2021年7月6日から17日(現地時間)まで開催される「第74回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門のラインナップが発表された。

オープニングを飾るのは、レオス・カラックス監督がアダム・ドライバーを主演に迎えたミュージカル映画『Annette(原題)』。そのほかショーン・ペンが主演兼監督を務めた娘ディランとの共演作『Flag Day(原題)』、パルムドール受賞歴のあるタイ人監督アピチャッポン・ウィーラセタクンの『Memoria(原題)』、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』の気鋭監督ショーン・ベイカーの『Red Rocket(原題)』など計24本が選出。うち女性監督作品はジュリア・デュクルナウの『Titane(原題)』、ミア・ハンセン=ラブ『Bergman Island(原題)』、カトリーヌ・コルシニの『La Fracture(原題)』、イルディコー・エニェディの『The Story Of My Wife(原題)』の4本。日本からは村上春樹の短編小説を映画化した濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が出品された。
Embed from Getty Images娘ディラン・ペンとの共演作『Flag Day』が出品されたショーン・ペン(写真は2016年のカンヌ国際映画祭)
全24本のラインナップは以下の通り。例年通り、後日作品が追加発表される可能性があるという。
※英語・仏語表記はすべて原題
「第74回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門
『Annette』監督:レオス・カラックス
『Flag Day』監督:ショーン・ペン
『Tout S’est Bien Passé』監督:フランソワ・オゾン
『A Hero』監督:アスガー・ファルハディ
『Tre Piani』監督:ナンニ・モレッティ
『Titane』監督:ジュリア・デュクルナウ
『The French Dispatch』監督:ウェス・アンダーソン
『Red Rocket』監督:ショーン・ベイカー
『Petrov’s Flu』監督:キリル・セレブレニコフ
『France』監督:ブリュノ・デュモン
『Nitram』監督:ジャスティン・カーゼル
『Memoria』監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
『Les Olympiades』監督:ジャック・オーディアール
『Benedetta』監督:ポール・ヴァーホーヴェン
『La Fracture』監督:カトリーヌ・コルシニ
『The Restless』監督:ジョアキム・ラフォーズ
『Lingui』監督:マハマト=サレ・ハルーン
『The Worst Person In The World』監督:ヨアキム・トリアー
『Bergman Island』監督:ミア・ハンセン=ラブ
『ドライブ・マイ・カー』監督:濱口竜介
『Ahed’s Knee』監督:ナダヴ・ラピド
『Casablanca Beats』監督:ナビル・アユシュ
『Compartment No. 6』監督:ユホ・クオスマネン
『The Story Of My Wife』監督:イルディコー・エニェディ
昨年は新型コロナウイルスの流行により中止となったカンヌ国際映画祭だが、今回は例年より遅い7月6日から17日の日程で開催。審査員長には前回アナウンスされていたスパイク・リーがそのまま就任する。
さらにジョディ・フォスターが名誉パルムドール(パルムドール ドヌール)の受賞も明らかに。同賞は主催者によって授与されるもので、前回は2019年にアラン・ドロンが受賞した。ジョディは7月6日のオープニングセレモニーに出席する予定。
審査員長を務めるスパイク・リー(写真は2018年のカンヌ国際映画祭)
Deadlineの報道によると、レッドカーペットには(参加可能な場合)『The French Dispatch』のティモシー・シャラメや、『France』『The Story Of My Wife』と2作品がコンペ部門に出品されているレア・セドゥのほか、エリザベス・モス、フランシス・マクドーマンド、シアーシャ・ローナン、エドワード・ノートン、オーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイ、ベニチオ・デル・トロ、ウィレム・デフォー、ティルダ・スウィントらが参加予定だという。