「神童」「恐るべき子供」「ゴダールの再来」と1984年のカンヌを沸かせた22歳のレオス・カラックス、長編デビュー作『ボーイ・ミーツ・ガール』4Kレストア版が1月31日(土)からユーロスペースほか全国にて劇場公開。このたび、予告映像と新場面写真が解禁された。
現在大ヒット上映中の『ポンヌフの恋人』『汚れた血』、そして『ボーイ・ミーツ・ガール』3作の主人公ドニ・ラヴァン演じるアレックス(カラックスの本名)が生まれた本作はレオス・カラックスすべての出発点。監督したのは22歳のとき。1984年のカンヌ映画祭ではヤング大賞を受賞し、「神童(ヴンダーキント)」「恐るべき子供(アンファン・テリブル)」「ゴダールの再来」と騒がれ、多くの国際映画祭にも招待、85年度シネデクヴェルト(映画発見)賞も受賞した。


パリに住むアレックス(ドニ・ラヴァン)とミレーユ(ミレーユ・ペリエ)。失恋したふたりが偶然に出会い、一目惚れ、そして思わぬ悲劇が、コップの水が静かに溢れ出すような緊張感で語られていく。普通の映画とはかなり異なった手探りの初々しい語り方、詩的で静かな独白的語り。物語の一こまというより記憶か夢の断片のようだ。モノクロームの世界は日常の光景を別の美しさに転じる。どこまで現実でどこから幻想かわからない夢うつつの本作にふさわしいトーン。カラックスとの仕事で名を知られることになる撮影のジャン=イヴ・エスコフィエ(1950-2003)との出会いも『ボーイ・ミーツ・ガール』だった。


このたび解禁されたのは予告映像。「もう愛してないのね」「一緒にいるともっと孤独になる」夜のパリ、失恋したばかりの男と女が出会う。「セックスに憧れてた でも実際にやってみたら…違ってた」「パリからもフランスからも離れよう」「アレックス 愛の力で自己破壊から逃げるんだ」アレックスが夜の町を彷徨いながらカセットで流しヘッドホンで聞くデヴィッド・ボウイ(1947-2016)の「When I Live My Dream」。モノクロームの美しさと詩的な言葉が鮮烈な予告となっている。



新たに解禁されたシーン写真は7点。失恋の悲しみを語り合うミレーユとアレックス、川岸を逃げるように走り去るアレックスの姿、パーティーの女主人が招待客の顔ぶれをアレックスに講釈するカット、アレックスがミレーユの恋人・ベルナールとカフェで隣り合うシーン、口づけを交わす男女を見つめるアレックス、手首にハサミを当てるミレーユ、目を閉じヘッドホンの音楽だけを頼りに街をさまようアレックスの姿などが収められている。
白黒フィルムは撮影監督のジャン=イヴ・エスコフィエによりイルフォードHP5が使われている。奇しくもイルフォードの高感度フィルムはゴダールのデビュー作『勝手にしやがれ』でラウール・クタールが使用し夜の撮影に革命をもたらしたフィルムだった。多くのシーンが25ミリの広角レンズで撮られたのも画面の特徴となっている。
まとめ(注目ポイント)
- 『ボーイ・ミーツ・ガール』4K版が1月31日公開1月31日(土)よりユーロスペースほか全国公開。レオス・カラックスの長編デビュー作が4Kレストア版で蘇る。
- 「ゴダールの再来」と騒がれた伝説の22歳1984年カンヌでヤング大賞受賞。ドニ・ラヴァン演じる「アレックス」三部作の記念すべき第一作。
- デヴィッド・ボウイが響く予告映像と新写真予告編と新場面写真7点が解禁。ボウイの楽曲『When I Live My Dream』が夜のパリを彩る。
- 名撮影監督による高感度フィルムの映像美ジャン=イヴ・エスコフィエが撮影を担当。ゴダール作品と同じイルフォードHP5フィルムが夜の闇を捉える。
ボーイ・ミーツ・ガール
2026年1月31日(土)からユーロスペースほか全国にて劇場公開
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ/出演:ミレーユ・ペリエ、ドニ・ラヴァン
1983年/フランス/モノクロ/104分/DCP
配給:ユーロスペース
公式サイト http://carax4k.com




