある時代にアメリカ南部で幼少期を過ごした。1983年よりVOGUEのニュースディレクターを担当、1988年にはアフリカ系アメリカ人として初めてクリエイティブ・ディレクターに昇格した。2013年にエディター・アット・ラージに就任し、アナ・ウィンターの右腕として活躍。「格好良い」とは何か、独自の美学を極めていく。
また、名物エディターとしてだけでなく、自伝の出版やセレブのスタイリスト、映画出演など、その活躍は多岐にわたる。昨年2022年1月18日、逝去。享年73歳。本作には本人のインタビューが収められているほか、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)ほかファッション業界のみならず多数の豪華な関係者が出演している。
アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者
2023年3月17日(金)Bunkamura ル・シネマ にて公開
監督:ケイト・ノヴァク 製作:アンドリュー・ロッシ(『メットガラ ドレスをまとった美術館』監督)
出演:アンドレ・レオン・タリー/アナ・ウィンター/トム・フォード/マーク・ジェイコブス/イヴ・サンローラン/カール・ラガーフェルド/ノーマ・カマリ/ヴァレンティノ・ガラヴァーニ/ウーピー・ゴールドバーグ/イザベラ・ロッセリーニ/ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)/ラルフ・ルッチ/サンドラ・バーンハード/マノロ・ブラニク/アンドレ・ウォーカー ほか
2017/アメリカ/93分 英題:THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ 日本語字幕:柏野文映
提供/配給:リージェンツ
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公式サイト andremovie.com