2021年6月30日に全米公開15周年を迎えた映画『プラダを着た悪魔』。これを記念した米「Entertainment Weekly」の企画で、主演のアン・ハサウェイをはじめとするメインキャストやスタッフたちがオンラインで再集結し、当時の撮影エピソードなどを思い思いに語り合った。鬼編集長ミランダを演じたメリル・ストリープは、その独特な喋り方にはクリント・イーストウッドの影響があることを明かした。

メリル・ストリープ
"Meryl Streep from 'Florence Foster Jenkins' at Opening Ceremony of the Tokyo International Film Festival 2016" by Dick Thomas Johnson is licensed under CC BY 2.0
アン・ハサウェイ「彼女の声を最初に聞いたとき椅子から落ちそうになりました」

鬼編集長ミランダの新人アシスタントとして雇われるアンディ役のアン・ハサウェイは、撮影で最初にメリル・ストリープ演じるミランダの声を聞いたとき、あまりの予想外の声に驚いたと語る。「悪魔」のような鬼編集長は、きっと大きな声を出すと想像していたからだ。しかし実際には違った。

「台本を何度も読んでいたので、(メリルが演じるミランダは)威厳があって、声が大きくて、吠えるように命令を出す人だと思っていました。でも実際には彼女は最初のセリフを小声で言ったので、椅子から落ちそうになりました」

なぜメリルはそのような声のトーンを選択したのか? アンの言葉に答える形でメリルは次のように語っている。

「それはクリント・イーストウッドの撮影現場でのやり方をそのまま盗んだものでした。彼は周囲に敬われる人物で、決して声を荒げることはありません。一度だけ彼が声を荒げたことがありますが、そのときは全員が恐怖のトラウマを植え付けられました。演劇学校ではよくこう言われます。『王様を演じるときに、自分がどう演じるかは関係ない。周りの人があなたに対してどう行動するかで、あなたが王様であるかどうかがわかる』と。ですから私はただ、普段よりも少し意地悪に話すだけでした。静かにしている方がよりパワフルに見えるからです」

他者に尊敬され、恐れられる人物を演じるのに、決して大きな声を出す必要はない。そのメリルのインスピレーションの源になったのがイーストウッドの存在だったようだ。

メリルとイーストウッドは1995年に『マディソン郡の橋』で共演。それがずっとあとになって『プラダを着た悪魔』にも影響を及ぼしたと思うと、ふたりの共演がさらに意味深いものに思えてくるかもしれない。

『プラダを着た悪魔』の全米公開15周年を記念した特別企画の映像はこちら↓

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