北欧発、ジェネレーションZの⻘春映画『Tytöt tytöt tytöt』が邦題『ガール・ピクチャー』として2023年4⽉7⽇(⾦)より全国順次公開されることが決定し、シーン写真1点が解禁された。
友情とは、恋愛とは、セックスとは、そして⼈⽣とは? 本作はそんな世界中のティーンエイジャーが抱える性、⼈間関係、未来への悩みを、今を⽣きるジェネレーションZの3⼈の少⼥たちを通して、リアルでまっすぐに映し出した北欧発⻘春映画。⼦どもと⼤⼈のはざま、17~18歳の3⼈の少⼥たちが“たった3度の⾦曜⽇”で出会う、⼈⽣を揺るがすような“運命の恋”と“性の冒険”を描く。
最初の⾦曜⽇。クールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)と、素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・カウハネン)は同じ学校に通う親友。放課後はスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、そして⾃分の将来についての不安や期待にまつわるおしゃべりを楽しんでいる。そんな中「男の⼈と⼀緒にいても何も感じない⾃分はみんなと違うのでは?」と悩み続けていたロンコは、理想の相⼿との出会いを求めて、果敢にパーティーへと繰り出す。⼀⽅、ロンコの付き添いでパーティーにやってきたミンミは、⼤事な試合を前に、プレッシャーに押しつぶされそうなフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と急接近する――。
少⼥たちは⾃⾝のセクシュアリティーや恋愛指向にあえて名前を与えてはいないが、ヘテロセクシュアル(異性愛)やシスジェンダー(割り当てられた性別と性⾃認が⼀致している⼈)を前提とせず、むしろそれぞれに異なる恋愛指向があることを当たり前として物語は進む。同性同⼠で深い関係になるミンミとエマも、アセクシュアル(他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないセクシュアリティー)の可能性があることに悩むロンコも、果敢に⾃分⾃⾝を追求し、感情やセクシュアリティーについて語ることを恐れない。その姿は Netflix シリーズ「セックス・エデュケーション」や「ハートブレイク・ハイ」も彷彿とさせる。
今回解禁されたシーン写真はさまざまな悩みを抱えながらも⽀え合い、⼼を許し合う3⼈の少⼥たちの多幸感あふれる瞬間を切り取っており、まさに「ガール・ピクチャー=少⼥の肖像」を映し出したものとなっている。
フレッシュで魅⼒的なキャスト陣にも注⽬。感情的な部分はあっても⼼優しいミンミを演じるのは、12歳から俳優業をスタートし、『エデン』(ウラ・へイッキラ監督/2020)で初主演を務めた2000年⽣まれのアーム・ミロノフ。静かなたくましさを持つロンコ役に、俳優、ダンサー、シンガーでもあり、舞台俳優として活躍し、本作が⻑編映画デビューとなるエレオノーラ・カウハネン。フィギュアスケートに⻘春を注いできたエマ役をドラマや映画で活躍中のリンネア・レイノが好演。
監督は、⾃分の声を⾒出していく⼥性作家を描いた映画『Love and Fury』(16)でデビューし、強い⼥性たちの主導するストーリーを⽣み出している、アッリ・ハーパサロ。本作は、ノーベル平和賞を受賞した社会運動家のジェーン・アダムズにちなんで名づけられたシチズン・ジェーン・プロダクションによって製作され、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部⾨観客賞を受賞。さらに、第95回アカデミー賞®国際⻑編映画賞部⾨フィンランド代表にも選出された。
これからの活躍も期待されるアッリ・ハーパサロ監督は、このたびの⽇本公開にあたって、「『ガール・ピクチャー』は、⼥性としての⼀歩を踏み出し始めた3⼈の少⼥の、ごくわずかな時期を切り取ったものです。ティーンエイジャーの⽣活はとても豊かで⼀瞬⼀瞬が⼤切。ごく短い期間であったとしても、本⼈たちにとっては全宇宙をも包み込むほど⼤きなことなのです」とコメントを寄せている。
「こうあるべき⾃分」を思い描き、つまずき、ぶつかり、失敗しながらも誰かと寄り添い、新しい“⾦曜⽇”を過ごすたびに、まるでジェットコースターのようにアップダウンしながら⾃由を獲得する⽅法を学んでいく少⼥たち。かつて⼥性軽視のニュアンスで使われたこともあった“ガール”という⾔葉を⼥性たちが⾃らの⼿で取り戻したように、この3⼈の物語は、流動的で、たくましく、まぶしいほどエネルギーに満ちたものへと躍動する。この、リアルでまっすぐな“ガール・フッド=少⼥時代”のポートレイトのような作品は、今を⽣きるティーンエイジャーはもちろん、かつてティーンだった⼤⼈たちの⼼にも刺さる、みずみずしさに溢れた作品となっている。なお、本作は、劇場本公開に先駆け、11⽉19⽇(⼟)より開催される「フィンランド映画祭 2022」で⼀⾜早く特別上映されることも決定している。
ガール・ピクチャー
2023年4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー
監督:アッリ・ハーパサロ 脚本:イロナ・アハティ、ダニエラ・ハクリネン
出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ
2022 年/フィンランド/100 分/カラー/スタンダード/5.1ch/原題:Tytöt tytot tytöt/PG12/⽇本語字幕:松永昌⼦
配給:アンプラグド
© 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved
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