リュック・ベッソン監督の原点にして頂点との呼び声も高い『グラン・ブルー 完全版』が、37年の時を経て4Kリマスター版として8月29日(金)より全国順次公開。今回、本作に魅了された各界の著名人からコメントやイラストが到着。さらに、世界中から作品ファンが押し寄せた超有名ロケ地として知られる、シチリアの美しい景色が広がるレストランで食事をするシーンの本編映像が解禁された。
今回解禁となった本編映像は、ジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)が海を臨むレストランで美味しそうなパスタを食べる名シーン。このロケ地は有名ホテル・カポタオルミーナの中に実際に存在するレストランで、日本はもちろん、世界中から『グラン・ブルー』ファンが集うほど。社会現象にまでなった本作への熱狂ぶりを感じさせる人気レストラン。映像は、幼い頃から潜水の腕を競い合ったジャックとエンゾが再会を喜び一緒に食事をする和やかなワンシーン。日の光を反射させてキラキラと輝く海を背に、思い出話が展開されていく。168分、海の中の深いブルーだけでなく絶景も美しい映像で楽しめる本作の魅力が詰まった映像となっている。


あわせて、ひと足先に本作を鑑賞した各界の著名人から絶賛の声が到着。かつて映画を劇場で観て以来の大ファンだという俳優の江口洋介は改めて4K版を鑑賞し、「37年前、誰も見たことがなかった4K映像でシチリア島の美しさ、自然の神秘」を劇場で楽しんで欲しいとコメント。
また。映画監督の松永大司は学生時代に本作を鑑賞し、映画の仕事を志すようになったことを明かし「この映画との出会いが自分の人生を大きく変えてくれた」と熱い想いを覗かせる。さらに、大人気コミック「ぐらんぶる」で知られる2人、原作の井上堅二からはコメントが、漫画の吉岡公威からは「ぐらんぶる」のヒロイン・古手川千紗がイルカと戯れるイラストが寄せられた。
そのほか、タレントのRaMuやプロフリーダイバーでアジア記録保持者の篠宮龍三、フリーダイビング金メダリストの岡本美鈴など、本作の”美しくて恐ろしい海”に魅了された著名人からコメントが到着している。コメント全文・一覧は以下のとおり。
著名人コメント全文 ※敬称略/順不同
深淵のブルーな世界を静かに潜っていくジャックの姿は今も記憶に残っている。
水面下100m、光も届かない世界に彼は何を求めたのか。
37年前、誰も見たことがなかった4K映像でシチリア島の美しさ、
自然の神秘をこの夏、是非劇場でお楽しみください。
――江口洋介(俳優)
海の魅力と怖さが凝縮された素晴らしい作品!ダイビング・恋愛・友情と少しだけお酒。
ぐらんぶるとも共通点がいっぱいですが――本当に僕らが紹介して良いのですか!?
――井上堅二(「ぐらんぶる」原作)

©井上堅二・吉岡公威/講談社
自分が学生の頃、夜、家のリビングで一人この映画をよく観ていた。
綺麗な映像にただただ魅了され、いつか自分は映画に携わる仕事に就きたいと思うようになった。
この映画との出会いが自分の人生を大きく変えてくれた。
――松永大司(映画監督)
美しくて恐ろしい。
この映画を初めて観た時の衝撃は今でも忘れられない。
実際に競技を始め、水深100mのグラン・ブルーへ辿り着いた。
憧れ続けたそのブルーは地球上の青を全て集めたかのような青だった。
グラン・ブルーとは二つとない青い宝石だ。
触れることは出来ても持ち帰ることは許されない。
そこにしかない青を湛えている。
だからまた何度も潜るのだろう。
今回の4K版によって新たなグランブルーファンが生まれ、海に潜る人が増えることを確信している。
――篠宮龍三(プロフリーダイバー/アジア記録保持者[115m])
3時間ほとんど海。海海海。最高。
曲と映像も非常にマッチしていて、2人の友情がより際立ってる映画。
この2人のように自分の居場所、あるべき場所というのが自分にも見つけられたらいいな、
いや、既に見つけてて、気づいてないだけなのかな。
リュック・ベッソンって、すごく心にズシッと来て考えさせられる映像作るの上手すぎる。
私もマブダチと水中で乾杯して酩酊したい。
――RaMu(タレント)
フリーダイビングがまだ小さく、未開拓の挑戦だった時代。
人類の好奇心と海に潜る者たちの冒険心が輝いていた。
『グラン・ブルー』はその空気を映していて、今も私の原点。4Kでまた出会えて嬉しいです。
――岡本美鈴(フリーダイビング 金メダリスト/自己記録[100m])
リュック・ベッソンの美学と映像言語が最も純化された名作『グラン・ブルー』。
4Kリマスターによって、80年代的感性と耽美の極致が鮮明に蘇る今、その神話性の本質がより鋭く浮かび上がる。
――立田敦子(映画ジャーナリスト)
何度観ても心を奪われる、月明かりの下でまるでダンスを踊るかのようにイルカと泳ぐジャック。
彼らを包み込む夜の海の深く透明なブルーが、より鮮やかに映し出されていました。
――新谷里映(映画ライター)
光の届かない海の深淵へと潜降してゆくジャックの姿。4Kで表現された群青から漆黒へと変容するグラデーションは、あたかも彼がすぐ傍に存在していると錯覚させるほど美しい。
――松崎健夫(映画評論家)
グラン・ブルー 完全版 4K
2025年8月29日(金)角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
STORY
幼い頃に海辺で出会い、潜水の腕を競い合ったジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)。大人になったエンゾは、フリーダイビングの大会にジャックを誘う。勝負に燃える情熱的なエンゾと、イルカと対話し海と心を通わせるように潜る孤高のジャック。ふたりは競い合いながらも互いに影響を与え合う。そしてジャックは彼に想いを寄せるジョアンナ(ロザンナ・アークエット)との関係に戸惑いながら、海への憧れと人間世界との狭間で揺れ始める――。ある日、ジャックは人間の限界に迫るような記録を打ち立てる。負けず嫌いのエンゾは、なおもその記録に挑み続けようとして……。
監督:リュック・ベッソン 脚本:リュック・ベッソン、ロバート・ガーランド 製作:パトリス・ルドゥー 撮影:カルロ・ヴァリーニ 音楽:エリック・セラ
キャスト:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ
1988年/フランス/カラー・モノクロ/5.1ch/シネスコ/フランス語・英語/168分/原題:Le Grand Bleu/字幕: 古田由紀子/映倫R15+
配給:KADOKAWA
©1988 GAUMONT
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