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2023年に全国公開され話題を呼んだ『ウルリケ・オッティンガー 「ベルリン三部作」』DVDトリプルパック発売とアンコール上映が決定した。

「ニュー・ジャーマン・シネマ」の時代から精力的に作品を発表しながら、日本では紹介される機会が少なかったドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガー。2020年ベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞。2021、2022年にはウィーンやベルリンの映画博物館などヨーロッパを中心に、大規模なレトロスペクティブが開催。美術館やギャラリーでは美術作品の展示が行われ、映画作家として、芸術家として、世界的に再評価の機運が高まっている。2026年ベルリン国際映画祭では、イザベル・ユペールを主演に迎えた新作劇映画『The Blood Countess(英題)』がプレミア上映された。

このたび、2023年に全国公開され話題を呼んだ「ベルリン三部作」と呼ばれる『アル中女の肖像』(79)、『フリーク・オルランド』(81)、『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』(84)のDVDトリプルパックの発売が決定。DVDの発売を記念して「ベルリン三部作」のアンコール上映も決定した。さらに、会場のユーロスペースではDVDの特別先行発売が行われる。

『アル中女の肖像』に主演したタベア・ブルーメンシャインは、80年代の西ドイツのファッションや前衛的なアートにおいてアイコン的存在だった。ブルーメンシャインの佇まい、身振りや表情は、「ベルリン三部作」のユニークかつユーモアに満ちた世界観と現代性を体現しているといっても過言ではないだろう。『アル中女の肖像』では衣装も担当しており、そのキッチュでスタイリッシュな着こなしにも注目。『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』ではドリアンの恋人役を演じている。

『アル中女の肖像』はオッティンガー監督の最高傑作との呼び声が高いにも関わらずデジタルレストアがなされるまで見る機会が少なかった作品。映画監督リチャード・リンクレーターは本作を最愛の1本にあげて「何度も見たい、元気になる映画」と語っている。そして、同時代に活躍し、本作の撮影現場を訪れていた映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーは「最も美しいドイツ映画」の1本として選出している。また本作には、第8代ドイツ連邦首相アンゲラ・メルケルが首相退任式で選曲した「カラーフィルムを忘れたのね」で話題となった、パンク歌手ニナ・ハーゲンが出演し美しく迫力ある歌声を披露している。

フェミニズム映画やクィア映画の文脈で論じられるなど、従来の様々な規範を揺るがす先進性が再評価されているオッティンガー作品。「ベルリン三部作」は、物語の「わかりやすさ」をはねつけ打ち壊す過激さを持つ一方で、その映像は見ることの喜びへと誘うユーモアと美意識に溢れている。そして、冷戦下の西ドイツにおいて「ベルリンの壁」に分断された都市の荒廃した風景を捉えており、現在のベルリン、あるいは都市について考えるための歴史的な記録としても貴重なものである。

ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」DVDトリプルパック(初回生産限定盤)

・DISC1『アル中女の肖像』(本編108分、特典映像:オッティンガー監督メッセージ動画、予告編、特報、ショート動画)
・DISC2『フリーク・オルランド』(本編127分、特典映像:ショート動画)
・DISC3『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』 (本編:151分、特典映像:ショート動画)
ミラー仕様ジャケット/ブックレット(16P)/封入特典『アル中女の肖像』ステッカー
価格:9,000円(税抜) 発売元:プンクテ合同会社
*9月19日(土)〜ユーロスペースにて特別先行販売予定。以後オンラインでも販売予定、詳細は後日発表。

DVDトリプルパック発売記念 ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」アンコール上映

9月19日(土)より渋谷ユーロスペースにて。終了日未定。

『アル中女の肖像』 Bildnis einer Trinkerin|Ticket of No Return
1979年/西ドイツ/カラー/108分/ビスタ
監督・脚本・撮影・美術・ナレーション:ウルリケ・オッティンガー 音楽:ペーア・ラーベン 衣装:タベア・ブルーメンシャイン 歌:ニナ・ハーゲン
出演:タベア・ブルーメンシャイン、ルッツェ、マグダレーナ・モンテツマ、ニナ・ハーゲン、クルト・ラープ、フォルカー・シュペングラー、エディ・コンスタンティーヌ、ウルフ・ヴォステル、マーティン・キッペンバーガーほか

飲むために生き、飲みながら生きる、酒飲みの人生。西ドイツのアート、ファッションシーンのアイコン的存在であったタベア・ブルーメンシャインの爆発する魅力。R.W.ファスビンダーが「最も美しいドイツ映画」の一本として選出し、リチャード・リンクレイターが最愛の作品とする。

Bildnis einer Trinkerin, Photo: Ulrike Ottinger © Ulrike Ottinger

『フリーク・オルランド』 Freak Orlando
1981年/西ドイツ/カラー/127分/ビスタ
監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー 音楽:ヴィルヘルム・D.ジーベルト 衣装:ヨルゲ・ヤラ
出演:マグダレーナ・モンテツマ、デルフィーヌ・セリッグ、ジャッキー・レイナル、アルベルト・ハインス、クラウディオ・パントーヤ、エディ・コンスタンティーヌ、フランカ・マニャーニほか

ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』を奇抜に翻案し、神話の時代から現代までが5つのエピソードで描かれる「小さな世界劇場」。ユニークな映像感覚の中に、ドイツロマン主義の伝統とブレヒトやアルトーなどの近現代演劇の文脈が息づく。

Freak Orlando, Photo: Ulrike Ottinger © Ulrike Ottinger

『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』 
Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse|Dorian Gray in the Mirror of the Yellow Press
1984年/西ドイツ/カラー/151分/ビスタ
監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー 音楽:ペーア・ラーベン、パトリシア・ユンガー
出演:ヴェルーシュカ・フォン・レーンドルフ、デルフィーヌ・セリッグ、タベア・ブルーメンシャイン、トヨ・タナカ、イルム・ヘルマン、マグダレーナ・モンテツマ、バーバラ・ヴァレンティンほか

伝説的なスーパーモデル、ヴェルーシュカが主演。デルフィーヌ・セリッグ、タベア・ブルーメンシャインらが特異な存在感を持って脇を固める。オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』や「ドクトル・マブゼ」などのモチーフを含み込み、バロックで、デカダンスで、ダダイスティックな独自の世界観を生み出している。

Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse, Photo: Ulrike Ottinger © Ulrike Ottinger

まとめ(注目ポイント)

  • 「ベルリン三部作」DVDトリプルパック発売『アル中女の肖像』『フリーク・オルランド』『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』のDVDトリプルパック発売。
  • 9月19日よりアンコール上映『ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」』を渋谷ユーロスペースにて9月19日から上映。
  • 会場でDVD特別先行販売DVDトリプルパックをユーロスペースで9月19日より特別先行販売予定。
  • 世界的に高まるオッティンガー再評価2026年にはイザベル・ユペール主演の新作『The Blood Countess』もベルリン国際映画祭でプレミア上映。
作品情報

ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」
2026年9月19日(土)より渋谷ユーロスペースにてアンコール上映&DVDトリプルパック先行販売

配給・宣伝:プンクテ

公式サイト punkte00.com/ottinger-berlin/

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