誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス ACT.4」が開催決定。『テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版』が8月2日(金)より公開される。

『デューン/砂の惑星』は映画化不可能といわれたSF界の金字塔フランク・ハーバートの大長編小説を、鬼才デヴィッド・リンチ監督が独自の映像美学で映画化した超大作。主演には、「ツイン・ピークス」(90)のデイル・クーパー役で知られるカイル・マクラクランを迎えた。しかし、最終的な編集権がスタジオ側にあったことから勝手な編集が施され、出来上がった映画はリンチにとっては不本意なものになったという逸話もある。

時は10191年。宇宙は皇帝シャダム4世によって支配されていた。この時代に最も貴重な資源は、メランジと呼ばれるスパイス。体を動かさずして自由に旅ができることから、宇宙旅行には必須の物質だった。このスパイスを採取できるのは、砂に覆われ巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる砂漠の惑星アラキス。この星を舞台に、覇権をめぐって繰り広げられる勢力争いを描く。

当初は、1971年に『猿の惑星』(68)の映画プロデューサー、アーサー・P・ジェイコブスが原作小説の映像化権を獲得し、企画が進められようとしていたが、企画初期の73年に急死したため、プロジェクトは日の目を見ずして消え去った。その後、『エル・トポ』(70)の巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーの手によって映画化が進められたが、原作小説の濃密さを徹底して反映させようとしたため、上映時間が12時間を超え、その的外れなスケールゆえ資金面の理由から撮影開始に至ることなく挫折した。
そして近年、ティモシー・シャラメを主演に迎え、『メッセージ』(17)や『ブレードランナー 2049』(17)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって新たに映画化され、『デューン 砂の惑星PART2』が本日3月15日(金)より全国公開となる。
デヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』は、巨額の製作費を回収できず赤字となったが、今では映画ファンのあいだでカルト作として人気を博している。砂虫(サンド・ウォーム)の恐ろしい造形や、登場人物の醜悪な容姿。そして未知のクリーチャー的なキャラクターたち。まさに全盛期を迎えつつあったデヴィッド・リンチワールドが詰め込まれた作品であり、細部にまでこだわったリンチが生み出す独特のイメージは非常に魅力的であり、一度観たら忘れられない作品になるだろう。
『テアトル・クラシックス ACT.4『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版』は8月2日(金)より公開。
テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版
2024年8月2日(金)よりシネ・リーブル池袋 ほか全国順次公開
監督・脚本:デヴィッド・リンチ 原作:フランク・ハーバート 製作:ラファエラ・デ・ラウレンティス 製作総指揮:ディノ・デ・ラウレンティス
撮影:フレディ・フランシス 編集:アントニー・ギブス 音楽:ブライアン・イーノ、TOTO
出演:カイル・マクラクラン、ユルゲン・プロホノフ、フランチェスカ・アニス、マックス・フォン・シドー、ショーン・ヤング、パトリック・スチュワート、スティング、ホセ・ファーラー
1984年製作|137分|アメリカ|原題:Dune
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