唯一無二の映画監督レオス・カラックスの最高傑作、20世紀恋愛映画の最高峰『ポンヌフの恋人』4Kレストア版が12月20日(土)より劇場公開。このたび、俳優・井之脇海、演劇界で活躍する俳優・歌手の岡本健一、俳優で映画監督の竹中直人、現代短歌を牽引する歌人・木下龍也、DIVA・ゆっきゅん、映画音楽作曲家で演奏家の世武裕子ら各界著名人からコメントが到着した。あわせて、失明の危機に怯えるミシェルと彼女の目になろうと肩を抱くアレックス、互いを唯一の存在として絶望の淵を歩くようなふたりの姿を捉えたアザーポスタービジュアルが解禁された。

『ポンヌフの恋人』はホームレスの孤独と恋を1カット1カット衝撃的なまでの映像と音で叩きつける強烈なインパクトの恋愛映画。天涯孤独で不眠症の大道芸人アレックス(ドニ・ラヴァン)と失恋の痛手と眼の奇病による失明の危機で家出した画学生ミシェル(ジュリエット・ビノシュ)。ホームレスとなった二人は、パリの最も古い橋ポンヌフで出会う。愛を告白できないアレックス、過去の初恋に生きるミシェル。二人の感情の軌跡は、失意と闇からはじまり、息もつかせぬスビードで希望と生命へと疾走し、回転していく…!
1992年の日本公開時、シネマライズ渋谷で単館ロードショーとして封切られた『ポンヌフの恋人』は、27週のロングラン上映を記録。奇抜な建物と映像・音楽・ファッションのセンスで90年代のアート的ミニシアターを象徴する存在だったシネマライズで、ブームといえる熱狂的現象を巻き起こした。ネット時代以前の各種の紙メディア、特に女性誌を中心に膨大な記事が掲載され、稲垣吾郎から内田裕也まで多分野の著名人がコメントした。新聞紙上にも「疾走感あふれるめくるめく詩的イメージの乱舞」(読売新聞)といった文字が踊り、スピルバーグの「この映画には激しさや美しさ、想像力があふれている!」という賛辞も伝わってきた。
かつて『ポンヌフの恋人』に心奪われた人、そして若手世代から、4Kレストア版の公開にあたりコメントが到着。俳優・井之脇海は「自分の人生で最も大切で、最も繰り返し観てきた一本。」、演劇界で活躍する俳優・歌手の岡本健一は「1992年、シネマライズで観た『ポンヌフの恋人』の世界に興奮して3回は通い、取り憑かれていた事を思い出しました。」、日本初公開時に雑誌で絶賛していた俳優で映画監督の竹中直人は「まぶたに焼きついて永遠に消えることのないラブストーリー。」、現代短歌を牽引する歌人・木下龍也は「あなたを見つけたとき、自分がここにいた意味がわかった。だから、消えないでほしい。置いていかないでほしい。どうか、どこかへ連れ去ってほしい。そんな青年の炎を、鼓膜に網膜に焼き付けてくれる映画。」、アーティストで執筆業も行うDIVA・ゆっきゅんは「恋をするふたりの感情と景色が一緒になって爆発してる。」、映画やドラマ、CM音楽を手掛ける映画音楽作曲家で演奏家の世武裕子は「残酷さが2人を一層煌めかせるから、音楽がこの映画の壮絶な共犯者であることを思い知らされるのである。」とそれぞれの想いを寄せている。コメント全文・一覧は記事下にて。
あわせて解禁されたアザーポスターは、失明の危機に怯えるミシェルと彼女の目になろうと肩を抱くアレックス、互いを唯一の存在として身を寄せて歩くふたりの姿を捉えたもの。
そして公開を記念して続々タイアップが決定。フランスを中心にヨーロッパの高感度なファッション小物をセレクトするH.P.FRANCE(アッシュ・ペー・フランス)では『ポンヌフの恋人』のパネル展を開催する他、SNSプレゼントキャンペーンが行われる。また、映画好きが集う恵比寿の古着屋TRAVIS(トラヴィス)では『ポンヌフの恋人』コラボTシャツを販売。渋谷のポップカルチャー発信地LOFT9では1992年日本初公開時のデッドストックポスターと、当時、雑誌や新聞で大量に掲載された映画の記事を展示するタイアップが決定した。
著名人コメント ※順不同
初めて観た高校生の頃、全てのカットの画と音、そして芝居に、強烈な衝撃を受け、心を奪われました。
果てしない孤独と困窮から逃れるために、お互いを求め合う二人。その不器用で危うく、暴力的ですらある愛に、何度観ても胸がときめきます。
自分の人生で最も大切で、最も繰り返し観てきた一本。
4Kでスクリーンに蘇った映像で、あのときめきに再び触れられることが、楽しみで仕方ありません。
井之脇海(俳優)
『ボーイ・ミーツ・ガール』を観てパンクで陰影の強いモノクロ映像で心が踊り『汚れた血』でストーリーに色彩、カメラアングルや編集、音楽に刺激を受け、次の新作を待ち望んでいた1992年、シネマライズで観た『ポンヌフの恋人』の世界に興奮して3回は通い、取り憑かれていた事を思い出しました。23才だった自分が56才になった現在は、何を感じるのだろうか…。ミシェルとアレックスの本能が渦巻き、美しく果てしない恋物語に、今も憧れ続けています。
岡本健一(Rockon Social Club)
あまりにも美しく、切なく、そして苦しく、危うく、力強く、儚く…まぶたに焼きついて永遠に消えることのないラブストーリー。まさか再びスクリーンで観る事が出来るなんて!今、また新たにレオス・カラックスの世界が映画館で息を吹き返す!絶対に見届けなければならない…
竹中直人(俳優・映画監督)
人生は橋だ。気が付いたらここにいた。決して長くはないのに渡り切ることはまだできそうにない。孤独も徘徊も酒も睡眠薬もここに帰らない理由にはなってくれなかった。でもあなたを見つけたとき、自分がここにいた意味がわかった。だから、消えないでほしい。置いていかないでほしい。どうか、どこかへ連れ去ってほしい。そんな青年の炎を、鼓膜に網膜に焼き付けてくれる映画。
木下龍也(歌人)
恋をするふたりの感情と景色が一緒になって爆発してる。ふたりが恋をした時に発生する気持ちが、全く抑えることなく体と映像に飛び出していて、恋と体と映画がずっと同期されてる「恋体」映画。
ゆっきゅん(DIVA)
物語が進めば進むほど、2人を祝福するための音楽は用意されなくなっていく。橋の上で踊っていた2人を社会が決してやさしく受け入れないのと同じように。とても残酷だ。そしてその残酷さが2人を一層煌めかせるから、音楽がこの映画の壮絶な共犯者であることを思い知らされるのである。
世武裕子(映画音楽作曲家/演奏家)
まとめ(注目ポイント)
- レオス・カラックス監督『ポンヌフの恋人』4K版が12月20日公開。
- 井之脇海、岡本健一、竹中直人ら著名人の絶賛コメントが到着。
- 互いに身を寄せる2人を捉えたアザーポスタービジュアルも解禁。
- 渋谷LOFT9での資料展示など、公開記念タイアップも決定した。
ポンヌフの恋人
2025年12月20日(土)よりユーロスペースほか劇場公開
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ/出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン
1991年/フランス映画/カラー/125分/DCP/配給:ユーロスペース
公式サイト http://carax4k.com
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