名優ユアン・マクレガーと実娘クララ・マクレガーのW主演作『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』がいよいよ本日7月5日(金)より全国公開。このたび、主演のクララ・マクレガーより日本の観客へのメッセージ動画が解禁された。
2023年サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で上映され注目を集めた、ユアン・マクレガーと実の娘で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーがW主演にして親子役を演じた話題作『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』。実際に問題を抱えた時期のあったマクレガー親子がその経験を乗り越え、父と娘の“愛と回復への旅の物語”を完成させた。今年、映画デビュー30周年を迎える英国を代表する名優ユアン・マクレガー。実生活では長年連れ添った妻との離婚、再婚によって娘クララとの親子関係に問題を抱えていたユアンだが、そんなクララが最愛の父へ送った1つのラブレター「脚本」をきっかけに本作は生まれた。
このたび本作の主演・脚本・プロデューサーを務めたユアン・マクレガーの長女で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーより、日本の観客へメッセージ動画とインタビューが到着した。
動画メッセージでは「友達や家族、みんなを連れてぜひ映画館にお越しください。そして感想をきかせてくださいね。この物語をシェアできることが嬉しいです」と笑顔で日本の観客にコメント。
クララ・マクレガーの出演作が日本で上映されるのはこれが初。今作の企画を立ち上げ、父ユアン・マクレガーと親子役を演じた彼女は、この物語を制作しようと思ったきっかけについて「私と父親の関係には色々ありました。今はその反対側に辿り着くことができた、つまり乗り越えたんです。また、元々家族ドラマに興味を持っていたということもあります。なぜなら、家族ドラマというのは誰でも共感できるものであり、それぞれが自分だけのバージョンの、ユニークな家族ドラマを経験していると思うんですよ。なので、このアイデアはまず初期段階としてありました。家族の物語として表現したいと、脚本家のルビー・キャスターと、プロデューサーのパートナーのヴェラ・バスターに伝えて、3人で脚本開発を始めました。それが私の元々のアイデアよりもずっと大きなものになっていったんです。結果的に、私たちそれぞれの経験や視点をミックスしたような作品になりました」と明かした。
今はユアンとの関係性は良好だというクララ。本作の中では感情を爆発させるような、涙ながらに罵り合うシーンがある。そのシーンについて、「あのシーンでは、撮影前に父が『全部出しちゃっていいよ』と言って背中を押してくれたんです。私も同じように父に『全部出しちゃってね』と言いました。それでお互いに抑制せずに、もう私たちの関係はいい関係なんだし、この気持ちは現実と同じではない、2人の本当の姿ではないのだから全部出してしまおうと思ったんです。父とお互いに感情を思いきり出してしまっていいよと許可を与え合えたことで、すごくいいものになったと思います。結果的にあのシーンの撮影は、すごく楽しい経験になりました。役者としても満足しています」と振り返る。
ユアン・マクレガーは今年で映画デビュー30周年。俳優の大先輩である父から、演技についてのアドバイスなどは特になかったと話すクララだが、実際に共演にしてみての感想については「より絆が深まったと思いますし、楽しむことができました。元々、私たちの関係自体は、撮影に入る前からかなりソリッドに固まっていて、良い形で堅固なものだったので特段変化はなかったけれど、一緒に時間を過ごすことができて、共演という形で父が仕事をするのを見るのは初めてだったので、改めて凄いなと感じました。父の仕事の姿勢に対して、よりポジティブな印象になりましたね」と、俳優としてのユアンの姿に感銘を受けたよう。
そんなユアンとの幼少期の頃の思い出について、「子どもの頃、スコットランドからロンドンまで父の古いマスタングでドライブしたことがあるのですが、その時にスタンドアップコメディの音声を流したら、それが父も私もめちゃくちゃウケてしまって、コメディの音声を聞きながら父は運転してたんですが、笑いすぎちゃって車を止めなければいけなかったぐらい!実際に私たち2人は、車中で過ごした時間が長いんです。だから、今作のキャラクターの親子も車の中で一緒に時間を過ごしているのかもしれませんね」と明かし、本作がロードムービーであることは、父との思い出深い出来事がドライブだったことが影響しているようだ。
クララは、本作に出演し共同脚本も手がける俳優のヴェラ・バルダーとインディーズ映画・ドラマの制作会社を立ち上げている。本作も彼女らの制作会社が手がけた一本。次回作については「ジュリー・ドービニーという実在の人物の映画を進めています。彼女は、17世紀のフランス人のオペラ歌手であり、男装する剣士でもありました。ある女性と恋に落ちたものの、その恋人は修道院に送り込まれてしまい軟禁され、彼女を脱出させるために修道院を燃やしたという、物凄い逸話がある方で、非常に面白い人生を送った女性です。彼女についての企画をだいぶ前から温めていました。タイトルは『Goddess』(女神)といいます。まだお伝えできないのですが、他にもテレビや映画も企画が沢山あります。エマ(本作の監督)が関わっている企画もあります。とにかく色々な企画が動いているので、ぜひチェックしてください!」とアピールした。
そんなクララの記念すべき父との初主演映画『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』は全国公開中。
ブリーディング・ラブ はじまりの旅
2024年7月5日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
STORY
何年も疎遠だった娘のある出来事をきっかけに、父は彼女をニューメキシコ州に向かう旅に連れ出す。関係を修復したくても、どうすれば二人の溝を埋められるか分からない。娘は父との美しい過去を思い出しながらも、自分を捨てた父を許すことができず反発を繰り返す。旅の目的地が近づいてきた時、二人はお互いが抱える問題と向き合うことになる。
監督:エマ・ウェステンバーグ 脚本:ルビー・キャスター、クララ・マクレガー、ヴェラ・バルダー
出演:ユアン・マクレガー、クララ・マクレガー
配給・宣伝:ロングライド
2023年/アメリカ/英語/102分/シネマスコープ/5.1ch/カラー/原題:Bleeding Love/日本語字幕:岩辺いずみ
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