大ヒット映画『オデッセイ』の原作者アンディ・ウィアーのベストセラーSF小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」をライアン・ゴズリング主演で映画化する『Project Hail Mary(原題)』が2024年初頭に撮影スタートする。

マット・デイモン主演『オデッセイ』として映画化された「火星の人」でデビューを飾ったSF作家アンディ・ウィアー。本作はその長編3作目で、2021年アメリカで刊行されベストセラーとなった同名小説の映画化。
物語の舞台は太陽エネルギーが減少し、人類が存亡の危機に瀕した世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男が人類を救うという壮大なミッションに挑むことになる。『オデッセイ』と同じく、地球から遠く離れ、たった一人で窮地に立たされた男が主人公。原作は第53回星雲賞海外長編部門を受賞し、多くの著名人から絶賛の声が寄せられるなど日本でも話題をさらっている。
映画化にあたり『ファースト・マン』のライアン・ゴズリング主演、『LEGO ムービー』のフィル・ロード&クリス・ミラー監督という布陣はすでに発表されていたが、このたび2024年初頭にイギリスで撮影スタートすることを、監督が「The Hollywood Reporter」のインタビューで明かした。
本作は物語の設定や仕掛けなどから映像化困難ともいわれるが、クリス・ミラーは「『スパイダーマン:スパイダーバース』を初めて作ったとき、スタジオでは『このコンセプトは理解されないのではないか』『わかりにくすぎるのではないか』という不安の声が上がりました。しかし、私たちは『観客はあなたが思っているより賢い』という姿勢を貫きました」と今回のプロジェクトにも自信を覗かせている。