ウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めた最新作『アステロイド・シティ』が9月1日(金)より公開。このたび、完全アドリブによるルパート・フレンドとマヤ・ホークのダンスシーンのメイキング映像が解禁となった。
本作は『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)でアカデミー賞®4部門を受賞し、『犬ヶ島』(18)でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞するなど、その独特な世界観で観客を魅了しつづける天才監督ウェス・アンダーソンの最新作。アメリカ南西部、砂漠の街、アステロイド・シティを舞台に、ジュニア宇宙科学大会に集まった5人の天才的な子どもたちとその家族を襲う驚愕の出来事を描く。キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレルら豪華キャストが集結した。
先日のカンヌ国際映画祭で、BGMに合わせてダンスを披露する姿が話題となっていたルパート・フレンドとマヤ・ホーク。マヤ・ホークが演じるのは、ジューンという8歳の10人クラスを率いる先生。一方ルパート・フレンドはバンドとともに旅をする詩人で、カウボーイのモンタナを演じている。 “アステロイド・シティ”で出会う2人は、ジューンの生徒からモンタナが懐かれることで、親交を深めていく。
今回解禁となったのは、そんな2人と8歳クラスの子供たちによる、キュートで陽気なダンスシーンのメイキング映像。
“アステロイド・シティ”に出現した宇宙人に夢中になった生徒が、モンタナ、バンドとともに宇宙人を称賛する楽曲を作成。その披露の場が、今回のダンスシーンである。軽快なテンポのなかで、「片足で跳んで踊ろう」という歌詞の通り、跳ねる動きが印象的なダンスが画面上のいたるところで繰り広げられる。手をつないで踊るルパート・フレンドとマヤ・ホークの動きも息がぴったりなのだが、なんとこのダンスシーンはすべてアドリブだったという。
「脚本には『みんな踊る』としか書いていなかった」とルパートは振り返る。「それでみんなで『振付師はいつやってくるのだろう?リハーサルはいつ?』などと疑問に思ったのだけど、そういうものは一切なかった。とにかくやってみるしかなかった。でも高揚感がすごかったのを覚えている」。
ルパートが現場で感じたという高揚感は、観客にもあますことなく伝わってくる。さらに、「私はたまたま帽子を投げ上げたのだけど、カメラの後ろのほうで、たまたまセットを訪れていたビル・マーレイが落ちてくる帽子をキャッチしてくれたんだ。完璧だった」と、トレーラーがなく、役者が常に撮影を見守るウェス監督の現場ならではの出来事も明かした。
ダンスシーンで使用されている「Dear Alien (Who Art In Heaven)」は、ウェス・アンダーソンと、カウボーイバンドのひとりを演じるジャービス・コッカーによる共同制作。ジャービスは『ファンタスティック Mr.FOX』で声の出演、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』でサウンドトラックに協力するなど、これまでもウェス監督作品で活躍している。
テネシー・アーニー・フォードの心に響くバリトンの哀歌やロイ・ロジャースの合唱のようなセレナーデといった20世紀中盤のカントリーウェスタンのサウンドにインスピレーションされてつくられたという「Dear Alien (Who Art In Heaven)」。音源は劇中のカウボーイバンドのメンバーであるジャービス、セウ・ジョルジ、ペレ・マレン、ジャン=イヴ・ロザックと、モンタナ役のルパート・フレンドによる演奏を生録音している。
ルパート・フレンドはウェス監督からセッションの依頼をされたとき、「息を呑んだ」という。「ずっと昔から憧れていたミュージシャンたちだったんだ。何せ彼らはプロだし、僕は蚊帳の外だったね。これはウェスが意識的にやっていることなのかもしれないけど、いつもちょっとばかり無理なお願いをしてくる。監督の挑戦状に果敢に挑むことができるから充実感があった」。この楽曲のためにスチールギターの習得をして臨んだルパート・フレンドの演奏にも注目だ。
メイキングには、スタッフまでもが音楽に合わせて体を揺らす瞬間もとらえられている。思わず踊りだしたくなること間違いなしのダンスシーンとなっている。
『アステロイド・シティ』は9月1日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開。
アステロイド・シティ
2023年9月1日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開
出演:ジェイソン・シュワルツマン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、スカーレット・ヨハンソン(「アベンジャーズ」シリーズ/ブラック・ウィドウ)、トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーブ・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、トニー・レヴォロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム 他
監督:ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』『ムーンライズ・キングダム』)
2023年/アメリカ/カラー・モノクロ/スコープサイズ/英語/104分/字幕翻訳:石田泰子/原題:Asteroid City/映倫:G
配給:パルコ ユニバーサル映画
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©2023 FOCUS FEATURES, LLC.
公式サイト asteroidcity-movie.com
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