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リチャード・リンクレイター監督最新『ヌーヴェルヴァーグ』が7月10日(金)より全国公開。このたび、ジーン・セバーグ役を演じたゾーイ・ドゥイッチのインタビューと新場面写真、本編登場シーンが解禁された。

『スクール・オブ・ロック』、『6歳のボクが、大人になるまで。』などで知られるリチャード・リンクレイター監督待望の最新作『ヌーヴェルヴァーグ』。1959年、ジャン=リュック・ゴダールと彼の長編デビュー作にして、ヌーヴェルヴァーグ=“新しい波”と呼ばれる当時の革新的な映画運動の記念碑的作品となった『勝手にしやがれ』誕生の舞台裏を仏映画界を代表する映画作家たちとの活気ある交流とともに描いた青春物語。

本作で名優ジーン・セバーグを演じたゾーイ・ドゥイッチのインタビューが到着した。ドゥイッチは、父が『恋しくて』などの映画監督ハワード・ドゥイッチ、母は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の女優リー・トンプソンという映画一家に生まれたアメリカ人俳優。彼女とリチャード・リンクレイター監督の出会いは『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』だった。その時から、本作の企画は始まっていたという。

「実は監督とは、約11年前に『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』でご一緒した頃から、この作品とジーン・セバーグ役について話していました。監督は本当に辛抱強い人で、ひとつの企画を長い時間をかけて育てていくタイプなんです」と笑顔で明かした。

ジーン・セバーグを演じるにあたりどのようなアプローチをしたかの問いには、「ジーン・セバーグについて知り、彼女という人物を探求し、そして好きになっていく過程は本当に楽しい時間でした」と振り返る。「役作りでは、『勝手にしやがれ』の直前に出演していた作品を重点的に観ました。特に『悲しみよこんにちは』と『聖女ジャンヌ・ダーク』は、彼女を理解する上でとても大切な作品でした」と説明し、「彼女がパリの自宅を案内するインタビュー映像も見つけたのですが、それが彼女の話し方やアクセントを掴む大きな助けになりました」と明かした。

一方で苦労したことについても、「ジーンはアイオワ州マーシャルタウン出身ですが、少し気取ったような独特の話し方をしていて、そのニュアンスを表現したいと思いました。一番苦労したのはフランス語です。でも、この作品のプロデューサーであるミシェルが、本当に大きな力になってくれました。彼女はプロデューサーという枠に収まらない、とても特別な存在なんです。私のフランス語の先生として発音を指導してくれただけでなく、効果音やADR(アフレコ)、背景音の制作、翻訳まで担当していて、本当に何でもこなしていました。仕事の大小に関係なく作品のために尽くす姿勢には、心から感謝しています。皆さんにも、彼女がどれほど素晴らしい人なのか知ってほしいですね」と賛辞を送った。

実在の俳優を演じるという、いわば“演技の中の演技”に挑戦したことについて問われると、「ベルモンド役のオーブリーと私はオリジナルの『勝手にしやがれ』を何度も見返して、「ここで5歩歩く」「このタイミングで手を動かす」と、一つひとつの動きを細かく数えながら振り付けのように作り上げていきました。その上で、「ここから何秒間、私たちが考えた会話を入れられるだろう?」と考えながら、実際の出来事と私たちなりの解釈を重ね合わせていったんです」と語り、「彼らが実際に残したものに忠実でありながら、自分たちの想像力も加える。そのバランスを探る作業はとても面白かったですね。中でも一番難しかったのは、ラストシーンの手の動きでした。ジーン・セバーグ本人の仕草を感じさせながら、その瞬間に彼女がゴダールとの間でどんな思いを抱えていたのかも表現しなければならなかったので、その両方を成立させるのは本当に大変でした」と語った。

最後に「監督をはじめ、この作品に関わった全員が成し遂げたことは、本当に素晴らしいと思います。私にとって最高の賛辞だと感じたのは、監督と9度もタッグを組んでいるイーサン・ホークの言葉でした。彼は作品を観終えたあと、監督に向かって「本当にこれを君が撮ったのか!? 君のことはよく知っているけれど、本当に君が作った作品なのか?」と驚いていたそうなんです。それくらい、この作品は監督がこれまで手掛けてきたどの作品とも全く違うものになっています。私自身も俳優として、自分が出演している作品を観るときは、できるだけ自意識を脇に置いて、一人の観客として作品を見るようにしています。でも、この映画に関しては、本当にただただ圧倒されました」と驚きを隠さず、自身も完成した作品に魅了されたことを明かした。ジーン・セバーグへの深いリスペクトと徹底した役作り、そして映画史に残る傑作『勝手にしやがれ』を新たな視点で描き出した本作への確かな手応えを語り、インタビューを締めくくった。

あわせて解禁された本編映像が映し出すのは、ゾーイ・ドゥイッチ演じるジーン・セバーグの登場シーンだ。当時すでにハリウッドで活躍していた若手女優ジーン・セバーグが、弁護士の夫フランソワ・モレイユとともにフランスのパーティー会場に現れるシーンが切り取られている。

ジーン・セバーグを囲むマスコミからフランスの印象を聞かれると、「お金にカーレースにダイヤモンド」とフランス語で返して見せる。横から夫に何かを囁かれると「今のは冗談」と言い、「夫と一緒の穏やかで創造的な日々。友達もいる。ありがとう」と答える。セバーグの瑞々しさと茶目っ気が感じられるシーンとなっている。このあと、ゴダールから自身の初長編映画のヒロイン役をオファーされ、やがてそれをきっかけに、セバーグは映画史に名を刻む女優へと駆け上っていくことになる。

まとめ(注目ポイント)

  • 7月10日公開『ヌーヴェルヴァーグ』リチャード・リンクレイター監督最新作。『勝手にしやがれ』誕生の舞台裏を描く青春映画。
  • ゾーイ・ドゥイッチが役作りを告白『悲しみよこんにちは』『聖女ジャンヌ・ダーク』や当時の映像を研究し、ジーン・セバーグ像を構築。
  • 『勝手にしやがれ』を徹底再現ベルモンド役と動きや間合いまで細かく分析。史実と創作の均衡を追求した演技アプローチ。
  • 本編映像と新場面写真を解禁ジーン・セバーグ初登場シーンを公開。茶目っ気あふれる姿から映画史に残る転機を映し出す。
作品情報

ヌーヴェルヴァーグ
2026年7月10日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

監督:リチャード・リンクレイター プロデューサー:ミシェル & ローラン・ペタン 脚本:ホリー・ジェント & ヴィンス・パルモ
出演:ギヨーム・マルベック、ゾーイ・ドゥイッチ、オーブリー・デュラン 協賛:Chanel 
2025/フランス/106分/仏語・英語/5.1ch/1:1.37/モノクロ/原題:Nouvelle Vague /日本語字幕:井村 千瑞  
配給:AMGエンタテインメント  後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

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