ケン・ローチ監督『オールド・オーク』が4月24日(金)より劇場公開中。このたび、実際のシリア難民であるキャストらが物語の背景を語る特別映像第2弾と新場面写真が解禁された。
市井の民を見つめ、彼らの生活と闘争を描き続けてきたイギリスの巨匠、ケン・ローチ監督。彼が自ら「最後の作品」と語っているのが2023年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作『オールド・オーク』だ。24日(金)に公開となった本作は、週末3日間でヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館それぞれの劇場で4回の満席を記録。そのほか、テアトル梅田で2回、ヒューマントラストシネマ渋谷でも満席の出る盛況で、27日(月)には興行収入1,000万円を突破した。

ケン・ローチ監督の「最後の作品」を見届けに、60代をメインに幅広い客層が来場。イギリス北東部、寂れたコミュニティの地元住民と、戦禍を逃れてやって来たシリア難民たちの連帯の可能性を探るストーリーについて「今だからこそ観て欲しい」「これは私たちの物語」と、排外主義が高まる日本社会と重ねて、タイムリーな物語であるとの絶賛が集まった。

そんな大ヒット中の本作『オールド・オーク』を生んだシリア難民たちの物語に迫る特別映像第2弾が解禁。脚本を手掛けたポール・ラヴァティは、物語のモデルとなった難民を多く抱える地域の厳しい現状に触れながら、「地域住民は押しつけられたと怒りを覚えたが、そうした中でも理解しようとする人々がいた」と本作が生まれた経緯を振り返る。

脚本に次ぐ要だったという本作のキャスティングでは、町の住民をはじめ、シリアからの難民たちもまたこの地域に定住した人々の中から選ばれた。劇中でヤラの母親ファティマを演じたアムナ・アル・アリは、自身も2018年に家族と共にシリアからイギリスに渡ってきた難民の1人。難民に関する映画が制作中という話に興味を持ちつつも、当初は参加するかどうか迷いがあったが「(ケン・ローチ監督に)会ってみたらすごく親切な人で、やってみることにしたの」と監督への深い信頼をのぞかせる。
夫の安否も分からないまま故郷を離れざるを得なかったファティマは、娘のヤラを手助けしたTJに心を開いていく重要な役どころだ。ラヴァティは地域住民と難民たちの衝突について「双方のコミュニティを公平に描くのは難しい。脱工業化以降の住民たちと戦禍を逃れてきた人々を決して同一視はできない。シリアの人々の苦難は想像を絶するからだ」と複雑な背景に触れながらも、「とても繊細ではあるが、想像を超える作品になると感じた」と力強く語る。
困難なシーンの撮影の際にはアムナに必ず相談したというケン・ローチ監督もまた「人々と出会い、その経験を物語に組み込めるのは光栄なことだ。誰もが語りつくせない人生の物語を持っている」と語る。「難民がくぐり抜けてきた困難は誰にも分からない。難しくても受け入れることから支援が始まります。それが何よりも重要です」と呼びかけるアムナの言葉に、劇中の「友達は希望を“不快なもの”と呼ぶ、でも希望を捨てたら心臓も止まる」とTJに語り掛けるヤラのシーンが重ねられる。果たしてヤラたちの切実な思いは、町に変化をもたらすのだろうか…劇場で確かめてみよう。
また、5月1日(金)には本作の大ヒットを記念して、ヒューマントラストシネマ有楽町にてNHK Eテレの「100分de名著」に出演予定で、本作のパンフレットにも寄稿している河野真太郎登壇イベントの開催が決定。詳細はヒューマントラストシネマ有楽町のHPにて。
イベント概要
【日時】5月1日(金)18:40の回 上映後(上映終了後、イベント開始)
【登壇者(予定)】河野真太郎(イギリス文学・文化研究) ※敬称略
【会場】ヒューマントラストシネマ有楽町
https://ttcg.jp/human_yurakucho/
【料金】通常料金(ファーストデー料金適用)
※各種招待券、株主ご招待券、TCGカード入会キャンペーン特典チケットなどの無料券は使用不可
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。
【チケット発売】
■一般→29日(水)0:00~
■会員先行→28日(火)21:00
まとめ(注目ポイント)
- 『オールド・オーク』興収1,000万円突破4月24日(金)の公開直後から満席が続出し、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の“最後の作品”に絶賛の声。
- シリア難民たちの物語に迫る特別映像第2弾が解禁監督や脚本のポール・ラヴァティ、実際に難民としてイギリスへ渡ってきたキャストが作品の背景を語る特別映像。
- 当事者と作り手が共鳴して生み出した希望と連帯の物語寂れた町の住民と戦禍を逃れたシリア難民という複雑な背景を持つ両者が、理解と支援を模索する姿を描写。
- 5月1日(金)に河野真太郎の登壇イベント開催ヒューマントラストシネマ有楽町にて、イギリス文学・文化研究の河野真太郎登壇の大ヒット記念イベントを実施。
オールド・オーク
2026年4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国ロードショー
STORY
イギリス北東部、とある炭鉱の町で唯一のパブ、「オールド・オーク」。活気溢れる時代から30年の時を経て、今は厳しい状況に陥っているが、町に住む人々にとっては最後の砦となる宿り木のような存在だ。店主のTJ・バランタインは、試行錯誤しながらなんとかパブを維持しているが、町がシリア難民を受け入れ始めたことで、パブは居場所を争う諍いの場になってしまう。先行きを危ぶむTJだったが、カメラを持ったシリアの女性ヤラと出会い、思いがけない友情を育むことになる。果たして彼らは、互いを理解する方法を見つけられるのだろうか?
監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァティ 出演:デイヴ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン
2023/イギリス、フランス、ベルギー/英語・アラビア語/113分/カラー 原題:The Old Oak 配給:ファインフィルムズ 映倫:G
文部科学省特別選定(高等学校生徒、青年、成人向き) 文部科学省選定(中学校生徒、家庭向き)東京都推奨映画 後援:ブリティッシュ・カウンシル
© Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023
公式サイト oldoak-movie.com




