第二次大戦下に、イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが沈めた敵国船の乗組員を救助した実話を基に描かれる、海の男たちの誇りと絆の戦争秘話『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』が7月5日(金)より全国公開。日本での公開を前に、主演のピエルフランチェスコ・ファヴィーノより日本のファンへメッセージが到着した。
カンヌでも審査委員を務めた、イタリアが誇る名優ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。この夏は彼の主演作『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』(7/5公開)と『幸せのイタリアーノ』(7/26公開)というイタリア映画2作品が7月に連続公開。前者では、海の男としての確固たる信念と誇りを体現し、英雄として名を刻んだ実在のサルヴァトーレ・トーダロ艦長を演じ、また後者ではハンサムで独身、スポーツマンで女たらしの主人公ジャンニを演じる。
マルコ・ベロッキオら巨匠たちに重宝され、政治家や弁護士、マフィアなどのシリアスな役柄をこなす一方、ハートフルな作品ではコミカルな役柄まで幅広く演じ、イタリア映画界を牽引し、ヒット作品請負人と称されるピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。今年の第77回カンヌ国際映画祭でも是枝裕和監督やグレタ・ガーウィグらと共に審査委員を務めるなど、映画界で確固たる地位を築いている。今回主演作の連続公開で彼の魅力や凄さが改めて日本でも注目されることになりそうだ。
今回、そのピエルフランチェスコ・ファヴィーノより日本のファンへメッセージが到着した。『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』が日本で公開されることについて「最高の気分です!」と喜びのコメントを寄せ、「日本は本当に憧れの地で、すぐにでも飛んでいきたかった」と来日できないことを残念がりながら、「私にとって自信作であるこの映画をぜひ堪能してください」と呼び掛けている。
今夏連続公開
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノの最新映画2
『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』(7/5公開)
第二次大戦下に、イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが沈めた敵国船の乗組員を救助したという実話を基に、戦時下においても決して失われることのない海の男たちの誇りと絆(シーマンシップ)を描いた重厚な戦争秘話。CGでは再現できない本物の質感とクルーたちの過酷な勤務描写が、潜水艦映画の傑作『U・ボート』と比肩するクオリティを堅持、「潜水艦映画」に目の肥えた観客たちを唸らせるだろう。監督は本作で2度目のヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されたエドアルド・デ・アンジェリス。ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ演じるサルヴァトーレ・トーダロ艦長の海の男としての確固たる信念と誇り、そして苦渋の決断がもたらす重厚な人間ドラマに胸を打たれる。
【公式サイト】https://comandante.ayapro.ne.jp/
『幸せのイタリアーノ』(7/26公開)
50歳を目前にしたイケメンが想像もしていなかった女性に本気で恋してしまう大人のためのラブコメディ。成功したスポーツシューズメーカーの経営者ジャンニは、ゲームのように次々と女性たちを虜にしていくモテ男。ある日、亡き母のアパートで車椅子に座っていると、若く美しいアレッシアが引越しの挨拶にやってくる。彼を車いすが必要な人だと勘違いした彼女から、実家での食事に招かれる。いそいそと出かけていくと、事故で車いすが必要になった姉キアラを紹介され“はめられた”ことに気づく。だが、生来の挑戦者ジャンニは美しいヴァイオリニストのキアラと一夜を共にできるか仲間と賭けをする。小芝居を重ねてアプローチしていくうちに、障がいを受け入れ前向きに生きる彼女に本当に恋をする…。嘘つきの涙ぐましい小細工に笑い、キアラを追いかけて初めて知った世界で本当の価値を見つけるジャンニに心を動かされる。
【公式サイト】http://cdt.onlyhearts.co.jp/
潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断
2024年7月5日(金)より、TOHOシネズ日比谷ほか全国公開
STORY
1940 年 10 月、イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていた。その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇する。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈。だがそれは中立国であるはずのベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号だった。“イタリア海軍一無謀な少佐”サルヴァトーレ・トーダロ艦長は「我々は敵船を容赦なく沈めるが、人間は助けよう」とその乗組員たちを救助し、彼らを最寄りの安全な港まで運んでいく決断を下す。だが狭い潜水艦の艦内に彼らを収容するスペースはない。しかもその決断は、潜水艦唯一の長所ともいえる敵に見つからないよう潜航するのをあきらめ、自らと部下たち、さらには艦を危険にさらすのを覚悟のうえで、無防備状態のままイギリス軍の支配海域を航行することに他ならなかった——。
監督:エドアルド・デ・アンジェリス 脚本:サンドロ・ヴェロネージ、エドアルド・デ・アンジェリス
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、マッシミリアーノ・ロッシ、ヨハン・ヘルデンベルグ、パオロ・ボナチェリ、シルヴィア・ダミーコ
撮影:フェラン・パレデス・ルビオ 音楽:ロバート・デル・ナジャ(3D)
2023/イタリア・ベルギー/イタリア語・オランダ語・英語/シネマスコープ/121分/原題:Comandante/配給:彩プロ
©2023 INDIGO FILM-O’GROOVE-TRAMP LTD-VGROOVE-WISE PICTURES
映倫区分:G
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