『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルトラヴェリン・バンド』ボブ・スミートン監督らのインタビュー映像解禁

2023年9月4日

ビートルズに次ぐ空前のヒットを生み出したトップ・バンドのロイヤル・アルバート・ホールでの伝説のライヴがよみがえる『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルトラヴェリン・バンド』が9月22日（金）より公開。このたびボブ・スミートン監督と、本作のサウンド・ミックスを手掛けたジャイルズ・マーティンのインタビューを収めた特別映像が解禁された。また、CCRのファンを公言するDJのジョージ・カックルが登壇する公開記念イベントも決定した。

「あの晩あの場に居合わせたかのような気分になれる。最高だよ」

本作はアメリカン・ロックの歴史を変えた名バンドが頂点を極めるまでの軌跡を映像と音楽で辿ったドキュメント。「プラウド・メアリー」「ボーン・オン・ザ・バイヨー」「トラヴェリン・バンド」「バッド・ムーン・ライジング」「グリーン・リヴァー」「雨を見たかい」「スージーQ」など、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル（以下 CCR）は数々のロックの名曲を生み出してきた。1960年代後半アメリカを代表するバンドのひとつとなり、“愛と平和の祭典”ウッドストック・フェスティバルにも出演。名実共に世界のトップ・バンドとなった彼らは、1970年ビートルズ解散4日後の4月14日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでライブを行う。それは、終了後のスタンディング・オヴェーションが15分続いたというロック史上に残る伝説のライブ（ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトンらも見に来ていた）となったが、そのオリジナルのフィルムが今回、ロンドンの金庫で50年ぶりに発見。4Kリマスターで完全に復元されたのが本作である。

今回解禁された特別映像では、ボブ・スミートン監督が本作の制作経緯を語っている。当初はCCRの物語を、出会ってからロイヤル・アルバート・ホールのコンサートまでを語る予定だったが、コロナ禍でインタビューができず不十分と感じていたところ、俳優のジェフ・ブリッジスにナレーションを頼んだらどうかという提案があった。「ジェフが『ビッグ・リボウスキ』で主役を演じたのは知ってたけどでも彼がCCRのファンかどうか？それでジェフにコンタクトしたらジェフはCCRの大ファンでナレーションを快諾してくれた。そして彼は見事だった」と語っている。

また、最初にアルバート・ホールの演奏を見た時の感想として、「画はやや質が悪くて音はまあまあだった。でもバンドのパフォーマンスはすばらしかった。この段階から仕上げまでに映像の質を上げ、より鮮明にした。驚くべきはサウンドだ。CCRがこんなすばらしいコンサートをしていたなんて」と感じたと言う。

本作のサウンド・ミックスを手掛けたのは、ビートルズ、ローリング・ストーンズなどの仕事で知られるジャイルズ・マーティン。マーティンは、初めて映像をみて「その場にいるような臨場感を出すこと」が自分の仕事だと感じたと言う。音声ファイルは、8トラックしかなかったというが、録音自体はよい状態で残されていたので、ミックスには支障がなかったようだ。また作業を進めていくなかで、「CCRはきわめて少数精鋭型で、一体となってすばらしいサウンドを奏でる。それが偉大なバンドというもので、すべてが暗黙のうちに成り立っている」とまさにCCRの音楽についての核心を捉えた感想を語っているのが印象的。

最後にボブ・スミートン監督は、「家でこの映画を見ても十分に楽しめるだろう。だが、でも映画館で大勢の友だちと一緒に見れば、あの晩あの場に居合わせたかのような気分になれる。最高だよ」と、大音響とスクリーンがある劇場に観ることをお勧めしている。世界各国では、配信で封切りされた本作だが、日本では監督の望む通り劇場公開でお披露目となった。スクリーンで４K リマスターされた映像とジャイルズが手がけた 5.1ch アトモスミックスのサウンドを堪能できる。

そんな本作の公開を記念して、CCRのファンを公言するDJのジョージ・カックルが登壇するイベントが9月23日（土）に開催されることが決定。概要は以下のとおり。

『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルトラヴェリン・バンド』は9月22日（金）角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかロードショー。