キアヌ・リーブス主演の大ヒットシリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が9月22日(金)より全国公開。このたび、『ジョン・ウィック』シリーズ一気見マラソン上映とそれを記念したトークショーが9月9日(土)に行われ、最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』で大阪コンチネンタルの用心棒役として出演した田代良徳と、ファイトコレオグラファーを務めた川本耕史が登壇した。『ジョン・ウィック』製作の裏側を知る二人しか語れない、アクションレジェンドとの共演エピソードや大迫力のアクションシーン撮影の裏話を語りつくした。
2015年に日本公開された1作目『ジョン・ウィック』、2017年の『ジョン・ウィック:チャプター2』、そして2019年の『ジョン・ウィック:パラベラム』と、公開される毎に前作の全世界興行収入を倍々近くに更新し続けてきた『ジョン・ウィック』シリーズ。最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』では、数々の伝説で裏社会を震撼させてきた最強の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が、遂に裏社会を支配する組織との決着に動き始める!
本作の全国公開に先駆け、「復讐を復習せよ!」と題した『ジョン・ウィック』シリーズ一気見上映が開催され、それを記念したトークショーに本作の日本パートに出演する力士俳優の田代良徳と本作にファイトコレオグラファーとして参加した川本耕史が登壇した。
まずは世界中に熱狂的なファンを持つ『ジョン・ウィック』シリーズへの気になる参加経緯について、川本は「チャド(・スタエルスキ)監督からアクション監督の谷垣健治さんに、刀や日本の武術の立ち回りを作れる人がいないか?と連絡があったようで僕を紹介してくださいました」と明かす。一方、変わった経緯で作品に参加したという田代が「2020年の年末にフランスのキャスティングの方からInstagramでDMが来まして、ヨーロッパでお相撲さんを探していると。ただ作品のことについてはドイツの映画としか教えてくれない中、やり取りを続けていくと突然『JW4』(『ジョン・ウィック:コンセクエンス』)というタイトルが明かされたという流れです」と話すと会場からは驚きの声が漏れた。
続いて主演キアヌ・リーブスの現場での姿について、「練習を常にされています。撮影の空き時間でもひたすら練習をする方ですね」と川本は語る。大阪パートで一緒にアクションをした田代は「僕たちがスタミナ切れで疲れている中、一番最後までやってるのがキアヌさんと真田(広之)さんでした。キアヌさんは10人以上連続で敵を捌くシーンの後にさらに練習をしていて、世界のトップの方がこんなに努力されていてすごいと思いましたし、『ジョン・ウィック』って作りものじゃなく、本物なんだなと。キアヌさん本人がジョン・ウィックになりきってるんだなと感心しました」と率直な感想を語った。
『ジョン・ウィック』といえばというアイテムの一つでもある銃弾を弾いて通さない防弾スーツについて川本は「あのスーツは銃弾は効かないですけど刃物は通ってしまうので、刃物での戦闘シーンも数多くあります」とファンでも知らない豆知識を披露。さらに今作で登場する防弾着物について田代が「着物の寸法を合わせている時に冗談で防弾ですか?と聞いたら、もちろん防弾です。と返されました」と笑顔で語るとすかさず川本が「相撲の方が出るよと聞いた時に、衣装はまさか褌じゃないですよね?とチャド監督に聞きました。褌だったらすぐにやられてしまうのでどうしようかなと」とファイトコレオグラファーならではの悩みを語り会場の笑いを誘った。
そして話題はキアヌ・リーブスの“いい人伝説”へと移り、8か月の間一緒の時間を過ごしたという川本は「先日バンドの来日公演に招待していただいた時の話なのですが、撮影中に怪我をしてしまい撮影に参加できなくなった日本人スタッフの子がいるんですけど、その子のことをしっかりと覚えていて『彼は大丈夫か?』と気遣いの言葉をくださりました。あとは撮影リハーサル期間のお昼のケータリングを毎日用意してくださったりなど、本当に優しくて気配りのできる方でした」と絶賛した。
さらに映画に参加したスタッフ全員にプレゼントを渡すというキアヌ・リーブス伝説について、柔術着とキアヌに殺された回数を刻んだキルカウント入りのTシャツ、さらにはiPadまでもらったという川本に続けて田代は「僕は何ももらっていないのですが、キアヌさんと写真撮っていただいたり作品に参加できたことすべてがプレゼントだと思ってます」と満面の笑みで話した。
本編で実現したキアヌ・リーブス VS ドニー・イェンのレジェンド対決に関して、川本は「もちろん本番前に二人で一緒に練習する機会もあるんですが、いざ本番が始まるぞという時にキアヌさんがドニーさんへ『これからあなたと対峙するのがすごく怖いです』と言っていましたね」と現場のリアルな緊張感の中でのレジェンドたちの逸話を語った。
続けて大阪パートで共演した真田について田代は「撮影前に僕の着物を引っ張って直してくれた際に、小さい声で僕に『せっかく映画に出るんだからね。綺麗にしようね』とおっしゃってくださいました。とても柔らかい雰囲気でファミリーみたいな感じでした」と話した。
最後に本作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の見どころについて、田代は「僕は少ししか出ていないんですがコンチネンタルホテルの中の人間になれたのがとても嬉しいです。頭から尻尾まで餡がぎっしり詰まったたい焼きみたいで盛りだくさんなので最後まで見ていただけたらなと思います」、川本は「いろんなロケーションでのいろんなシチュエーションの中ファイトがあり見ていて飽きないアクション映画になっていると思うので、皆さん楽しんでください」と話し、マスコミ向けフォトセッションでは『ジョン・ウィック』らしさ全開のファイティングポーズを披露し大盛況の中トークショーは終了した。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は9月22日(金)全国公開。
登壇者プロフィール
田代良徳
元大相撲力士であり、現役当時の四股名は東桜山 勝徳(とうおうやま かつのり)。最高位は西幕下 7 枚目(2002 年 11 月場所)。大相撲引退後、力士役での CM やテレビ番組などに出演。アメリカのファッション誌VOGUE や インド映画『SUMO』主演、インド映画俳優のサルマン・カーンとの CM 共演、そして『ジョン・ウィック:コンセクエンス』では本作で舞台となった大阪コンチネンタルの用心棒として出演を果たした。出演シーンではジョンを執拗に狙う主席連合の刺客と一戦交えている。
川本耕史
大阪でキャラクターショーを経て上京、フリーのスタントマンとして様々なアクション監督の下で経験を積む。多くの海外作品にも参加。主なアクション監督、アクションコーディネーター作品は、『るろうに剣心最終章 The Final 』(21)、『るろうに剣心/the beginning 』(21)、『レイジング・ファイア』(21)、『キングダム』(19)。そして『ジョン・ウィック:コンセクエンス』ではファイトコレオグラファーとしてキアヌ・リーブス、真田広之らのアクションシーン撮影を支えた。真田演じる「シマヅコウジ」の役名は川本の名前が由来となっている。
ジョン・ウィック:コンセクエンス
2023年9月22日(金)全国公開
STORY
裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜めながら、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。組織内での勢力拡大を狙う若き高官、グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れた…
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス ドニー・イェン ビル・スカルスガルド ローレンス・フィッシュバーン 真田広之 リナ・サワヤマ ほか
配給:ポニーキャニオン
原題:JOHN WICK:CHAPTER4(2023/アメリカ)
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