『ハンナとその姉妹』『ダークナイト』など160本以上の映画に出演してきたイギリスの名優マイケル・ケインが俳優業からの引退を正式に表明した。ケインは現在90歳で、70年近くにわたる輝かしい映画キャリアに幕を閉じることになる。

1933年生まれ、6度のアカデミー賞ノミネート経験を持ち、『ハンナとその姉妹』『サイダーハウス・ルール』で2度のオスカーを受賞したイギリスを代表する名優マイケル・ケイン。以前から引退をほのめかしていたが、このたびBBCのラジオニュース番組『Today』に登場した彼は、最新作『The Great Escaper(原題)』が最後の映画出演作になると語った。
「引退すると言い続けてきた。もう引退するよ」と明言したケインは、「(『The Great Escaper(原題)』では)主役を演じ、素晴らしい評価をもらった……これに勝る作品があるだろうか?」と有終の美を飾る喜びを語った。
『The Great Escaper(原題)』は第二次世界大戦の退役軍人バーナードが、フランスのノルマンディー上陸作戦70周年記念式典に出席するため、老人ホームを抜け出したという実話に基づいた作品。ケインが主演を務め、この映画の完成直後に亡くなった故グレンダ・ジャクソンが共演する。
ケインはまた、引退を決断した理由の一つは高齢の俳優が出演できる作品が少ないこともあるとして、「今、僕に回ってくる役は90歳の男性だけなんだ。それか85歳かな。90歳で主役を張るのは無理で、主役は若い男の子や女の子になる。だから思ったんだ、ここで失礼しようとね」とも語っている。
ただ映画への出演は辞めても仕事への熱意は尽きないという。今は執筆業に夢中だといい、「ずっと作家になりたくて、小説を書いたんだ…自分でも驚いているよ」と明かしている。




