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2026年1月6日に70歳の生涯を閉じたタル・ベーラ。その死から約一年、初公開以来、長らく日本では観ることが叶わなかった『倫敦から来た男』の初のデジタル版でのリバイバル公開するほか、同作を含む長編6作品を一挙上映する特集上映「タル・ベーラ 凝視せよ、抵抗せよ」が12月19日(土)からシアター・イメージフォーラム他にて開催される。このたび、リバイバル公開される『倫敦から来た男』の2009年劇場初公開時の予告編が復刻・解禁された。『倫敦から来た男』はタル・ベーラ監督作として初めてカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された作品でもある。

今回復刻された『倫敦から来た男』の予告編は、音楽家の細野晴臣の「光と影だけの世界に繰り広げられる夢とも言えない因果なるレアリスモ。金縛りにあったら身を任せよう。これでも始まりと終わりがあるのだ。」という印象的なコメントから始まる。

そのバックには、夜の闇の中、港に停泊する船とその横を通る鉄道が圧倒的なワンショットで描き出される。まさにタル・ベーラにしか表現できない映像と言えよう。

続いて映し出されるのは、ある夜、鉄道員のマロワンが偶然目撃した、“倫敦から来た男”ブラウンによる殺人の現場と、大金の入った水に濡れたトランク。「メグレ警視」シリーズで知られる文豪ジョルジュ・シムノンのノワール・ミステリーの世界を鮮やかに表出している。

「ゆっくりと運命の歯車が狂ってゆく」という言葉に導かれるように、マロワンの妻を演じるティルダ・スウィントンをはじめとする登場人物の運命が狂っていく様子を短いカットでたたみかける。タル・ベーラの描く完璧なモノクローム映像の予告編となっている。

まとめ(注目ポイント)

  • タル・ベーラ特集上映、12月19日(土)開幕「タル・ベーラ 凝視せよ、抵抗せよ」がシアター・イメージフォーラムほか全国で順次開催。
  • 『倫敦から来た男』2009年当時の予告編を復刻日本劇場初公開時の予告編が解禁。細野晴臣のコメントとともにモノクロームの映像が展開。
  • 『倫敦から来た男』初のデジタル版を上映2007年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたノワール・ミステリーが復活。
  • 『サタンタンゴ』など長編6作品を一挙上映『ファミリー・ネスト』『アウトサイダー』など、4Kデジタル・レストア版を含む6作品を上映。
開催情報

特集上映「タル・ベーラ 凝視せよ、抵抗せよ」
2026年12月19日(土)より、シアター・イメージフォーラム他、全国順次上映

上映作品
『倫敦から来た男』デジタル版
『ファミリー・ネスト』4Kデジタル・レストア版
『アウトサイダー』4Kデジタル・レストア版
『ダムネーション/天罰』4Kデジタル・レストア版
『サタンタンゴ』4Kデジタル・レストア版
『ヴェルクマイスター・ハーモニー』4Kデジタル・レストア版

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