本年度・第95回アカデミー賞®にてブレンダン・フレイザーの主演男優賞をはじめ3部門でノミネートされている話題作『ザ・ホエール』(4月7日公開)の予告編&日本版ポスターが解禁された。

「ブレンダン・フレイザーの“生涯最高の演技”」

本作は、『ブラック・スワン』などの鬼才ダーレン・アロノフスキーとA24が贈る、異色の室内劇にしてヒューマンドラマ。恋人を亡くしたショックに打ちひしがれ、現実逃避をするように過食を繰り返し、272キロの巨体となったチャーリー(ブレンダン・フレイザー)。歩行器なしでは移動もままならず、病状の悪化で自身の死期が近いと悟った彼の、人生最期の5日間を描く。

第79回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映時より主演のブレンダン・フレイザー(『ハムナプトラ』シリーズ)の演技に絶賛の声が寄せられ、本年度アカデミー賞®では主演男優賞をはじめ、助演女優賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞の計3部門でノミネート。共演は、『ストレンジャー・シングス』シリーズなどで活躍目覚ましい若手女優セイディー・シンク、『ザ・メニュー』など話題作への出演が相次ぎ本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされているホン・チャウ。

このたび解禁された予告編は、ブレンダン・フレイザーが演じる、体重272キロで、余命わずかな男・チャーリーの姿を捉えるところから始まる。彼はこの役に挑むにあたり、自身の体重増量に加え、特殊メイクとファットスーツを着用。まるで別人のように変身した姿に衝撃が走る。

その後の映像では、タイトルでもある「ホエール(=くじら)」を想起させるような海辺のシーンが捉えられ、彼がなぜこのような風貌になってしまったのかを自ら語る姿、自力で歩行もままならないその生活が明かされる。娘のエリー(セイディー・シンク)からは、「今頃親ぶるの?」と辛辣な言葉を浴びせられ、拒絶されながらも、チャーリーは真正面から向き合おうと試みる。

何かをするたびに謝ってばかりいるチャーリーだが、唯一の心を許せる友人のリズ(ホン・チャウ)との親愛に満ちたやりとりはどこか可愛らしく、深い悲しみを抱えながらもユーモアと純粋さを失わない彼の魅力が溢れている。

あわせて解禁されたポスターには「僕は信じたかった。」というキャッチコピーが添えられ、青く澄んだ瞳の奥にたたえるもの悲しさと思慮深い眼差しが印象的。心の奥底に沈めた心をえぐるような喪失と絶望を抱えながら生きてきた、彼の人生最期の願いとは何なのか―。

「ブレンダン・フレイザーの“生涯最高の演技”」と称されるほどの熱演で賞レースを席巻中の本作は、アメリカでは1721館(※1/30時点)まで拡大公開され、インディーズ作品の今年のアカデミー賞候補作の中でも、同A24製作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とともに1000万ドルを突破し、頭ひとつぬけた大ヒットを記録。このたびのアカデミー賞3部門ノミネートを受けさらに拍車がかかる見通しとなっている。

『ザ・ホエール』は4月7日(金)TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー。

作品情報

ザ・ホエール
2023年4月7日(金)TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー

STORY
ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた…。

監督:ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)
原案・脚本:サム・D・ハンター
キャスト:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
【2022 年/アメリカ/英語/117 分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈】PG12

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公式サイト whale-movie.jp

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