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フランス映画として初めてアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、高畑勲監督も絶賛した21世紀フランス・アニメーション伝説的作品『ベルヴィル・ランデブー』が全国順次リバイバル公開中。このたび、公開を記念し、7月11日(日)にヒューマントラストシネマ渋谷にて、映画の大ファンだという音楽家で文筆家の菊地成孔とライターで編集者の小柳帝をゲストに招き、トークイベントが行われた。

今回、映画を観て大ファンになったという菊地は、2003年度アカデミー賞歌曲賞と第47回グラミー賞にノミネートされ、その音楽が高く評価されている本作の魅力を、音楽面から掘り下げて語った。
「原題は『LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE』で、ベルヴィルの三つ子という意味。TRIPLETTESは三つ子という意味だけど、音楽用語にすると三連符になる。音楽に密接に関わるタイトルで、こういった洒落が効いている作品」と、細かな仕掛けや有名人のオマージュネタがさりげなく盛り込まれている本作の魅力をタイトルから紐解いた。
「三つ子のお婆さんたちトリプレットが歌う主題歌の『ベルヴィル・ランデブー』がジャンゴ・ラインハルト調の“マヌーシュ・ジャズ”のメロディーで、マヌーシュはジプシーの音楽。そして、孫を追うお婆ちゃんと三つ子が橋の下で出会うシーンで、三つ子が手拍子を打って歌いながら登場するが、そのリズムが“マグレブ”という北アフリカの音楽と一緒。そして、ジャズはかつてフランスの領地とされていた、アメリカ・ニューオーリンズで生まれている。こういう風に、フランス・アメリカ・アフリカの深い関係性を音楽で立体的に描いていて、文化史的な厚みを持った素晴らしい作品」と分析した。
またストーリーに関しても「戦争で両親を亡くした孫をお婆ちゃんが育てるという、いくらだって泣ける話なのに、いつ泣かせるのかな?と待っていると、最後までお婆ちゃんと孫の交感のシーンが無い。この映画は泣き所のないドライな映画かとおもっていると、最後の一撃がくる。一番最初はトリプレットが登場する50年代のテレビを観て“もうこれで終わりなの?お婆ちゃんに教えて”と孫に問いかけるが、孫は答えない。それが、ブーメランのように最後に同じシーンに戻ってきて、孫が初めて喋るセリフが胸に迫ってくる」と絶賛。
エンドクレジットについても、「最後に“両親に捧ぐ”という謝辞が出てくるが、お婆ちゃんに育てられる孫の話しなので、両親は映画には登場しない。けれど祖母ではなく、映画には出てこない両親にこの映画が捧げられているという仕組みも洒落ていて、終わった後にジーンとくる」と、味わい深い作品に胸を打たれたことを明かした。
ベルヴィル・ランデブー
2021年7月9日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国順次公開中
【STORY】おばあちゃんと幸せに暮らすシャンピオン。内気な少年が情熱を傾ける自転車レースのためにふたリは特訓を重ね、遂にツール・ド・フランスに出場する。しかし、そこで事件は起きる。マフィアに誘拐された孫を追って、愛犬ブルーノとともにシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たち。腕力では敵わないが、人生経験と知恵そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。
監督:シルヴァン・ショメ 音楽:ブノワ・シャレスト
2002年/フランス・カナダ・ベルギー/80分/ヨーロピアン・ビスタ/5.1ch
原題:LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE/字幕翻訳:星加久実 後援:駐日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
配給:チャイルド・フィルム
©Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinéma / RGP France / Sylvain Chomet
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