映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」の、2024年1月から配信開始される全作品ラインナップが発表された。あわせて、1月21日(日)より日本独占初配信がスタートするポーランド&アイルランド発の青春映画『私は決して泣かない』の本予告映像が解禁された。
1月21日(日)から独占配信がスタートする『私は決して泣かない』は、17歳の多感なヒロインが社会の理不尽に直面しながらも逞しく成長していく様を瑞々しく描いた傑作青春ムービー。
ポーランドで暮らす17歳のオラは、アイルランドで出稼ぎをしている父の「車を買ってくれる」という約束を信じて自動車免許の教習を受けるが、荒っぽい性格が災いして何度も試験に落ちている。そんな中、父がコンテナの落下事故で死亡したとの知らせが入る。重い障害を持つ兄と英語を話せない母にかわり、オラが父の遺体を引き取りにアイルランドへ行くことに。だが、移民として働いていた父には保険金が下りず、このままでは葬式代すら払えない。社会の様々な理不尽に直面しながらも逞しく乗り越えていくオラは、やがて知らなかった父の秘密を知ることになる…。
主演のゾフィア・スタフィエイは2020年ポーランド映画祭で最優秀新人俳優賞、2021年ダブリン国際映画祭でマイケル・ドワイヤー・ディスカバリー賞を受賞するなど高い評価を獲得。監督・脚本を手掛けたのは初長編劇映画『クリスマスの夜に』(2017)でポーランド映画祭の作品賞・主演男優賞などを受賞し、最新作『ヒヤシンスの血』(2021)がNetflixで配信されているピョートル・ドマレフスキ。日本では第33回東京国際映画祭で上映された。
今回解禁された予告編は、17歳の少女ノラが、ポーランドからアイルランド、父の遺体を引き取るまでの旅の過程で、少しずつ大人になっていく様子を捉えたもの。無邪気な子供だったサラが、社会の現実やさまざまな人に出会っていく中で人の優しさや痛みや嘘と向き合い、ぶつかっていく…。映画祭で多数の新人俳優賞を受賞、サラを演じた新鋭ゾフィア・スタフィエイのフレッシュな魅力も詰まった映像となっている。
また、1月5日(金)から独占配信がスタートするのは、第74回 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞、第94回アカデミー賞国際長編映画賞ロシア代表にも選ばれた傑作『アンチクレンチング・フィスト』(2021)。
テロにより深い傷を負ったヒロインが閉塞感のある暮らしから脱出しようともがく姿を、リアリティと緊迫感溢れる演出で活写。監督・脚本はアレクサンドル・ソクーロフのもとで学び、本作が長編第2作となる注目の女性監督キラ・コヴァレンコが手がけ、ロシア映画批評家協会賞では最優秀監督賞、脚本賞、主演女優賞を受賞した。
そのほか、2024年1月からは「JAIHO」ユーザーが新たな発見・感動を体験できる作品の配信を目指す企画として「ジャパニーズ・ディスカバリー」がスタート。これまでにないオリジナリティのあるストーリーやテーマ、撮影スタイルを持つ邦画に焦点を当てる特集となっている。
記念すべき第一弾配信作品として、1月11日(木)から『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』などの監督で知られ、インディペンデント邦画界で活躍する小谷忠典監督の長編最新作『たまらん坂』の独占配信が決定。マルセイユ国際映画祭をはじめ各国の映画祭で評価された本作の待望の日本初配信となる。
主人公・ひな子を演じるのは、武蔵野大学在学中に抜擢され映画初出演を果たした渡邊雛子。渡辺真起子、古舘寛治、小沢まゆ、七里圭ら日本映画界を支える面々が脇を固めているほか、RCサクセションの名曲「ロックン・ロール・ショー」「多摩蘭坂」も劇中に登場、劇中歌にシンガーソングライターの松本佳奈、アニメーションに大寳ひとみが参加するなど多彩な面々がモノクロームの世界観に彩りを添えている。
2024年1月注目の配信作品
『アンチクレンチング・フィスト』
日本初!独占配信
★配信開始:1月5日(金)00:00
監督:キラ・コヴァレンコ
出演:ミラナ・アグザロヴァ、アリク・カラエフ、ソスラン・クガエフ
2021年/ロシア/97分/オセチア語/字幕:日本語
第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞し、第94回アカデミー賞国際長編映画賞ロシア代表にも選ばれた傑作。テロにより深い傷を負ったヒロインが閉塞感のある暮らしから脱出しようともがく姿を、リアリティと緊迫感溢れる演出で活写する。監督・脚本はアレクサンドル・ソクーロフのもとで学び、本作が長編第2作となる注目の女性監督キラ・コヴァレンコ。ロシア映画批評家協会賞では最優秀監督賞、脚本賞、主演女優賞を受賞した。
【ストーリー】
ロシア南西部のコーカサス地域、北オセチア共和国の工業都市ミズールで暮らすアダは、かつて学校で起こったテロ事件によって心身に深い傷を負っていた。アダは自らを過剰なまでに束縛する父と寂れた町に息苦しさを感じ、この暮らしから抜け出したいと願っている。ある日、大都市ロストフで働いている兄アキムが帰ってくる。アキムは街の病院でアダに手術を受けさせようとするが、娘を離したくない父の同意は得られない。しかし、父が病気で倒れると、アダはこの暮らしから抜け出すためにある行動に出る…。
ジャパニーズ・ディスカバリー企画 第一弾
『たまらん坂』
日本初!独占配信
★配信開始:1月11日(木)00:00
監督 小谷忠典
出演:渡邊雛子 古舘寛治 小沢まゆ 渡辺真起子 七里圭 黒井千次 ほか
脚本:土屋忍 小谷忠典 脚本協力:大鋸一正
子守唄:松本佳奈 音楽:磯端伸一(ギター・磯端伸一 ピアノ・薬子尚代)
使用楽曲:「ロックン・ロール・ショー」「多摩蘭坂」RCサクセション
アニメーション:大寳ひとみ 企画・製作:武蔵野文学館 原作:武蔵野短篇集「たまらん坂」黒井千次
2019/日本/モノクロ/86分/日本語
国内外で注目を集めたデビュー作『LINE』をはじめ『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』『フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように』など意欲作を生み出してきた小谷忠典監督が、武蔵野大学/武蔵野文学館の協力の元、黒井千次氏の短編集を基に四年に及ぶ撮影期間を費やして完成させた「武蔵野」を舞台に織り成す、長編劇映画『たまらん坂』。マルセイユ国際映画祭をはじめ各国の映画祭で評価、新たな映像体験をうむ本作が、待望の日本公開。主人公・ひな子を演じるのは、武蔵野大学在学中に抜擢され映画初出演を果たした渡邊雛子。渡辺真起子、古舘寛治、小沢まゆ、七里圭ら日本映画界を支える面々が脇を固めているほか、RCサクセションの名曲「ロックン・ロール・ショー」「多摩蘭坂」も劇中に登場、劇中歌にシンガーソングライターの松本佳奈、アニメーションに大寳ひとみが参加するなど多彩な面々がモノクロームの世界観に彩りを添えている。
〈あらすじ〉
小雨降る秋の日、女子大生ひな子(渡辺雛子)が寺の境内を歩いている。毎年、母の命日には父の圭一(古舘寛治)と墓参りに訪れていたのだが今年はひな子一人であった。ふと母の墓前に一輪のコスモスの花が供えられているのが目にとまる。母が亡くなってから17年、祖父母も鬼籍に入っており他人の影を感じることはなかったひな子は不審に思う。携帯電話が鳴る。受話器の向こう側では飛行機が欠航になり墓参りには来られないことを告げた上で、「たまらん」と漏らす圭一の声が聞こえる…。
『私は決して泣かない』
日本初!独占配信
★配信開始:1月21日(日)00:00
Jak najdalej stad/I Never Cry
監督:ピョートル・ドマレフスキ
出演:ゾフィア・スタフィエイ、キンガ・プレイス、アルカディウシュ・ヤクビク
2020年/ポーランド、アイルランド/97分/音声:英語、ポーランド語/字幕:日本語
17歳の多感なヒロインが社会の理不尽に直面しながらも逞しく成長していく様を瑞々しく描いた傑作青春ムービー。主演のゾフィア・スタフィエイは2020年ポーランド映画祭で最優秀新人俳優賞、2021年ダブリン国際映画祭でマイケル・ドワイヤー・ディスカバリー賞を受賞するなど高い評価を得た。監督・脚本を手掛けたのは初長編劇映画『クリスマスの夜に』(2017)でポーランド映画祭の作品賞・主演男優賞などを受賞し、最新作『ヒヤシンスの血』(2021)がNetflixで配信されているピョートル・ドマレフスキ。日本では第33回東京国際映画祭で上映された。
【ストーリー】
ポーランドで暮らす17歳のオラは、アイルランドで出稼ぎをしている父の「車を買ってくれる」という約束を信じて自動車免許の教習を受けるが、荒っぽい性格が災いして何度も試験に落ちている。そんな中、父がコンテナの落下事故で死亡したとの知らせが入る。重い障害を持つ兄と英語を話せない母にかわり、オラが父の遺体を引き取りにアイルランドへ行くことに。だが、移民として働いていた父には保険金が下りず、このままでは葬式代すら払えない。社会の様々な理不尽に直面しながらも逞しく乗り越えていくオラは、やがて知らなかった父の秘密を知ることになる…。
2024年1月ラインナップ
開始日 | 終了日 | 作品名 | 原題 | 英題 | プレミア | 監督 | 年 | 国 |
1月1日 | 2月29日 | お早よう デジタル修復版 | Good Morning Digitally Restored Version | 小津安二郎 | 1959 | 日本 | ||
1月2日 | 常時配信 | マンディブル 2人の男と巨大なハエ | ||||||
1月3日 | 常時配信 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード6 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 6 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス | |
1月4日 | 常時配信 | アラヴィンダとヴィーラ | ||||||
1月5日 | 3月4日 | アンクレンチング・フィスト | Разжимая кулаки | UNCLENCHING THE FISTS | ● | キラ・コヴァレンコ | 2021 | ロシア |
1月6日 | 1月10日 | Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 | ||||||
1月7日 | 3月6日 | 大人の見る繪本 生れてはみたけれど 4Kデジタル修復版 | I Was Born, But... 4K Digitally Restored Version | 小津安二郎 | 1932 | 日本 | ||
1月8日 | 常時配信 | 子猫をお願い 4Kリマスター版 | ||||||
1月9日 | 常時配信 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード7 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 7 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス | |
1月10日 | 常時配信 | ランガスタラム | ||||||
1月11日 | 3月10日 | たまらん坂 | TAMARAN HILL | 小谷忠典 | 2019 | 日本 | ||
1月12日 | 常時配信 | ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう | ||||||
1月13日 | 3月12日 | ミュータント・タートルズ(1990) | 忍者龜 | Teenage Mutant Ninja Turtles | スティーヴ・バロン | 1990 | アメリカ、香港 | |
1月14日 | 2月29日 | グレイ・ガーデンズ | ||||||
1月15日 | 3月14日 | びびのゆくえ | Where Bibi Went | 小谷忠典 | 2021 | 日本 | ||
1月16日 | 2023/3/2 | ラジュー出世する | ||||||
1月17日 | 常時配信 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード8 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 8 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス | |
1月18日 | 常時配信 | ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行 | ||||||
1月19日 | 3月18日 | ミュータント・ニンジャ・タートルズ2 | 忍者龜續集 | Teenage Mutant Ninja Turtles II | マイケル・プレスマン | 1991 | アメリカ、香港 | |
1月20日 | 常時配信 | ルージュ 4K | ||||||
1月21日 | 3月20日 | 私は決して泣かない | Jak najdalej stad | I NEVER CRY | ● | ピョートル・ドマレフスキ | 2020 | ポーランド、アイルランド |
1月22日 | 常時配信 | アルプス | ||||||
1月23日 | 3月22日 | ミュータント・ニンジャ・タートルズ3 | 忍者龜第三集 | Teenage Mutant Ninja Turtles III | スチュアート・ギラード | 1993 | アメリカ、香港 | |
1月24日 | 常時配信 | 黄金時代 | ||||||
1月25日 | 常時配信 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード9 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 9 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス | |
1月26日 | 常時配信 | チャトラパティ | ||||||
1月27日 | 3月26日 | 長屋紳士録 4Kデジタル修復版 | Record of a Tenement Gentleman 4K Digitally Restored Version | 小津安二郎 | 1947 | 日本 | ||
1月28日 | 常時配信 | 遠い声、静かな暮し 4Kリマスター版 | ||||||
1月29日 | 3月28日 | 大酔侠 4Kリマスター版 | 大醉俠 | Come Drink With Me | キン・フー | 1966 | 香港 | |
1月30日 | 2023/2/15 | ヴェラは海の夢を見る | ||||||
1月31日 | 常時配信 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード10 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 10 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス |
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