伝説的歌手ボブ・ディランの楽曲をモチーフにしたトニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカル『北国の少女』が映画化され、『エンパイア・オブ・ライト』のオリヴィア・コールマン、『スリー・ビルボード』のウディ・ハレルソンが出演することが決定した。

Jay Godwin, Public domain, via Wikimedia Commons
世界恐慌下のゲストハウスで、道を踏み外した者たちの人生が交錯していく
米「Deadline」などの報道によれば、オリジナル舞台の演出・脚本を手掛けた劇作家コナー・マクファーソンが、今回の映画版でも監督と脚本を担当する。「北国の少女」はディランの初期の代表曲のタイトルでもあり、この同名のオリジナル舞台では同曲をはじめ「ライク・ア・ローリング・ストーン」「見張塔からずっと」「ハリケーン」などディランの名曲がふんだんに使用されている。
物語の舞台は、ボブ・ディランの故郷であるミネソタ州ダルース。1934年、世界恐慌下のゲストハウスで、道を踏み外した者たちの人生が交錯していく。ハレルソンが演じるのは借金を抱えたゲストハウス経営者ニック。その妻で認知症を患っているエリザベスをコールマンが演じる。
ふたりの養女役を演じるのはミュージシャンで女優としても活躍しているクロイ・ベイリー。妹ハリーとの姉妹デュオ、クロイ&ハリーとして知られる。
またゲストハウスにやってくる脱獄囚の役で新星トシン・コールが共演。彼が現れたことで事態は取り返しのつかない方向に突き進んでいく。