先日発表された第97回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされている衝撃のサスペンススリラー『聖なるイチジクの種』が2月14日(金)より公開。このたび、映画製作で罪に問われ、母国を脱出したモハマド・ラスロフ監督が、自由のためにともに闘った同志への想い、世界にこの作品を放つ決死の覚悟を語るインタビュー映像が解禁された。
本作の監督を務めたのは、これまでの自作映画でイラン政府を批判したとして複数の有罪判決を受け、本作を世界に問うため母国を脱出したモハマド・ラスロフ。「私の作品のほとんどは、秘密裏に製作されたもの」と語る監督は「本作が最も大変」だったことを明かす。そして検閲にとらわれない自由な映画作りへの願いと、そのビジョンに共感する人集めがいかに困難なものかを語る。
本作では逮捕される危険に晒されながらも「勇敢な女性たちがヒジャーブなしでカメラの前に立ち、長年イラン映画界に影を落としてきた大きなタブーを打ち破ろうとしていました。すべてがうまくいったのは奇跡だと思います。どこかで逮捕されると思っていました」と振り返る。そして、そうした制約やプレッシャーを克服できたのは「素晴らしいチームのおかげ」と感謝する。

だが、もちろん、全てがうまく行ったわけではない。「いま彼ら(スタッフや俳優)はプレッシャーをかけられ、訴訟を起こされています。それでも彼らがこのプロジェクトに参加したことを後悔していると聞いたことはありません」と、ともに闘った同志への想いを語る。
冒頭の本編映像は、父親の昇進を祝う席で、母親が娘たちに今後の立ち振る舞いを説くワンシーン。「ヒジャブは必須よ」「SNSへの写真投稿は禁止」「常に清廉潔白でいること」「少しでも隙を見せれば、すぐ糾弾される」「態度も服装も、出かける場所も気をつけて」…自由に生き、暮らすことがままならない未来を悲観するような少女たちの表情を捉えている。
『聖なるイチジクの種』は2月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開。
聖なるイチジクの種
2025年2月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開
監督・脚本:モハマド・ラスロフ カンヌ国際映画祭ある視点部門【脚本賞】『ぶれない男』(17)、ベルリン国際映画祭【金熊賞】『悪は存在せず』(20)
出演:ミシャク・ザラ、ソヘイラ・ゴレスターニ、マフサ・ロスタミ、セターレ・マレキ
2024年/フランス・ドイツ・イラン/167分
配給:ギャガ
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