キングレコード主催、毎夏恒例のホラー映画祭「ホラー秘宝まつり」が今年も開催決定。「ホラー秘宝まつり2024」として8月30日(金)よりキネカ大森、アップリンク吉祥寺ほか全国順次開催される。このたびポスタービジュアルと開催情報、ならびに上映作品ラインナップが解禁された。
「ホラー秘宝」とは毎年、数多くの洋画、邦画を提供・配給しているレコード会社、キングレコードが贈る、映画ホラー・レーベル。ラインナップの質の高さに定評があり、毎年行われる映画祭「ホラー秘宝まつり」は、ホラー映画ファンのみならず、幅広い映画ファンからも一目置かれる存在。昨年10周年を迎えたホラー映画祭が、11年目に突入する。
本映画祭はここで原点に立ち帰り、インパクト重視。何が何だか分からないがとにかくヤバそうなコラージュが施されたビジュアルが完成した。またラインナップも、とんでもない傑作なのにいまだ日本で劇場公開されていなかった、1970年代のカルトホラー3作品を厳選し上映する。
ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(78)より5年も前に制作された、ゾンビ映画の先駆的な作品と言われている、ミステリアスなゾンビホラー『メサイア・オブ・デッド』(73)、ジャーロの奇才レナート・ポルセッリ監督による狂気に満ちたエロティックなサスペンスホラー『デリリウム』(72)、『悪魔の毒々モンスター』(84)シリーズを制作したB級映画専門の映画会社トロマ・エンターテインメントの初期作品に位置づけされるホラーコメディ『悪魔のしたたり』(76)という3作品。
各作品の詳細は以下のとおり。
上映作品詳細
『メサイア・オブ・デッド』(73) ※日本初公開
全編不気味なテイストのミステリアスなホラー。ゾンビ映画の先駆的作品で、目から赤い血を流す人間に近いゾンビが登場。人肉スプラッター描写はまだなく、アート色の強い実験的スリラーのような作りになっている。本作の監督・脚本のウィラード・ハイクとグロリア・カッツのコンビは、ジョージ・ルーカスに認められ、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)の脚本を経て、『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』(86)の監督・脚本に抜擢された。
【STORY】アーレッティの父親は、ポイント・デューンと呼ばれる海沿いの小さな町で絵を描いていた。彼は娘に定期的に手紙を送っていたが、その内容が徐々に奇妙になり、やがて来なくなった。心配した彼女は父を捜しに行くが、町の様子が何かおかしい。アーレッティは父の残した日記を発見、その町の奇怪な事態を知ることになる……。
監督・脚本:ウィラード・ハイク、製作・脚本:グロリア・カッツ 撮影:スティーブン・カーツ 美術:ジャック・フィスク、ジョアン・モシン 編集:スコット・コンラッド 音楽:フィラン・ビショップ
出演:マイケル・グリーア、マリアンナ・ヒル、ジョイ・バン、アニトラ・フォード、ローヤル・ダーノ、エリシャ・クック・Jr.、ウォルター・ヒル
1973年/アメリカ/90分/スコープサイズ/英語/原題:MESSIAH OF EVIL
© MCMLXXⅢ by A V/M Production. All Rights Reserved.
『デリリウム』(72)※日本初公開
ジャーロにSM・レズ要素を盛り込んだ淫靡で世界に満ちたエロティックホラー。ストーリーは正直破綻しまくりだが、それを補う意表を突いた展開・演出は見ごたえ十分。
【STORY】人望の厚い心理学者のリュータック教授は性的不能者だったが、妻マルツィアとは互いに深く愛しあっていた。しかし、教授はそのことに苦悩し、やがて若い女性をつけ狙う殺人者と化していく。それに気付いたマルツィアは、警察の目をごまかすために自らも凄惨な犯罪に手を染めていくのだった…。
製作・監督・脚本:レナート・ポルセッリ(ラルフ・ブラウン) 撮影:ウーゴ・ブルネッリ 美術:ジュゼッペ・ラニエリ 音楽:ジャンフランコ・レヴェルベリ
出演:ミッキー・ハージテイ、リタ・カルデローニ、タノ・チマローサ、ラウル・ラヴッチオ、カルメン・ヤング、クリスタ・バリモア
1972年/イタリア/102分/ビスタサイズ/イタリア語/原題:DELIRIO CARDO
© 1972 G.R.P. CINEMATOGRAFICA
『悪魔のしたたり』(76) ※日本初公開
誘拐し拉致した女たちを裸にしてひたすら拷問し殺しまくる変態エログロ映画の決定版。世に数多く存在するZ級映画の中でも本作の変態度は間違いなくトップクラス!脳みそをストローで吸う変態医師、変態悪徳刑事などキャラクターも変態しか出てこない。観たらトラウマ必至のトラッシュ・ムービー代表作!
【STORY】ニューヨークのシアターで、サルドゥと彼のアシスタントが、若い女性の拷問と切断を行う奇術ショーを上演する。観客はそれが単なる見世物だと思っていたが、拷問も死もすべて本物の殺人ショーだった!
監督・脚本:ジョエル・M・リード 撮影:ロン・ドルフマン 特殊効果:ボブ・オブラドヴィッチ 音楽:マイケル・サウル
出演:シーマス・オブライエン、ヴィジュ・クレム、ナイルズ・マクマスター、ダン・ファウチ、アーニー・ピッシャー、ヘレン・トンプソン
1976年/アメリカ/89分/ビスタサイズ/英語/原題:BLOODSUCKING FREAKS
© Troma Entertainment, Inc.1976
ホラー秘宝まつり 2024
2024年8月30日(金)より、キネカ大森、アップリンク吉祥寺ほか順次開催
均一料金: 一般1600 円
上映作品: ①メサイア・オブ・デッド(73) ②デリリウム(72) ③悪魔のしたたり(76)
上映劇場: 東京:キネカ大森、アップリンク吉祥寺 ほか全国順次開催
※各劇場の上映作品、タイムテーブル、イベント日程など詳細は各劇場HPにて
提供・配給 キングレコード 宣伝 ブラウニー
公式サイト https://horror-hiho.com
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