雄大な内モンゴルの大自然の中で認知症の母親とその息子の“思い出を探す旅”が始まる『草原に抱かれて』予告編が解禁

内モンゴルの雄大な草原を舞台に、認知症の母と息子の“思い出の木を探す旅”を描くチャオ・スーシュエ監督の長編デビュー作『草原に抱かれて』が9月23日（土）から公開。このたび予告編が解禁された。

本作は昨年の東京国際映画祭で「へその緒」というタイトルで上映され、世界各地の映画祭でも上映され話題となった作品。認知症を患う母が気がかりだったミュージシャンのアルスは、思い切って兄から母を引き取り、母の故郷の内モンゴルで一緒に暮らし始めた。そして、母の記憶を辿るように、広大で荒涼とした草原をふたりで旅を続ける。内モンゴル自治区フルンボイル市を舞台とし、母の“思い出の木”を探す旅は、内モンゴル自治区の広大な草原を巡るロードムービーでもある。

ウルリケ・オッティンガー監督作『Johanna d’Arc of Mongolia』（1989年）を始めとして名だたる作品で主演を務めてきたモンゴルが誇る女優、バドマと、本作がデビュー作となるミュージシャン、イデル（伊德尔）の共演は見もの。シンガーソングライター、馬頭琴奏者、ホーミー・アーティストとして活躍してきたイデルは、本作でも電子音楽から馬頭琴まで幅広い音色を響かせる。伝統、過去に帰りたい母と、現代の象徴ともいえるアルスの二人が、物語に新鮮さを加えている。

今回解禁された予告編は、都会で暮らしていたミュージシャンのアルスが、認知症を患う母を引き取り、母の“思い出の木”を探して、一緒に内モンゴル自治区の広大な草原を巡る姿が収められている。

郷愁を誘う、内モンゴルの音楽や歌が絶え間なく流れ、母と息子の思い出を探す旅に寄り添う。雄大な内モンゴルの大自然の中、二人乗りのバイクで旅をする親子の姿に心温まる映像となっている。

『草原に抱かれて』は9月23日（土）〜新宿K’s cinemaにてロードショー、全国順次公開。