「羅生門効果」のエッセンスを多彩な映像で表現　世界を幻惑したアニメーションおとぎ話『オリビアと雲』予告編が解禁

世界各国の映画祭で数々の賞に輝き、昨年の東京国際映画祭アニメーション部門でも上映された、ドミニカ発のアニメーション映画『オリビアと雲』が2026年1月24日（土）より全国順次公開。このたび予告編が解禁された。

「誰もみたことのない映画、驚くべき想像力」と、ロカルノ国際映画祭2024はじめ世界の映画祭で数々の賞に輝いたドミニカ共和国発の長編アニメーション映画『オリビアと雲』。ひとつのストーリーを多彩なアニメーションのスタイルで描くという大胆なオリジナリティに、「日本公開はムリすぎる！」と言われながらもコアな映画ファンに愛された、話題の傑作の日本版予告編が完成した。

描かれるのは、二組の男女を通じて描かれる愛の複雑さ。「一つの出来事に対して複数の人間が異なる、あるいは矛盾する見解を述べる現象」と言われる「羅生門効果」が、次々タッチが変わるアニメーションで表現され、愛の複雑さが描かれている。

「同じ瞬間を体験しても、人によってまったく違って記憶される。黒澤明監督の『羅生門』（1950）の考え方はとても面白いですし、刺激を受けました」と『オリビアと雲』のトマス・ピチャルド＝エスパイヤ監督は、日本の巨匠・黒澤明監督への尊敬を告白する。

このたび公開された日本版予告編は、「羅生門効果」のエッセンスを多彩なアニメーション映像で伝えるとともに、海外版予告編の緻密な音響設計や音楽構成、カリブ海の国ドミニカ共和国ならではの色彩で再現している。「羅生門効果」× カリブの熱情。美しい夢と怖い夢が繰り返されるアニメーションおとぎ話だ。