耳のきこえない父と、7歳のコーダの娘の心温まる絆を描き、2025年4月に本国(中国)で初登場1位を獲得した感動作『愛がきこえる』が、2026年1月9日(金)より全国公開。このたび、主人公の父娘がどんな時でも互いを思いあってきた様子が分かり、心が揺さぶられる本編映像が解禁された。また、本作の日本公開を記念し、公開翌日の2026年1月10日(土)に、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を手がけた呉美保監督らによるトークショーの実施が決定した。
ろう者の父・シャオマー(小馬)とコーダ(耳が聞こえない、または聞こえにくい親を持つ聴者の子ども)の娘・ムームー(木木)。支え合って生きる父娘のささやかな日々は、5年前に出ていった母の来訪によって軋み始める。ふたりの愛は、最大の試練を乗り越えられるのか――。主人公のシャオマーに扮するのは、世界的な人気を博すアイドルグループ「EXO」のメンバー“レイ”としても活躍するチャン・イーシン(张艺兴)。ただ幼い娘の幸せだけを願い必死に駆けずり回るシングルファーザーを文字通り全身全霊で熱演し、観る者の心を激しく揺さぶる。

このたび解禁されたのは、離ればなれになる父娘の涙を誘う瞬間を切り取った本編映像。耳のきこえない父・シャオマーと、7歳のコーダの娘・ムームーは、ろう者のコミュニティの仲間たちに見守られながら、楽しく穏やかな日々を過ごしていた。しかし、シャオマーと離婚したムームーの母親・シャオジンが、娘に“普通の生活”をさせたいと突然姿を現し、ムームーの親権をめぐる裁判へと発展。裁判の費用を工面するために奔走するシャオマーだったが、ムームーを巻き込む自動車事故を起こしてしまい、裁判所は親権者をシャオジンに決定する。
映像は、シャオジンの現在の家族とともに海外に転居することになったムームーが、空港まで見送りにきたシャオマーに気づいた瞬間を捉える。厚いガラス窓の向こうには、ムームーに向かって必死に手を振るシャオマーの姿があり、その手には娘からもらった思い出の“鯨の笛のおもちゃ”が握られていた。ムームーは目に涙をいっぱいに溜めて、「パパ、ごめんね」と謝り、「パパとずっと一緒にいたい」と今まで明かせなかった“本音”を手話で伝える。ただムームーの幸せだけを願うシャオマーも、「パパが悪いんだ」と自らの非を詫び、これから始まる娘の外国での生活に精一杯のエールをおくる。涙なしには観られない、本作の中でも屈指の名場面だ。
シャー・モー監督は、本作における物語の核は“親子愛”であるとして、「障がいのある人と社会の関係を描くことは、ある意味でこの映画の“表層”だと思っています。その内側にあるものは、“揺るぎない親子の絆が、不確実な世界に対してどのように立ち向かっていくのか”という問いです」と本作のテーマを明かしている。
また、本作の公開翌日となる2026年1月10日(土)に、新宿ピカデリーにて“公開記念トークショー”の開催が決定した。当日は、映画監督の呉美保、映画MCの奥浜レイラの登壇が予定されている。呉監督は、9年ぶりの監督作として2024年に公開された映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で、耳のきこえない母親とコーダである息子のもどかしい愛を描き、同作は非劇場による自主上映によっていま再び注目を集めている。また、奥浜は映画や音楽のMCなどで活躍する傍ら、日本手話を学んでおり、ろう者の文化や手話について積極的に発信を続けている。そんな二人が本作をどのように観たのか、注目される。

映画『愛がきこえる』“公開記念トークショー”概要
日時:2026年1月10日(土)11時30分の回 上映後
会場:新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)・6番スクリーン
登壇(予定):呉美保(映画監督)、奥浜レイラ(MC,ライター)
司会(予定):田辺晴彦(MARCH Inc.)
【チケット情報】
販売開始日時:12月19日(金)24時=12月20日(土)0時
販売サイト:https://www.smt-cinema.com/site/shinjuku/
※チケット発売の詳細・料金などは映画公式Xや劇場ホームページ等でご確認ください
まとめ(注目ポイント)
- EXOレイ主演の中国No.1ヒット作チャン・イーシン主演の感動作『愛がきこえる』が、2026年1月9日より全国公開される。
- 涙なしには見られない本編映像空港のガラス越しに、娘が手話で「パパ、ごめんね」と本音を伝える別れのシーンが解禁された。
- 「鯨の笛」を握りしめる父の姿思い出のおもちゃを手に、海外へ旅立つ娘へ必死にエールを送る父の姿が涙を誘う名場面。
- 呉美保監督が登壇するイベント公開翌日の1月10日、新宿ピカデリーにて『ぼくが生きてる、ふたつの世界』監督登壇のトークショーを開催。
愛がきこえる
2026年1月9日(金)全国ロードショー
STORY
耳の聞こえない父シャオマーとろう者のコミュニティで暮らす7歳の娘ムームー。「私がいないとパパはお金を稼げない」と小学校には通わず、日々コーダとして生活を支えていた。そんな折、5年前に離婚して出ていった母親シャオジンが「ムームーに“普通”の生活をさせたい」と引き取りに戻ってくる。彼女なりに娘の将来を考えての提案だったが、シャオマーは激高して取り合わず、親権をめぐって裁判で争う事態に発展してしまう。娘との生活を守るべくシャオマーは新たにホテルで住み込みの仕事を始め、ムームーを小学校に通わせ始めるが、耳が聞こえないことから職場でトラブルが相次ぎ、立ち退きを命じられる。追い詰められた彼は、意図的に事故を起こして自動車保険をかすめ取る闇ビジネスに加担してしまうのだった。ただ一緒にいたいだけなのに、非情な運命に引き裂かれていく父娘。分かちがたい絆で結ばれた2人の愛は、逆境を乗り越えられるのか――。
監督:沙漠(シャー・モー)
出演:张艺兴(チャン・イーシン)李珞桉(リー・ルオアン)
原題:不说话的爱|英題:MuMu|2025年|中国|中国語|111分|ビスタ|カラー|5.1ch|日本語字幕:本多由枝|配給:マーチ
© CKF PICTURES (Ningbo) Co., Ltd. / iQIYI Pictures (Beijing) Co., Ltd. / Shanghai Tao Piao Movie & TV Culture Co.,Ltd.
公式サイト march.film/aigakikoeru
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