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本年度ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金熊賞を受賞した日仏共同製作によるドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』(4月28日公開)の来日記者会見が4月27日(木)に実施され、ニコラ・フィリベール監督と、実際にアダマン号で働く臨床心理士であり、本作のプロジェクト・アドバイザーを務めるリンダ・カリーヌ・ドゥ・ジテールが出席した。

「私の撮影スタイルは、映画学校で教えられるようなこととは真逆だと思います」

世界的大ヒット作『ぼくの好きな先生』(02)で知られる、現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督。その最新作は、パリ、セーヌ川のきらめく水面に照らされた木造建築のユニークなデイケアセンターの船「アダマン」を見つめるドキュメンタリー映画。今年2月、第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門では俳優クリステン・スチュワートら審査員たちにより最高賞《金熊賞》が贈られ、「人間的なものを映画的に、深いレベルで表現している」と賞賛された。

『アダマン号に乗って』

前作『人生、ただいま修行中』以来4年ぶりとなる緊急来日を果たしたニコラ監督は、まず初めに記者会見に集まった人たちへ向けて「私の作品に関心を持っていただいて本当にありがとうございます。こうして皆さんにお届けすることができて、とても嬉しく思っています」と感謝を述べた。

フランスでもつい先日、一般公開されたばかりの本作だが、初日に4万2000人を動員するという異例の大ヒットを記録している。ニコラ監督はそんなフランスでの状況について、「ドキュメンタリー映画にこれほどのお客さんが映画館に足を運んでくれているのはとても嬉しいことです。さらに精神科医療をテーマに扱っているという二重のハンディキャップがある中で、この成績はとてもありがたいことです」と嬉しさを打ち明けた。

ベルリン国際映画祭でドキュメンタリー作品が金熊賞を受賞したのは本作が史上2作目。ニコラ監督は金熊賞を受賞した時の思いを振り返り、次のように述べる。「ドキュメンタリー映画がコンペティション部門に選出されること自体、なかなかないことです。そんな中で最高賞を受賞したことはまさかの驚きでしたが、私自身の喜びと同時に、ドキュメンタリーというジャンルそのものが認められたのだと、とても嬉しく思いました。また現在のフランスにおいて、精神科医療は非常に苦しんでいる状況です。そんな時期にこの金熊賞をいただけたということは、人間の健康をもっとケアしようという機会につながるのではと嬉しく思っています」。

続いて話題はニコラ監督の撮影スタイルについて。「私の撮影スタイルは、映画学校で教えられるようなこととは真逆だと思います。できるだけ事前に準備はせず、偶然に身を任せて対象への興味・欲望を大切にします。出会いの幸福感を享受しているのです。これまでのドキュメンタリー映画を通して本当にたくさんの出会いがありました。私がアダマン号に出会ったように、観客の人たちにも映画を通じていろんなことに出会い、感動を味わってほしい。そのことで彼らを知ることができますし、それが観客の皆さん自分自身を知ることにつながると信じています」とメッセージ。

そして 「また、カメラの存在自体が相手にプレッシャーをかけてしまうものです。決して撮影を強要せず、自由に『嫌だ』と言えるような環境づくりを心がけています。本作は精神医療の場でしたから尚更ですね」と信念を語った。

実はニコラ監督にアダマン号の存在を伝えたのが、臨床心理士でアダマン号の創設にも携わり、現在アダマン号で働くリンダ・カリーヌ・ドゥ・ジテール。映画のプロジェクトが立ち上がる際や撮影中、そして編集に至るまで、ニコラ監督と何度も意見を交換し合ったそう。フランス国家の支援についてリンダ・カリーヌ・ドゥ・ジテールは「アダマン号は公的医療機関なので国のお金で運営されているのですが、今の世界はだんだんと効率重視、数字重視になってきているので、精神医療の支援は低下傾向にあります。人間的な精神科医療を継続することが難しくなっているのです」と厳しい現実を訴える。

そんな現状の中で、この映画の撮影はアダマン号に通う人々にどんな影響を与えたのだろうか。「撮影があったことで、アダマン号全体がとても生き生きとしました。スタッフはやりがいを感じながら協力してくれましたし、患者の方々にもとても良い影響があったのではないかと思っています。映画の完成後には上映会やティーチインも行いました」と、今もアダマン号で働くスタッフとして映画のその後の様子を教えてくれた。

最後にパリの中心地セーヌ川に“浮かぶ”「アダマン号」の存在について、ニコラ監督は「船に通う人たちも、船のようにふらふらと浮かぶ存在だと思っています。そして水の存在はとても重要です。セーヌ川は日によってその色を変えます。そんな水を見ているだけで、何か催眠術にかかったような夢見ごごちにさせてくれるのです。建築物としての美しさも相まって、人の気持ちを穏やかにさせてくれるんです」と笑顔で語りかけた。

『アダマン号に乗って』は4月28日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開。

作品情報

アダマン号に乗って
2023年4月28日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開

監督:ニコラ・フィリベール
2022年/フランス・日本/フランス語/109分/アメリカンビスタ/カラー/原題:Sur L’Adamant/日本語字幕:原田りえ 共同製作・配給:ロングライド 協力:ユニフランス

© TS Productions, France 3 Cinéma, Longride – 2022

公式サイト https://longride.jp/adaman/

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