わずか17日間で撮影された低予算の監督デビュー作にしてスペイン映画として初めてインディペンデント・スピリット賞3部門にノミネートされたリアリティMAXの深層心理サスペンス『入国審査』が8月1日(金)より公開。このたび、本作をイチ早く鑑賞した、小島秀夫(ゲームクリエイター)、こがけん(お笑い芸人)、デーブ・スペクター(放送プロデューサー)、松尾スズキ(作家/演出家/俳優)のコメントを本編映像とともに紹介するコメント予告が解禁された。さらに、町山智浩(映画評論家)、大九明子(映画監督)、竹林亮(映画監督)、竹田ダニエル(ジャーナリスト・研究者)、池上彰(ジャーナリスト)からの絶賛コメントも到着した。
このたび解禁となったコメント予告は、「凄い才能が現れた!」という小島秀夫(ゲームクリエイター)のコメントからスタート。憧れの新天地での生活を夢見て、スペインからN.Yの空港に降り立ったディエゴとエレナは、他の旅行者同様に‟入国審査“のカウンターへ。「パスポートを」「右手をスキャナーに置いて」と審査官の指示どおりにするが、なぜか入国できない。二人を待ち受けていたのは、別室に連行されての二次審査だった!

「正直に答えなさい」という眼光鋭い審査官による怒涛の尋問に、こがけん(お笑い芸人)は「スリリングな展開にオーマイガー!」と圧倒され、幸せなカップルが移民となって困難に直面する展開には、デーブ・スペクター(放送プロデューサー)は「タイムリーな映画!」と賛辞を惜しまない。そしてディエゴとエレナが別々で尋問されることにより浮かび上がる疑念が互いの不安を増幅させ、先の見えない展開には、松尾スズキ(作家/演出家/俳優)も「この映画は言い訳してない。見習いたい」と脱帽! ‟アメリカに来た理由は?”と問われた二人は一体どう答えるのか?緊張感MAXの密室劇に観る者を引き込んでいく。
さらに、各界のプロも絶賛の嵐。町山智浩(映画評論家)は「この映画で描かれたアメリカの入管の描写は事実である。グリーンカード所持者である自分も、同じような恐怖と屈辱を味わった。」と実体験を交えてコメント。大九明子(映画監督)は「これが監督の実体験に基づいていると聞いて戦慄する。ストレスだらけの77分」、竹林亮(映画監督)は「主人公と共に、非常にヒリヒリと追い込まれる77分の体験」と率直に語る。
そして竹田ダニエル(ジャーナリスト・研究者)は「この映画は、「脚色された現実」ではなく、「体験された現実」として胸に迫る力を持つ」と絶賛。池上彰(ジャーナリスト)も「外国に入国する際の入国審査では、適正なパスポートを持っていても、入国できるかどうかドキドキするもの。そんな状況が見事に描かれます」(ぴあアプリ版「水先案内」から抜粋)とコメント。圧倒的なリアリティと予測不能なサスペンスが稀有な映画体験に誘う、今だからこそ観るべき一本だ。コメント一覧・全文は以下のとおり。
著名人コメント全文(敬称略・順不同)
ただでさえ入管で誰もが緊張するが、トランプ時代に余計にハラハラ。タイムリーな映画!
デーブ・スペクター(放送プロデューサー)
凄い才能が現れた!“入国審査”というワンシチュエーションだけで、ここまでサスペンスに昇華させるとは! 現代アメリカが抱える焦り、疑い、恐れ、蔑み、それらの全てが凝縮されている。令和の「ミッドナイト・エクスプレス」だ。一度でも“入国審査”を受けた事があるなら、この“自由の国”の“不自由な”威圧感に覚えがあるだろう。本作を観れば、誰もが“入国審査”を恐れるようになるはずだ。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
入国を前に数秒単位で揺れ動く、主人公たちの感情。狭い室内での撮影を逆手にとった息苦しさが、緊張感をうみ、サスペンスを粒立てる。演技とシナリオさえ上手ければ、俳優が無名だろうが低予算だろうが、面白い映画は撮れる。この映画は、言い訳してない。見習いたい!
松尾スズキ(作家/演出家/俳優)
入国審査そのもののシビアさを訴える映画かと思いきや、意外な角度から新事実が掘り起こされるスリリングな展開にオーマイガー!!
尋問を受ける中でカップルに芽生えるある疑念。それにより高圧的で執拗な尋問官への観客の嫌悪感をも根底から揺らいでゆくという脚本の巧みさ!
顔面アップの〝圧〟演出にジリジリ追い詰められる密室劇。このラストを笑い飛ばせるかが、僕らの平和のバロメーターなのかもしれない。
こがけん(お笑い芸人)
外国に入国する際の入国審査では、適正なパスポートを持っていても、入国できるかどうかドキドキするもの。そんな状況が見事に描かれます。
池上彰(ジャーナリスト) ぴあアプリ版「水先案内」から抜粋
この映画で描かれたアメリカの入管の描写は事実である。グリーンカード所持者である自分も、同じような恐怖と屈辱を味わった。それがトランプ政権の政策だからだ。それは今、日に日に悪化している。
町山智浩(映画評論家)
これが監督の実体験に基づいていると聞いて戦慄する。狭い空間で抑圧され、不平等な世界を直視せざるを得ない、ストレスだらけの77分。
大九明子(映画監督)
どっと疲れた。 相手に"悪意がある"という前提でのコミュニケーションほど、緊張と疲弊を伴うものはない。そしてその疑念は、空気のように静かに伝播していく。 入国審査官たちの事務的な表情の奥にチラつく、制度に染み込んだ不信感や、誰かを選別することへの慣れ、そして保身―。その再現度の高い人物描写に引き込まれ、つい彼らの内面までも想像してしまう。 主人公と共に、非常にヒリヒリと追い込まれる77分の体験だった。
竹林亮(映画監督)
この映画は、「脚色された現実」ではなく、「体験された現実」として胸に迫る力を持つ。
竹田ダニエル(ジャーナリスト・研究者)
入国審査
2025年8月1日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
STORY
移住のために、バルセロナからNYへと降り立った、ディエゴとエレナ。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選、事実婚のパートナーであるディエゴと共に、憧れの新天地で幸せな暮らしを夢見ていた。ところが入国審査で状況は一転。パスポートを確認した職員になぜか別室へと連れて行かれる。「入国の目的は?」密室ではじまる問答無用の尋問。やがて、ある質問をきっかけにエレナはディエゴに疑念を抱き始める―。
監督・脚本:アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスチャン・バスケス
出演:アルベルト・アンマン、ブルーナ・クッシ
2023年|スペイン|スペイン語、英語、カタルーニャ語|77分|ビスタ|カラー|5.1ch|原題UPON ENTRY|日本語字幕 杉田洋子
配給:松竹 後援:在日スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンデス東京
© 2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE
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